◎観察して判断
  一度、ある掲示板で、「○○Wのスポット用電球なら温度を△△度に保つのは
大丈夫か」というような質問に「それは環境によって違いますから、温度計を
設置して自分で確認しましょう」と答えた事があります。
  分かっている人には当たり前な話ですけど、「ある温度を保つ」ためには
「温度を測る」必要があります。
  これは単純な例ですが、自分がしている事はそれができているか確かめながら
やるのであって、「こうしているのだから、こうなるはず」だけではいけません。
カメの状態も確認しながら、飼育する事が大切でしょう。
「本にあるからこの温度で問題ない」ではなく、カメの状態が悪そうなら
「カメがいる場所の温度が低くないか確認する」とか「少し温度を上げてみる」とか、
基本的にはカメの状態を見つつ判断したいものです。

  ただ、以下のような問題もあり、単純にそれだけでOKでもないです。
  ・見ても分かりにくい
  ・短期的には良いように見えても、長期的には良くない
  ・本当の原因を見ずに、見当違いな方法を試みている
  ・事実を歪めて見る。つまり自分に都合の良い事ばかり見たりするなど。
    (例:温度の高いところに付けた温度計ものみで適温と判断し、
         実際にカメがいる場所の温度を測らないなど)
  これらをカバーするには知識を持つ必要もあります。知識とは先人の経験の
エッセンスでもあります。しかし、知識も自分の場合に当てはまらなかったり、
中には間違ったりします。
  つまり、「カメを見る事」と「知識を持つ事」はどちらかだけでは駄目です。
2つを両輪にして、それに「誠実で、ごまかしなく判断/行動する」態度で、
最善の方法をすべきでしょうね。

  当たり前の話ですが、なかなかできない事です。私自身も実行は難しいと
思います。

  それともう一つ。観察し過ぎて、神経質過ぎてもいけないと思います。
  頻繁にいろいろいじったりするとカメが落ち着けなかったりしますし、
自分自身心配ばかりでは疲れてしまいます。これで肝心なときに気力が
なかったりしても問題です。
  性格もありますし、この辺の匙加減はやはり経験しかないのかも知れないと
思いますが。


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