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凄い遺跡がありながらも知名度は今ひとつのインド南部ですが、おかげで大規模な遺跡でも静かな風情が楽しめる場所になっています。アクセスに時間がかかるのが難点ですが、ハンピやバダミの遺跡は周りの景色もすばらしく、多少面倒でもそれ以上に訪れる価値がある所です。
ここでは10年5月上旬に旅したバンガロールを起点としたインド南部の情報を紹介します。
ビザ
インドは観光で訪れる場合でもビザが必要です。日本でビザを取得する場合、2010年5月の時点では、インドビザ申請センターがインド大使館の業務を請負って申請の窓口となっています。
申請書もインドビザ申請センターのホームページからダウンロード出来るので、予め必要事項を記入したものを用意して窓口に行けば手続きも簡単に済ませられます。ビザの申請については、書式や記入要領が変更になることもあるのでインドビザ申請センターのサイトで最新の情報を確認しておきましょう。
一部のインドの国際空港では、当日にビザの発給を行っているようですが、今のところバンガロール国際空港では行われていません。
インドビザ申請センター東京
http://www.indianvisaatjapan.co.jp/index_jp.html
バンガロール国際空港
日本から空路でインド南部に入る場合の玄関口のひとつがバンガロール国際空港です。正式名称はベンガルールに変更されていますが、まだバンガロールでも通用します。日本から比較的安く行けるタイ航空やマレーシア航空の便は深夜に到着することが多いのですが、両替やプリペイドタクシーなどは深夜でも利用できます。
両替は円からルピーへの両替、ルピーから円の両替も可能ですが、ルピーから円への両替はレートがあまり良くありません。
プリペイドタクシーは夜間は割り増し料金になるのでバンガロールシティ駅周辺までは1000ルピーほどかかります。
シャトルバスはとても安く、バンガロールシティ駅前のバスターミナルまで150ルピーで すが、深夜は便も少なく、周辺の宿を探すのも大変なので、初日の滞在は予約して確保しておいた方が安全です。
インド南部では24時間制のシステムをとっている宿も多いので、深夜に到着する場合はチェックアウトが24時間後になる宿を選んだ方が便利です。
交通
(列車)
バンガロールからハンピ遺跡に近いホスペットまでは寝台列車が利用できます。インド鉄道の予約サイトでは日本に居ながらネットで予約してe-Ticketを印刷して持っていけば乗車することも可能です。(この場合、無料のユーザーアカウントを作って、支払いはクレジットカードで行う必要があります。)限られた旅行の期間しかない短期の旅行の場合は日程が決まった時点でチケットを入手しておけば、現地で自分の乗車する車両を確認して乗り込めば良いだけなので、とても便利です。
ホスペット行きの列車はバンガロールシティ駅(BANGALORE CY JN)発、ホスペット(HOSPET JN)着で予約します。この列車はフブリまで行く列車なの乗り過ごさないよう到着時間が近づいたら現在位置を確認しておきましょう。
インドの列車は遅れるとよく言われますが、往復ともに利用した限りでは、ほぼ予定どおり運行してくれました。
インド鉄道の予約サイト
http://www.irctc.co.in/
(タクシー)
日本と比べれば、かなり安い料金で利用する事が出来るので、旅行期間が限られている短期の旅行の場合には時間の節約に貢献してくれる便利な交通手段です。
ホスペットからバダミへ移動する場合、バスでは半日かかってしまいますが、タクシーであれば、バスやトラックもガンガン抜いていってくれるので何事も無ければ3時間くらいでバダミに到着します。
ホスペットに寝台列車で定刻に到着すれば、11時頃にはバダミに到着出来るので、 その日のうちに、アイホーレやパッタダカル、バダミ石窟など主要な遺跡を見学する事も可能になります。
ホスペットからバダミの料金は片道2000ルピーでしたが、交渉次第ではもう少し安くなるかも知れません。
タクシーの手配は駅の客引き、旅行会社、ホテル等で可能です。
(リキシャ)
3輪の屋根のついたスクーターのような乗り物で、短距離の手軽な移動に便利な交通手段です。
バンガロール市内はメーター付きのリキシャがほとんどですが、MGロード周辺から乗る場合は、メーターを使わず値段を交渉制にしたがるドライバーも多いので、通常の料金を知らないと高値で交渉される場合もあるので注意が必要です。
メーターを使った場合はシティ駅前のバススタンドからMGロード周辺なら通常30〜40ルピーくらいで着きます。
ハンピの遺跡周辺は、交渉制になりますが、やや観光客ずれしているので、まったくボラれないように交渉しようと思うと、ちょっと面倒です。カマラプラム村からハンピバザールまで35〜60ルピーとドライバーによって言い値も様々でした。
日没後、バスがなくなると値段も5割増しになったりします。
気候
5月のハンピ、バダミはとても暑いです。湿気は少なめですが、日中は40℃くらいまで気温が上がります。
朝10時くらいまでなら暑さもそれほど厳しくないので 、遺跡見学等は早起きして行動したほうが体力の消耗も減らせます。
とにかく暑いので水分補給は怠らないよう、帽子をかぶって水は必ず持って歩きましょう 。
日中の遺跡見学は日焼け止めも無いと、多分黒こげになる思います。
停電
インド滞在中、停電が何度かありました。バンガロールで1回、地方のバダミやハンピでは数回、大抵は数分で電力が回復しますが、懐中電灯は用意しておいた方が安心です
。
治安
インドは何かとトラブルが多いというイメージもありますが、南部を旅する限りにおいては他の国と同様に普通に気をつけていれば特に問題はなさそうです。安心して気を抜かないことが大切です。
狂犬病
インドでは、町の中に牛やブタ、ヤギ、犬、サルなどいろんな動物がいるのも珍しい事ではないのですが、狂犬病の流行地域なので様子の変な動物には注意しておきましょう。ほとんどはおとなしい動物ばかりなので過度に恐れる必要はありませんが、訳も無く吠えるバカ犬や観光客の荷物を狙っているサルは要注意です。
万が一噛まれたりした場合は狂犬病のワクチン接種をなるべく早く受ける必要があります。