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夜行列車の旅立ち【在りし日の出雲@東京駅】


「夜行列車」という言葉には、”旅愁”を感じます。
高度経済成長時には全国各地で夜行列車が活躍していましたが、新幹線の延伸、高速道路の整備による夜行高速バスの普及、航空機の大衆化に伴い、ビジネスホテルと同程度の料金にも係わらず、カーテン1枚で仕切られたベットだけの寝台車は敬遠され、年々利用客が減っています。
複数会社にまたがって走行する東京から九州方面への寝台列車は悲惨な状況で、車両更新費用に見合う運行収入が見込めないことから、車両更新もままならず徐々に運転本数が減らされ、2009年3月のダイヤ改正で、全廃となりました。
このような状況の中、1998年7月に「出雲」、「瀬戸」を新型寝台電車「サンライズエクスプレス」が登場。プライバシーを重視した個室や特急料金のみで利用できる「のびのび座席」等、用途に応じて選択できる点が受け、週末は指定券が入手しにくくなっているようです。
また、1999年7月には、ゆとりを重視した超豪華寝台列車「カシオペア」が登場しました。
これからの寝台列車のあり方を追求したタイプの異なる2つの列車が登場しましたが、10年たつと登場時の熱も冷め、全体としてジリ貧状況になっている点が残念です。そして、2016年の3月ダイヤ改正で、定期列車は「サンライズエクスプレス」のみとなり夜行列車は過去のものとなりました。

種別列車名走行区間
寝台特急サンライズ出雲東京−出雲市
寝台特急サンライズ瀬戸東京−高松
臨時特急West Express銀河京都・大阪−出雲市
臨時特急尾瀬夜行23:45浅草−会津高原尾瀬口
臨時特急スノーパル23:55浅草−会津高原尾瀬口


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