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100BASE−TX LANアダプタを使うと遅い・つながらない。試してみるべきことは?


 100BASE−TX LANアダプタをつけたPCをLANにつなぐと、下記のような現象
に出くわすことがあります。

 (1)「ファイルのコピー」が10BASE−Tよりも遅い
 (2)遅いとかいう以前に、つながらない 

 機器の故障・と判断する前にLANアダプタの設定で試して見てください。

  100BASE−TX LANアダプタの「通信速度と通信方式」を接続するHUBと
 あわせてみることです。

   10BaseT用HUB(ダムHUBとかリピータHUBとかいったりします)
   → 10M Harf Duplex(速度10Mbps 半二重接続)

   100BASE−TX用HUB
   → 100M Harf Duplex

   100BASE−TX/10BaseT用 デュアルスピードHUB
   → HUB側 100Mbps のとき 100M Harf Duplex
          10Mbps  のとき 10M Harf Duplex

   100BASE−TX/10BASE−T用 スイッチングHUB
   → HUB側 自動切換え(オートネゴエーション) 
                100M Harf Duplex・・
                (それでもつながらないなら 10M Full または Harf Duplex)

          速度固定  HUBの速度・通信方式にあわせます 

解説
  100BASE−TXにはオートネゴエーション(速度:10Mbps/100Mbps 
 接続方式:全二重/半二重を自動検出し速度を合わせてくれる)機能があり、ほとんどの
 スイッチングHUBやLANアダプタが備えています。

  (1)オートネゴエーション機能には、相性がかなりあります。相手を誤認識して、
    相手と異なる速度で通信しようとしてしまうことがあるのです。
    誤認識の結果、「つながらない」「遅い」といった現象が起こります。
   (中には、エラーパケットを多発し、LAN全体にダメージを与えることもあります)

    誤認識問題は、同一メーカ品でも発生することもまれにあります。  
  
     事例:同一メーカ品で、古くからある10BASE-T HUBと最新の100BASE−TX搭載サーバとで
      オートエゴネーションでは認識せず。10BASEに固定するとエラーパケット多発。という
      あいた口がふさがらないようなのもありました。

    設定方法(LANアダプタ側)
      Windows95/98/NTでは、LANアダプタのプロパティで指定できます。

  (2)スイッチングHUBまたはLANアダプタのフロー制御が正しく行われておらず、再送による
    遅延が多発していることもあります。

     フロー制御なしの状態て全二重通信を行うと、スイッチングHUBのバッファオーバフロー等
    が発生した時、再送のくりかえしによりかなり遅くなってしまいます。
      スイッチングHUBのフロー制御を設定、LANアダプタのフロー制御設定を正しく設定しま
     しょう

関連:100BASE−TXオートネゴシエーションの速度選定


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