ヨーロッパとアジアにまたがるトルコは古くから歴史の舞台となってきた場所です。様々な民族や文化の繁栄と衰退を物語るように遺跡も変化に富んでいます。 |
イスタンブ−ルイスタンブールは西洋と東洋の接するところ。かつてのビザンチン帝国の首都コンスタンチノープルとして古くから栄えていた街です。この街の旧市街にはかっこいい形をしたモスクがいくつもあって異国情緒たっぷりですが、この中でも一風変わったところがイエレバタン・サルヌジュといわれる地下の大貯水池です。この地下の空間は大理石の柱が闇の中まで続いている巨大なものです。照明と音響効果が施されていて、幻想的な雰囲気に誘われます。この地下にたくさんの魚が住んでいることも意外です。遊歩道を歩いて奥まで行くと柱の下に踏みつけられたようにメデューサの首が横たわっています。単なる建築資材として使われたにしてはあまりに不気味で、見るものを石に変えてしまった魔力が封印されているような妖しさがあります。 イスタンブールのエミノニュ桟橋からボスポラス海峡をクルーズして終点まで行くとアナドル・カヴァウという町に着きます。船着場周辺にはレストランもたくさんあって観光客で賑わっています。町からちょっと歩いて丘に登るとかっこいい要塞があります。要塞からは海峡の先に広がる黒海までもが見渡せます。まわりの野原では牛や羊が放牧されていてピクニックに来ているトルコ人も多く、のどかなところです。 |
カッパドキア
どこか他の惑星に来てしまったような奇岩の広がるところがカッパドキアです。ここには岩をくりぬいて造った教会や洞窟住居がたくさんあります。地下8階まであるという地下都市も発見されていますが、未だに発見されていないものもあるという噂です。複雑に入り組んだ地下室は巧みに造られた通気口のおかげで窒息することもなく、快適です。これらの異様な風景は長年の風雨による侵食で出来たものですが、風化は現在も続いています。特にゼルヴェの野外博物館は今にも崩れそうな谷間の洞窟があって歩くのがこわいくらいです。中には明りの全くないところもあるので懐中電灯を持って行くと便利です。 |
エフェス
エフェスは巨大な円形劇場や図書館跡が残るトルコの中でも規模の大きな遺跡です。トルコの西、エーゲ海岸から5kmほど内陸にありますが、
この遺跡が造られた時代には海はもっと近くにあり港湾都市として繁栄していたといわれます。 |
ハットゥシャ
アンカラからバスを乗り継いで3時間半ほどのところには鉄器を発明したことで有名なヒッタイト王国の遺跡があります。 |
ワン
トルコ東部のワンの町の外れにあるワン城は東西に延びた岩山の上に建つ細長い城です。東側は万里の長城のように城壁が延びていて、外側のテラスには楔形文字が刻まれた壁やブロックも残っています。城には井戸の跡や岩をくりぬいた石室もありますが隅々まで見て歩こうとすると上り下りが結構あるのでかなり歩きます。城の上からはトルコ最大の湖、ワン湖が見渡せる見晴らしのいいところです。ただし、観光客を見つけると何かもらおうとついてくる子供達がいたりするので気を付けましょう。 |
イサク・パシャ宮殿
トルコ東部イラクとの国境近くの町ドウバヤズィットの近郊にはクルド人の建てたイサク・パシャ宮殿があります。乾燥した大地を見下ろす山の中腹に建てられて宮殿にはたくさんの部屋と美しいドームが残っています。近くに1軒だけあるレストハウスから眺める宮殿の全体像がとてもいい感じです。 |
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