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トンイル号

トンイル号 釜山駅にて

慶州駅
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今日は、かつて新羅の都として栄えた慶州を訪問する。韓国に来たからには是非寄りたいポイントである。もちろん、慶州へのアクセスは鉄道である。そのために釜山発10:05のトンイル号の乗車券を昨日入手しておいた。
ここで、韓国の列車種別について簡単に紹介する。種類は4種類あり、「ピドゥルギ号」と一部の「トンイル号」以外はすべて全車指定である。「ピドゥルギ号」に乗車する場合は途中下車も可能だがほとんど走っておらず、実際は途中下車できる列車は内に等しい状態である。
| 韓国の鉄道・列車種別 |
| 列車名 | 列車種別 | 日本語の意味 |
| セマウル | 超特急 | 新しい村 |
| ムグンファ | 特急 | 無窮花/ムクゲ |
| トンイル | 急行/準急 | 統一 |
| ピドゥルギ | 普通 | 鳩 |
日本も長距離の普通列車が無くなって久しいが、韓国も同様である。これも時代の流れなのであろう。列車の体系はどちらかというと台湾と似ていて、車両のグレード毎に運賃が決まる仕組みである。しかし、台湾と異なり韓国国鉄は客車が主力であり、客車ファンには、喜ばしい限りである(^^)。
しかも、客車に電源供給装置を持たないので、電源車が不可欠! メンテのコストもかかるであろうし、大変である。さて、トンイル号に乗り込むと冷房は利いているが、座席は新快速などでおなじみの、前後に背もたれを移動させるシートであった。リクライニングはしないので、これで長距離を乗車するのは疲れそうである。このあたりは台湾の「復興号」と感じが似ているかなぁ。
10:05定刻に釜山駅を出発。釜山鎮(プサンチン)駅で京釜線と別れ、東部の海岸沿いに北上する。車内は釜山発車時、かなり空いていたのだが釜山郊外の釜田という駅でほぼ満席になり、その後はずっと立ち客も出る盛況ぶりであった。
東菜で交換列車待ち合わせで5分ほど遅れる。「発車後、あまり時間もたっていないのにいきなり遅れるとは・・・」と嘆いたが、その後も遅れ続けた。
あとで乗車した列車も軒並み遅れており、韓国で鉄道に乗車する際は5〜10分程度の遅れは覚悟しておいたほうがよいようだ。
海雲台(ハーエンダエ)を過ぎるとしばらく海岸にそって走行する。今日は天気もいいし、海水浴客も多数いる。松亭はまさに駅前が海水浴場だ。一瞬、泳ぎたくなったが、停車しないので無理であった。
トンイル号は遅れに遅れ、蔚山(ウルサン)を出発したときには25分遅れていた。この列車は東海南部線の終点浦項(ペーハン)まで行き、25分の待ち合わせで釜山に戻ってくる運用になっている。浦項までの乗り潰しをもくろみ、浦項までの乗車券を購入しておいたのだが、このまま乗り続けるのは時間的に厳しそうである。
機関車のつなぎ直し等の時間があるだろうが、わずかの時間で切符を購入し戻る自信がない。しかも、折り返し列車を逃すと3時間も列車がなく、慶州観光の時間がなくなってしまう・・・。
ということで、浦項まで行くことをあきらめ慶州(キョンジュ)で下車することに決めた。
12:20頃、大きな駅に到着。始めは「佛国寺(ブルグクサ)」だと思ったが、駅名表を見ると「慶州(キョンジュ)」であった。
佛国寺(11:59発)に停車した気配は無かったのだが、一体いつの間に遅れを回復したんだろう?。
荷物をまとめ、慌てて下車する。ホームに降りたあと、「10分遅れだったら、浦項まで行ける」と気がついたが後の祭り。ホームで恨めしそうに、列車を見送ったのであった。
韓国の駅では日本と同じように切符は回収されるのだが、あらかじめ用意していた「記念にこの切符をいただけませんか?」と書いた韓国語のコピーを見せたら簡単に貰えた。以後、この方法で自動改札対応以外の切符をすべて貰ってくることができた(^^)。
難癖をつけて取り上げるどこかのJRとはえらい違いである。
慶州

暑かった仏国寺(ブルククサ)

市内に点在する古墳群
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慶州駅の出口改札を抜けると客引きが寄ってくる。しかも、私だけを狙って日本語で話しかけてくる。パッカースタイルなのに日本人とバレバレである。欧州では韓国人から韓国語で話しかけられるのだが・・。
客引きは無視し続けて、改装工事たけなわの駅舎に入る。主要駅だと出口改札と入口改札が別になっているのである。
まず、明日乗車する江陵行きムグンファ号の乗車券と、折り返しの清涼里行きムグンファ号の寝台券を購入する。JRのマルスに似た端末から、切符がすぐに打ち出されてくる。韓国の駅では基本的に全国どの駅からの乗車券でも買えるようだ。
列車の発着はしばらく無いが、混雑している待合室で、釜山駅前のコンビニで購入した韓国海苔巻を食べ、一息つく。一息ついたあと、何はともあれ仏国寺(ブルグクサ)に向かうことにする。駅前の観光案内所に尋ねると、「11番のバスに乗車してください」とのことである。
バス停のハングル文字のチェックと、現地の観察の結果を総合すると、仏国寺に向かうバスは10番と11番があり、10番が慶州→普門リゾート→仏国寺→慶州、11番が慶州→仏国寺→普門リゾート→慶州の循環路線になっていた。まっすぐ、仏国寺に向かうなら、11番に乗車した方がよいようである。
バスの運賃は920W(約110円)で、乗車時に行き先を告げてお金を払う方式であった。乗り合わせたバスの運転手の機嫌があまり良く、散々手を煩わせたせいか、運転が荒く何度も事故るのでは?という状況に遭遇した。バスは怖い・・・。
それでも無事に仏国寺に到着。新羅時代の仏教の名残に親しむ。重たい荷物を持ち歩いているので、そそぎ込む夏の日差しが無茶苦茶暑く感じ、随分と汗がでた。
帰りも11番のバスに乗車し、普門リゾートをまわって慶州に戻る。ガイドブックには普門も観光地として紹介されているが、何のことはないホテルが立ち並ぶリゾート地であった。こんなもの、見る価値無い!!。
慶州駅前でバスを下車。ホテルが立ち並ぶバスターミナル周辺まで汗をかきかき歩いた。よく考えると、バスに乗りつづけていてもバスターミナルまで運んでくれたはずなのだが・・・。
あちこちに、温泉マークのついた建物が見えるが、それは「モーテル」である。行けども行けども「モーテル」は目にはいるがホテルは見あたらない。ガイドブックを頼りにホテル街へ向かう。
ホテル街をウロウロしていると、玉山荘旅館が目にとまった。オーナーは日本語も多少出来るようで、部屋を見せて貰い23,000W(約2800円)で交渉成立。オーナーは人柄もよく、なかなか感じの良い旅館であった。また、機会があったら泊まりたい。
部屋に荷物を置いたあと、近くの古墳公園を一巡りする。慶州の町のあちこちに古墳があり、歴史の古さを感じさせる。しばらく、歴史に親しんだあと、近くの店で韓国料理に舌鼓をうったのであった。
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