チュニジアの情報ノート

(2008年4月〜5月)


チュニジアは北アフリカの地中海沿岸に位置するイスラム文化圏の国です。日本では今ひとつ知名度がありませんが、白壁の美しい町や迷路のような旧市街、ローマの遺跡、ベルベル人の集落跡など見どころも多く、近隣のヨーロッパからも多くの観光客が訪れています。
ここでは08年4月末〜5月上旬に旅したチュニジアの情報を紹介します。

言葉


公用語はアラビア語とフランス語です。英語はホテルや空港などでは通じますが、一般的にはあまり通じません。看板や案内はアラビア語とフランス語のみというところがほとんどです。それでもなんとかなってしまうのですが、基本的なアラビア語かフランス語を覚えておいた方が良いかなと思う場面もありました。
08年5月現在カタール航空を利用した場合、リコンファームが必要とされますが、チュニジアのオフィスへ電話するとアラビア語とフランス語の自動案内しか流れません。(とりあえず、2番のフランス語を選んで英語で話したら英語の話せる担当に切り替えてもらえました。)

通貨

チュニジアの通貨はチュニジアディナール(TD)です。両替は銀行によって多少のレートのばらつきがあるので、空港などでも、並んでいるうちの何件かを見比べてみましょう 。同じ銀行であれば空港と街なかのレートは変わらないようでした。

交通

ルアージュ
チュニジアでは、町から町への移動に良く利用される交通手段です。目的地が決まっていて、人数が集まると出発する乗り合いのミニバンのようなものです。バスよりも短時間で移動できますが、目的地によっては、なかなか人数が集まらず、出発まで時間がかかる事もあります。
料金は、車内で払う場合もありますが、ルアージュステーションにチケット売り場があるところもあります。

バス
バスは経由地によっては遠回りになったり、目的地まで直行する場合でもルアージュより時間はかかりますが、座席はこちらの方がゆったり座れます。時間に余裕があり長距離を移動する場合には便利です。

タクシー
チュニジアのタクシーは料金も安くメーター制になっているので、大きな荷物のある時や、ちょっと楽に移動したい時に便利です。ただし、空港ではメーターを使わず、値段をふっかけてくるドライバーもいるので注意が必要です。
【 参考データ 】
空港→チュニス市街(リパブリック駅周辺):5TD
チュニス市街(ハビブ・ブルギバ通り)→空港:3.2TD
ケリビア→ケルクアン遺跡:5.1TD(50分待機):3TD→エル・ハワリア:7.5TD
エル・ハワリア→ケリビア:10TD→要塞:2TD

気候
 
4月下旬から5月上旬のチュニスの気候は東京とあまり変わらないような感じですが、晴れた日は日差しが強いので注意が必要です。また、この時期は草花がきれいな時期でもあり、遺跡の周りも花が引き立て役になっています。南部の乾燥地帯の方へ下ると少し暑くなります。

治安

チュニジアは治安も良く、比較的安心して旅行出来る国ですが、 観光地客の多く訪れるような場所はぼったくりも皆無ではないので、常識的な注意は必要です 。
チュニスのメディナなどでは、勝手に付いて来て案内を始めようとする人もいるので、その気が無ければハッキリ断って自分のペースで歩きましょう。



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