エジプトは四大文明発祥の地の一つです。遺跡といったらやはりエジプトは外すわけにはいかないでしょう。砂漠にそびえるピラミッドを見に行きませんか。 |
アブシンベル神殿
アブシンベル神殿はエジプトの南のはずれ、ナセル湖のほとりにあります。この神殿がアスワンハイダムの建設で水没してしまうためユネスコが神殿をそっくりそのまま移転したので有名です。神殿をよく見るといくつものブロックに別れていた跡があるのに気づきます。大神殿の横にある小さな入口から入ると中にはドームのように空洞になった近代的な人工の空間が広がっていて、これが近代と古代の一体化したモニュメントであることがわかります。この神殿は太陽神崇拝にも関係が深いらしく、年に2回、日の出の太陽の光が神殿を直射して神殿の奥の神々の像を照らすようになっています。
アブシンベル神殿へはアスワンの街からワゴン車などで行く安いツアーがあります。早朝4時ごろ街を出て砂漠の中を5時間近く走り9時ごろアブシンベルに着きます。たっぷり見学時間もあるのですが問題は帰りです。灼熱の砂漠地帯を走るというのにほとんどの車は冷房がありません。地平線の蜃気楼を見ながら頭ももうろうとしてきます。水を持って体調のいい時に行きましょう。お金に余裕があれば飛行機で行くという楽な方法もあります。 |
ルクソールルクソールには見所がたくさんあります。街中にあるのがルクソール神殿です。参道の両側にはスフィンクスが壮観に並んでいて神殿の入口にはオベリスクが1本立っています。パリのコンコルド広場に立っているのはここにあったもう1本だということです。
街の外れにはカルナック神殿があります。ヒエログリフの刻まれた柱が立ち並び、一部には色の残っているものもあります。
ナイル河の西岸には王家の谷や王妃の谷、ハトシェプスト葬祭殿、メムノンの巨象など見るものがたくさんあるのでじっくり見るには少なくとも2日はかかるでしょう。効率的に見るならばツアーに参加したほうが楽です。頼めば安宿でも紹介してくれるでしょう。 |
ギザギザの3大ピラミッドやスフィンクスはあまりにも有名なのでわざわざ紹介することもないのですが、ここのピラミッドはどれも登頂は禁止されています。
旅行者の中には夜中にこっそり登って朝日を拝んだとか自慢する人が時々いるのですが、禁止されているものは遺跡保護のためにも自重しておきましょう。賄賂をばらまきながら登頂したことを本に書いていた人もいますが最低の行為です。 |
サッカラ
サッカラにはエジプト最古といわれるジェセル王の階段ピラミッドがあります。他にも壁画にいろいろな動物が描かれた神殿など見所はたくさんあるのですが、ここで面白いのは遺跡の南の方にある地下墳墓です。
小さな小屋が入口になっていてここから螺旋階段を下って行くと3つの地下室がある墳墓があります。真ん中の部屋にはミイラを安置していたと思われる石棺があり、右側の部屋には彩色された壁画が、左側の部屋にはヒエログリフがきれいに刻まれています。入口はわかりづらいのですがその辺を探していれば墳墓を案内するという人がいるのでつれて行ってくれるでしょう。ただし、法外なチップを要求してくるので初めに思いっきり値切って値段を決めておく必要があります。 |
メイドゥム
エジプトのピラミッドの中でも変わっているのがメイドゥムの崩れたピラミッドです。遠くから見ると砂漠の中に建つバベルの塔のように見えます。ここはツアーの観光コースに入ることはあまりないので、他には誰もいない自分だけのピラミッドに出会えるところです。ピラミッドの北側にチケット売り場があるのでここでチケットを買うとピラミッドの中やとなりのマスタバ墳の中も案内してもらえます。 |
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