◎衰弱個体の立ち上げ
  期待させて申し訳ないです。タイトルは大袈裟ですが、衰弱個体の立ち上げは
した事はありません。しかもこれからする話もヒョウモンガメだけの話です。

  ショップにリクガメが数多く入る事が多いですが、中には調子の悪いのが
いる事があります。特にヒョウモンガメのワイルド物の中には餌を食べず、
体重が異常に軽くなってしまうものがいます。放っておけば死んでしまいます。
  このような状態の個体を購入する事は避けるべきだと思いますが、
ショップが手を挙げて無料でくれたという事を聞いた事がありますし、
一番良いのがショップの方がこれを読んでいて弱ったヒョウモンガメが
立ち上がってくれれば幸いです。
  
  拒食のヒョウモンガメは水分不足な場合が多いようです。ヒョウモンガメでは
ありませんが、t.f.hの飼育書「リクガメ」では、冬眠明けの拒食は水分不足で
あり、血中の尿酸値が上がり、それが食欲を落とし、更に水分が
不足するという悪循環に陥るとあります。

  拒食のヒョウモンガメもこの状態が多いと思われます。幸いヒョウモンガメは
水を飲みますから、まず温浴をさせて、水分を補給させます。ついでに
ビタミンを補給させるためポカリスエットの粉末を溶かし、いわゆる
ポカリスエット温浴にします。ごくごく飲むと思います。良くなるまで
毎日続けましょう。
  あとは寒さによるストレスを与えないように高めに温度設定したケージに
いれます。もちろん単独飼育にします。そもそも、多頭飼いそのものが
ストレス及び拒食の原因の可能性が高いですし、伝染病かも知れないですし。
餌は与えます。餌を食べれれば一安心でしょう。

  これだけです。原因は別かも知れないので、これでは立ち上がらないかも
知れません。もちろん、できれば動物医に診せる方が良いです。
しかし、なかなかそうもいかない事も多いので、簡単な方法で直る可能性が
あればと思い紹介してます。
  なお、鼻水が出るなど風邪の兆候があればアウトです。
医者に行きましょう。

  まとめると
  (1)まずは水分補給のため、毎日ポカリスエット温浴させる
  (2)温度を高めのケージを用意し、1頭だけ入れる
  (3)風邪などの兆候があればすぐ爬虫類に詳しい動物病院へ
というところです。なお立ち上げにはうまくいっても数週間はかかります。


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