◎ところで水亀は?
  水亀は好きですが、多分、飼育はしません。理由は単純。水換えが
大変だからです。
  哲学編で水は水亀にとって、大きな助けになっていると思うと書きましたが、
逆にいえば、飼育するとはその水をコントロールする事ですから、大変です。
  小さな水槽ではなおさら。

  こう書くと「そんな事行っても、本当は水亀を知らないから、良さが
分らないのではないの?」と思われそうですが、違います。

  そこで、私なりに水亀の立場を説明してみます。

  水亀は水中での運動能力にもたけ、すばらしい能力を持っていると思いますが、
人間は自分に近く、理解しやすい陸上での能力で判断しがちだと思います。
  ですから、例えば陸上の2次元迷路が得意だと評価されやすいですが、
水亀は水中での3次元迷路を覚えるのかも知れません。

  よって、魚が別世界に住むように、水亀も水にも住んでいるのです。
それを見るときも、こちらが想像力でその生活感を補う必要があるかも
知れませんね。

  蛇足ですが、生き物は必要な能力を発達させるのであって、能力のあるものは
要はそれだけ「貧乏暇無し」の生活をしているだけかも知れません。
  自分が生まれ変わりたい動物を聞かれたら、案外、能力のないと思われる
動物を答えておくのがいいのかも知れませんね。


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