メキシコの情報ノート

(2002年7月)

言葉

メキシコの公用語はスペイン語です。カンクンなどのリゾート地ではホテルやタクシーでも英語が通じます。他の地域でも観光客が立ち寄るところなら、そこそこ英語が通じる事もありますが、理解度は日本と同程度のような感じです。
旅行するだけなら、スペイン語や英語が話せなくてもなんとかなってしまいますが、スペイン語が話せると便利な事も多いので少しでも勉強しておいた方が旅も楽しくなります。

遺跡


最近のメキシコの遺跡は階段を上ったり内部に入ることを制限しているようです。階段が急で危険だったり、遺跡保護ということもあるのでしょうが、ウシュマルの魔法使いのピラミッドやパレンケの碑銘の神殿、チチェンイツァのカラコル内部など、登ったり立ち入ることの出来る場所が減っていました。
メキシコの場合、植物に侵食され半壊していた遺跡でも、上手く修復してメンテナンスもよくしていたのに、ちょっと残念です。ただ、発掘や修復作業の後で再び公開されるという事もあるので、何度か訪れてみると、新しい発見や、以前は入れなかったところに入れるチャンスが巡って来るかも知れません。
また、訪れる人の少ない遺跡なら、制限されているところも少なく、自由に探検出来る場所が多く残っていたので、今のうちに行っておくのがいいかも知れません。

交通

メキシコでは長距離バスの路線網が発達しているので、ほとんどの場所はバスを利用して行く事が出来ます。
バスのランクには大きく分けて1等バスと2等バスがありますが、1等バスと2等バスが走っている路線ならば、1等バスがお薦めです。時間や安全性、快適さを考えれば、2等バスとの価格差以上にメリットがあります。2等バスはローカルな利用が多いので、それなりに面白い面もありますが、冷房がなかったり、かなり旧式のバスだったりします。
また、夜行バスは冷房が効きすぎることが多いので薄着のまま乗らないように注意しましょう。

雨季のユカタン半島
 
メキシコの雨季は日本の梅雨とは違って夕方から夜にかけてまとまった雨が降るパターンが多いようです。日中は日焼けするぐらい天気が良くなることもよくあります。蚊はたくさんいるので虫よけ対策は必須ですが、ジャングルは生き生きとしていて、遺跡の他にもいろいろな動植物に出会える時期です。

チアパス州の治安

チアパス州の治安はとりあえず落ち着いているようでした。オコシンゴの町とトニナ遺跡の間には軍の大きな駐留地も出来ていました。サパティスタの活動地域にあるトニナ遺跡も訪れる人は多く、オコシンゴの町も活気がありました。
ただし、外務省ではパレンケ-オコシンゴ間のルートに注意を呼びかけているので、事前の状況確認は必要です。ここを通るなら昼間の交通量の多い時間帯にしましょう。


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