チュニジアの遺跡


カルタゴ
ドゥッガ
シェニニ
ドゥイレット
ケリビア
ケルクアン

チュニジアでは、ローマやビザンチン時代の大規模な遺跡や、独特な形をした倉庫群や集落跡など、様々な人々の文化や生活の足跡を見ることができます。
独特の景観がスターウォーズのロケ地になったり、思い込み次第では他の惑星まで旅ができてしまう場所でもあります。

カルタゴ

カルタゴは地中海の交易で栄えた都市国家です。現在残っているカルタゴの遺跡は巨大な街の一部ですが、遺跡はあちこちに散在しているので、いろいろ見て回ろうと思うと徒歩では少し根性が必要になります。
コースとしては、ビュルサの丘、円形闘技場、貯水槽、バシリカ、円形劇場、ローマ人の住居跡、アントニヌスの共同浴場、カルティエ・マゴン、古代の軍港、トフェの聖域と見て行くと効率的ですが、移動にタクシーなどを使わなければ見学には日中いっぱいぐらいかかります。
あまり原型をとどめていない遺跡もあるので、 時間が無い場合は、規模の大きな遺跡らしい佇まいのアントニヌスの共同浴場だけでも見ておくのがお勧めです。
(08年5月)

ドゥッガ

ドゥッガは、なだらかな丘の上に広がる大規模なローマの遺跡です。劇場や神殿などローマらしい迫力のある建物から、貯水槽や共同浴場、住居跡など当時の暮らしの様子を伝えるものがまとまって残っているので、廃墟となった古代の街をまるごと散策して歩けるような遺跡です。
規模の大きな遺跡なので、それぞれの見どころが隣接してるとは言え、見学には2、3時間はかかります。
ドゥッガ遺跡へはチュニスからバスかルアージュを利用して日帰りで行くことが出来ますが、遺跡の近くの町のテブルスークから遺跡までの数キロはタクシーを利用する事になります。ここでのタクシーは、ニュードゥッガ行きのルアージュのドライバーなどが交渉して来る事もあるのでメーター制でない場合は値段を吹っかけられないよう注意が必要です。
(08年5月)

シェニニ

シェニニは丘の上に築かれたベルベル人の集落跡です。現在でも一部に生活している人がいるので、遺跡と言うには語弊もありますが、丘の上の廃墟と化した集落がとても絵になるところです。
シェニニはツアーの観光コースにもよく組み込まれていて、毎日何台もの観光バスが訪れるため、静かな遺跡を楽しむのはちょっと難しいのですが、訪れる人達も時間によって波があるので、時間に余裕をもって訪れれば遺跡の風情も堪能する事が出来ます。
個人で行くなら 丘の上の方までゆっくり登って散策してみましょう。
シェニニを訪れる場合は、タタウィンを観光の拠点として、宿などで車とドライバーを手配してもらうと他の見どころも効率よく見てまわることが出来ます。値段は交渉次第ですが、そこそこの値段の割にボロい車ということもあったので、出来ればどんな車かも事前に確認した方が良いかも知れません。
(08年5月)

ドゥイレット

ドウィレットもタタウィン近郊にあるベルベル人の集落跡です。こちらの方は規模はやや小さめですが、その分訪れる人も少なく、のんびりと過ごせるところです。形も山城のようにカッコ良く、眺めていると、どうしても頂上まで登ってみたくなるので、ちょっとした運動にもなります。
見学は山の上まで登って降りてきても1時間はかからないと思いますが、出来ればゆっくりと楽しみたいと思えるところなので、時間は少し多めにとって水なども用意して行くのがお勧めです。
遺跡は特に立ち入りが禁止されている場所はありませんが、いろいろと崩れている場所もあるので、散策は安全と遺跡保護のためにも注意して歩きましょう。
(08年5月)

ケリビア

ケリビアは漁港を見下ろす丘の上にビザンチン時代の要塞のある町です。チュニスからケルクアンの遺跡を訪れる場合にも、まずはこの町を訪れるとアクセスが楽になります。
バスターミナルからビザンチンの要塞まではちょっと離れていて、最後は上り坂となるのでタクシーを利用した方が便利です。
要塞の内部は大したものは残っていませんが、5月頃なら花がきれいに咲いています。所々に詰め所のようなところがあり、明かりが届かない部屋もあるので懐中電灯があると役に立ちます。城壁の上から見る景色も、港や海岸沿いの白い街などが見られて気持ちの良いところです 。
丘の麓の部分には一部にローマの遺跡も残っているので、要塞から下って漁港を見学する際にチェックしておきましょう。
(08年5月)

ケルクアン

ケルクアンはチュニジアに残るフェニキア人の町の遺跡です。ローマの遺跡のような巨大な建物はなく、床に残るモザイクの装飾もシンプルなデザインのものばかりですが、古代の都市遺跡らしく、個々に小さな浴場の付いた住居跡や大きな共同浴場跡など、当時の町並みや生活を想像させるようなものが多く残されています。
遺跡は、ひと通り歩いて回るだけなら30分もかからないくらいの大きさですが、ローマとは異なるフェニキア人の町の雰囲気を観察するならもう少し時間をかけてゆっくり見て回った方が良いかも知れません。
ケルクアンまでは公共の交通手段がないので、タクシーを利用して、ケリビアからエル・ハワリアへ移動する途中に立ち寄ってもらうなどしたほうが効率的です。
ちなみに、エル・ハワリアにあるローマの石切り場(グロット)は、08年5月時点では落石の危険があるため閉鎖されていました。特別にツアーで見学が許される場合があるようで、運良く一緒に見学させてもらえましたが個人で訪れる際は注意して下さい。
(08年5月)


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