スリランカの情報ノート

(2003年7月)

遺跡

スリランカには有名なシーギリヤロックの他にも多くの仏教遺跡が残っています。アヌラータプラやポロンナルワに残っている遺跡は特に規模も大きく、見逃せません。これらの遺跡の多くは今も信仰の対象となっているため見学の際には靴や帽子は脱がなければならない場所が多くあります。石窟寺院のような場所ならばあまり問題ないのですが、日中の石の遺跡は焼けたフライパンのように熱くなっていて、とても裸足で歩けるようなものではないので、汚れてもいいような靴下を用意しておきましょう。

野生動物

スリランカは北海道より一回りくらい小さな島ですが、多くの野生動物が棲んでいます。遺跡見学中にサルを見かける事はめずらしくないし、湖の周辺では多くの野鳥が生息しています。時には野生の象の姿まで見る事も出来るので、コンパクトな双眼鏡を持って行くといろいろと役に立ちます。
野生の象

言葉

スリランカの公用語はシンハラ語とタミル語ですが、観光客が訪れるような所では英語が通じます。バスや看板等にもシンハラ語と英語が並記されていることが多いので、英語ある程度分かるなら旅行に困る事はありません。
また、スリランカは日本の中古車を多く輸入しているようで、車体に日本語の会社名などがそのまま残った車が沢山走っています。意外なところで出会う日本語は、なかなか笑えるものがあります。
立川駅南口行きの場sy

交通

バス
スリランカ各地を格安に移動するならバスを利用すれば1日あたり数百円の交通費で事足りてしまいます。ただし、長距離バスは日よけのブラインドが降ろされていたり、フィルムが窓に貼られていたりするので、移動の間の景色を楽しんだりという事にはあまり向きません。移動だけが目的の場合には、かなりの節約になりますが、ローカルバスは混雑している事も多いので旅行期間が短いならば無理に乗る事も無いかも知れません。

トゥクトゥク
バスより値段は高くなりますが、自由にのんびりと旅をしたいという場合にはトゥクトゥクという3輪車をチャーターする事も可能です。この場合、値段はドライバーとの交渉になりますが2時間程度のチャーターなら500ルピー位だと思います。コロンボなどでは割高になってしまいますが地方では交渉次第でもっと安く出来ると思うので頑張ってみてください。ただ、途中でガソリン代を出してくれと言われたりすることもあるので条件をしっかり確認しておきましょう。とにかく条件と値段交渉が重要です。
ちなみに、コロンボ市内から空港までは600ルピーと言われました。普通ならトゥクトゥクに乗っていると風が心地良いのですが、コロンボ市内の車の排ガスはとてもひどいのでトゥクトゥクで空港へ行くならマスクをして行きましょう。時間は1時間くらいは見ておいた方がいいと思います。

ツーリストカー
スリランカでは車とドライバーを手配して旅行するパターンも一般的なようで、空港のツーリストカウンターや街なかの旅行会社等で手配する事が出来ます。宿を含めたプラン等も立ててくれたりしますが、車とドライバーだけなら1日3000ルピーくらいです。中級以上の宿に泊まるなら旅行会社を通して予約した方が安くなることもあるので、自分の日程や予算、旅のスタイルに合わせて利用すると便利です。ただし、旅の全行程をプランニングしたがるので、自分で気ままに旅したいならば、その辺の押しに負けずにしっかり交渉しましょう。
バス等と比べれば格段に快適で融通のきく交通手段なので、短い滞在で効率的に廻りたければ利用する価値は大きいです。

気候
 
スリランカは島国なのですが7月の海は荒れているのでビーチでのんびりと言う人には良いシーズンではありません。この時期、遺跡の多い文化三角地帯は雨も少なく、遺跡めぐりには良い季節です。ただし、とても暑くなるので水分補給はしっかりしておきましょう。

治安

スリランカの民族紛争はまだ完全には解決していないので旅行前には最新の状況確認が必要です。停戦合意中であってもコロンボ市内や重要な史跡周辺、幹線道路のところどころで検問や警備する人の姿を見かけました。
泥棒や強盗などは、普通に注意していればそれほど問題はなさそうですが、観光客を見つけては声をかけてくる人もいるので注意しましょう。



スリランカの遺跡へ