インドホシガメ(Indian Star Tortoise) Geochelone elegans (Schopff,1795) Testude elegans,Schopff,1795,Hist.Test.:111.Type locality: 'India orientali'. 形態:成体では甲羅が長くなり、若い頃は円い、背部はドーム状になり、 側は平ら;項甲板は無い;全ての椎甲板は(第一椎甲板を除く。これは幅より 長さの方がある)は長さより幅が広い;第十二縁甲板は融合する; 橋には左右一対の腋下甲板と鼠蹊甲板がある; 内骨板は肩甲板と胸甲板の継ぎ目を横切っていない;頭には弱く 二つまたは三つに先が分かれている(bi- or tricuspid)上顎がある; いくつかの顕著な円錐形の瘤が腿にある。 縁甲板式: 1> 5< 6> 8> 11<. 腹甲式: abd > hum > gul > fem > pect >< an. 腹甲板 > 肩甲板 > 喉甲板 > 股甲板 > 胸甲板 >< 肛甲板 色:背甲と腹甲共に暗い茶色または黒の地(pattern)に 黄色またはベージュの星印が入る。若い時には 暗色がかぶるのがとりわけ顕著である。前脚は黄色いベージュ、 頭と後脚も同じ色だが黒い色素沈着がある。[私が見る限り幼体では 前脚にも黒い色素沈着があるが、成体になると前脚の鱗が発達し これには黒い色素沈着がないのでこの記述になっていると思う] 大きさ:Matz al.(1971)重さ7.0kgの38cm個体を記録している。 性徴(Sexual dimorphism):体の大きさ(mass)でメスはオスを超える。 一方、成体のオスはメスに比べ、かなり長い尻尾を持ち、甲羅の上は 平らで、腹甲はへこんでおり、総排泄孔の後ろは狭い。 亜種:亜種が記載されたことは無い。東パキスタンと西部インドの 個体はインドの南東半島の個体とはいくつかの微妙すぎてハッキリした 特徴とまでは言えない違いがある、西部個体群はより大きな体であり、 色はより明るくない、甲羅はくすんだ茶色にベージュ模様であり、 反対により小さくより明るい色の個体は南東インドにいる。 スリランカのカメも明るいが南東インドの個体に比べとても 大きくなる。 俗名: ◎Gujarati Khad no kachba(=草リクガメ grass tortoise)、 Suraj kachba(=太陽リクガメ sun tortoise)、 Zamin kachbo(=陸リクガメ land tortoise)、 Marwari Khar kachbo(=草リクガメ sun tortoise); ◎Oriya Bali kachba(=砂リクガメ sand tortoise); ◎Shinhalese Hooniam ibba(=魔法リクガメ magic tortoise)、 Majvara ibba(=模様リクガメ marked tortoise)、 Makaral ibba(=豆リクガメ bean tortoise)、 Mukalam ibba(=森リクガメ forest tortoise)、 Tharuka ibba(=星リクガメ star tortoise)、 Vairan ibba(=縞リクガメ striped tortoise)、 Vatskeya ibba(=pandanus tortoise); ◎Tamil Katu amai(=森リクガメ forest tortoise)、 Kattupata amai(=横縞リクガメ banded tortoise); ◎Telegu Meta tabeku(=陸リクガメ land tortoise); ◎Urdu Tariwala kachua(=星リクガメ star tortoise); 他の英語名:Starred tortoise(星印リクガメ), Indian red tortoise(インド赤リクガメ) 学名の分析:Geochelone(=陸地(earth)の亀(turtle)),elegans(=優雅(elegant)) 分布:この種はインド亜大陸の割合に乾いた西部及び南部に広く分布している。 知られている繁殖場所は インド:Rajasthan(Erinpura近郊、Bibar,Jodhpur,Bialpur,Udaipur,Bhilwara, Pali郡,Jaisamind野生生物保護区,Burr),Gujarat(Bhavnagar,Jamnagar郡,Zainabad, Sasan Gur,Ahmedabad,Rajkot,Jasdan,Junagadh,Vadodara),Karnataka(Punganaru), Andhra Pradesh(Visakhapatnam,Vizianagaram),Tamil Nadu(Mambakkam,Pudukottai, Rameshwaram,Pondicherry,Kalakkad野生生物保護区,Mudumamalai野生生物保護区, Point Calimere野生生物保護区),Mdahya Pradesh(最西部),Karala(南東,Chinnar 野生生物保護区を含む)。西部と半島の個体群は中央インド平原で隔てられている。 パキスタン:Thar砂漠(Nagar Parkar近郊)。Indus西のHab谷の記録は おそらく間違い。 スリランカ:北部州(Northern Provins)(Elepant Pass,Talamannaar,Mannar, Marichchukate,Kudremalai,Vavuniya,Mankulam)、北西州(North-West Provins) (Puttalam,Venappuva,Chilaw,Nikavaratiya,Macho,Kurunegala,Pompatippu, Murungan)、南部州(Southern Provins)(Hambantota,Tissamaharama)、 東部州(Earstern Provins)(Putuvil,Batticaloa,Trincamalee)、北中央州( North-Central Provins)(Polonnaruva,Anuradhapura,Madhavachchiya) 生息地:インドホシガメはxeric環境に適応する、低木地帯、砂漠の周縁部、 農耕地、チーク(Tectona grandis)の森、草原、Acacia niloticaとEuphorbia nivuliaによって占められた刺の低木。ほとんどの地帯は海抜200m以下の 平地である、RajasthanのJalor Distrctによって記録された、西部インドの Erinpura近辺の海抜400mの小山(foothill)を除いて。 行動:基本的に昼行性、ホシガメは早朝や夕方遅く食べ、昼間の暑さを避ける。 しかしながら、雨季(rainy season)の間は昼間も食事や絡み合い(matting)を する事に活動的であろう。西部個体群では冬の間、活発さは衰える。 食事:主に草食性、飼育下では様々な果物や野菜を受け入れる、赤やオレンジ色の 食べ物を好む、トマト、オレンジ、スイカのような。南インドのClimereに おいては、Ipomoea pes-capraeの花を消費する、Alysicarpus manilifer、 A. vainails、 Cyperus sp.、Dactyloctenium aegyptium、Euphorbia hirta、 Pentaropis capensisの葉も同じようである。Cissus quadrangularisも 南インドのRameshwarm島では食べると報告され、一方、Rajasthanの西では 草、Sporobolus sp.、Dichantium sp.、Cymbopogom sp.、Aristida sp.を含む、 がfaecal matter集められることが発見されている。同じ州の地域Paliにおいても forest onion(chlorophytum tubweosum)が好まれる食べ物である。Rajasthanの Udaipur地方では作物、とりわけカボチャを荒らすと報告されています。この リクガメはZainabad、GujaratにおいてAmmannia c.f.bacciferaと Ipomoea aquaticaも食べる。スリランカでは若いホシガメが腸に パパイア(Carica papaya)の種を詰まらせて結果死んだ事が知られている。 飼育下においてはホシガメは死んだドブネズミ(rats,Rattus sp.)、ムール貝 (Unio sp.)、庭トカゲ(garden lizards,Calotes versicolor)及び 若い西アフリカカタツムリ(Western African land snails,Achatina fulica)を 食べることが知られている。飼育下では共食いも記録され、大きなオスが より小さい同種個体(conspecifics)を襲い、頭だけを食べた事が 目撃されている。 [なお、この「飼育下においては」以下の部分はこういう事実も あるという事の記述であって、「これらを食べさせるべき」と いう事ではないので注意して頂きたい。訳者はネズミや ムール貝、トカゲやカタツムリを積極的に与えるべきではないと考える。 庭に出ていて見つけたカタツムリを食べるのは仕方ないと思うが。] 飼育下では喜んで(readily)新鮮な水を飲む、スリランカで、雨季以外で 水の源が塩水しかない島においてそれが起こる。 繁殖:西部個体群において、性徴(Sexual dimorphism)は6-7の 成長輪(growth rings)で顕著になる、成長輪は年齢と同じと考えられている。 南インドのより小さな個体はもっと早く性的成熟に達するであろう。Whelenと Coakley(1985)は飼育下ではオスは30ヶ月で成熟すると言っている、これは Daniel's(1983)がおよそ2年で成熟するというのに近い。WhelenとCoakleyの 個体の原産地はどこかという確かなデータはない、しかし、John Whelenが 私に見せてくれた写真はスリランカを起源にする事を示唆する。 JayakarとSpurway(1969)、彼らは東部個体群を調査(worked on)していた、 は、オスはメスと尾が長く発達する2才で区別できるという。 メスは同じ歳の雄より常に大きく、両性は同じ歳で性成熟する事を示唆する。 繁殖期はモンスーンの月とともに訪れる。絡み合いの季節の始まりには 不可解なオスとオスの敵対が起こる、どちらのオスも相手を押しのけ、 倒すことを試みる。雨の間に交尾する、マドラス地域の個体は早い夏の 曇りの日に番う。マウンティングは雨季の間を通して行われる。Karachi郊外の 半野生個体は雨が到来した後すぐに番う。交尾そしておそらくはintromissonが 行われる時、オスリクガメはgrunt(ブーブー?)と叫ぶ、たぶんメスを服従させる ために驚かすためだ、ほとんどのリクガメの種の求愛に特に特徴的な、 突き、噛み、突き当たるがホシガメには無いけれども、両性のうちオスの方が 小さいためであろう。 卵は硬く、もろい殻で、形は一般的に楕円だが時々球もある。西部インドでは 11月半ばに卵は産み落とされ、南東インドでは3月から6月そして10月から 1月である。巣穴の深さは120-160mm。巣は5時間かけて掘られる。スリランカの 個体の産乱数は2-10、南東インドの個体群では1-7である。卵の寸法は 39.5-51.0mm×31.0-37.0mm,重さは11.9-21.5g。知られている孵卵期間は 47-57,111-147,174-178日の範囲である。Diamond(1965)はJayakarとSpurwayが 主張する進展の遅いもの(slow developers)よりむしろ遅く孵卵から 雛が現れると考えている。しかしながら、孵化時間の2日おき(bimodaily)の レポートも似ているが、いくつかのGeochelone属の他のリクガメの種の ドラマチックな孵化期間より短い事を支持している、。 孵化子の長さは39.9mm。 状況と保護:Hutton(1837)は西インドのBhil部族はぬかるんだ土で ホシガメを追跡する事に長け、濡れた(nullashs)砂や草で埃っぽい 平原の足跡を追う。TamilのIrulasと北トラバンコアのPalaiyarsを含む いくつかの原住民の共同体ではこの動物の狩りをする。後者は奇妙な方法で この動物を殺す。総排泄孔のところを突き、リクガメが甲羅から頭を 出す。猟師はカメの頭を自分の歯で抑え、首が脱臼するまで、 カメの身体をひねる。 このリクガメの多くがかつてペットして売られた。1970年代後半では 例年、ほぼ10,000頭がカルカッタのNew Marketで売られた。本種を スケジュール4の元に保護する1972年のインド野生生物(保護)決議 (Indian Wildlife (Protectin) Act)は、本種の貿易の停止に重大な 責任を負い、またCITES IIの保護下にもある。スリランカのコロンボでは 甲羅が売られていると報告された、1972年のスリランカの動植物保護法に リストアップされているにも関わらずである。本種はまた1974年の Sindh野生生物決議でもリストアップされた。 人間の活動の結果である丸太のための伐採や草刈りや農耕を含む 生息地の変化はおそらく野生個体群にとって同じぐらい深刻な 脅威であろう。