ミャンマーの情報ノート

(2004年5月)

ミャンマーは軍事政権であることから、他のアジアの国と比べると閉鎖的なイメージもありますが、一歩足を踏み入れてみると、素朴で親切な人の多い、落ち着ける国でもあるんだなという事がわかります。
社会基盤の整備の遅れで、旅行するには不便なところもありますが、時間があればのんびりバスで、お金があれば飛行機を利用してそれぞれのペースで旅を楽しむ事が出来ます。
バガンやインレー湖など、他では見られないこの国の魅力を感じてもらいたいところです。

ビザ


ミャンマー入国にはビザが必要です。日本国内で取得する場合はインターネットで申請書をダウンロードして郵送で取得する事が出来ます。
旅行会社でも航空券の手配をお願いするついでにビザの申請用紙と記入例をもらえたりするので、それを活用すれば記入も簡単です。申請書は英語なので、 肌の色は英語でなんて書いたらいいのかと考えてしまう項目もあるのですが、普通の日本人ならmediumとでも書いておけば大丈夫みたいです。
職業欄はなるべく詳しく記入しなければならないのですが、報道関係の仕事は審査が厳しくなるようです。
郵送の場合、ビザ代は事前に銀行に振込むので、入金の確認を行いやすいように、振込で書いた電話番号を申請書の住所の所にも忘れずに記入しておきましょう。

停電

ミャンマーは電力事情があまり良くないようで、停電が頻繁にあります。設備の整った宿なら自家発電に切り替えて電力が回復する所もありますが、懐中電灯は忘れずに持って行きましょう。懐中電灯があれば暗い寺院内の壁画を見るのに役に立ちます。

言葉

ミャンマーの公用語はビルマ語ですが、観光客が訪れるような所では英語が通じます。数字はバスの番号等にビルマ数字だけしか書かれていない事もあるので、ビルマ数字を覚えておくと便利です 。

交通

長距離バス
ミャンマーを安く移動するならバスを利用するのが便利です。ただし、道路事情が悪く、長距離バスは時間がかかるので、日程に余裕が無ければ貴重な時間を移動に費やすのはもたいない気がします。今回利用したヤンゴンからバガンへの夜行バスでは、ミネラルウォーター1Lとお手拭きのサービスがありましたが、エアコンはあまり効かず、車内には蚊が飛んでいたりと言った感じです。15時発、翌朝6時着で到着時刻は、ほぼ予定どおりでした。
のんびり時間をかけて節約旅行する人にはお勧めですが、10日くらいしか滞在予定が無いのなら、国内線の飛行機の利用をお勧めします。

飛行機
値段は高くなりますが、バスで十何時間もかかる道のりを1時間前後で移動出来てしまうので、ミャンマーではかなり助かる交通手段です。
国内線のチケットは、旅行会社などに行けば手配出来ますが、MTT(Myanmar Travel and Turism)でも手配してもらえます。バガンのMTTでは他でチケットが取れないと言われた時でも、いろいろ手を尽くしてくれたので、助かりました。(ヤンゴンエアウェイズのバガン→マンダレー経由→ヘーホーが60USドル)

タクシー
ミャンマーの公共の交通手段であるローカルバスやピックアップトラックは混んでいる事が多く、大きな荷物を持ったまま利用するのは大変です。
そんな時に役に立つのがタクシーです。この国の物価から考えると割高な交通手段ですが、空港と市内の往復やアクセスの不便な場所では利用する価値は大きいです。ヤンゴンの空港から市内までは3USドル程度ですが、ヘーホーの空港からインレー湖観光の起点になるニャウンシュエまで行くとなると10USドル以上かかることもあります。

気候
 
ミャンマーには雨期、乾期、暑期の3つの季節がありますが、ここを訪れた4月下旬から5月上旬は暑期の終わり近くと言った感じでした。
ヤンゴンは蒸し暑く、時々雨も降ります。日本の夏と似たような感じです。
バガンは湿気は少なくなりますが、日中はとにかく暑くなり、裸足で歩かなければいけない寺院の境内は焼けたフライパン状態で待っています。
インレー湖周辺は、標高も1000メートルを超え、やや涼しく感じますが、天気が良いと、やはり暑くなります。湖のクルージングでは風が心地良いのですが日焼けしやすいので注意が必要です。雨が降る時もあるので、折り畳み傘も用意して行きましょう。

治安

ミャンマーは今のところ軍事政権であり、反政治的な行動や活動は制限されています。外国人が立ち入りを禁止されている地域もあります。
とは言え、一般の人達は信心深い仏教徒が多く、旅行者が訪れるほとんどの場所は安心して旅行出来る場所です。普通に旅行しているなら、マイナスイメージよりも、親切な人が多いと感じる事の方が多いと思います。
なんと、 落とした財布を拾ってもらえた事もありました。
ただし、観光客相手のタクシーやみやげ物などは値段を多少割高に言われる事もあるので、注意しましょう。
安心し過ぎて、あまり隙だらけになってしまっても、素朴な人たちに出来心を起こさせてしまいます。



ミャンマーの遺跡へ