これまでCB−1、CB1000とマルチエンジンで長距離ツーリングを敢行してきた。 400では充分なパワーを得るために高めの回転を維持しなければならず これにより疲労すると考えCB1000の登場と共に限定解除、即購入した。 しかし、CB1000は確かに余裕のパワーを持ってはいたがまだ、何かがあると感じていた。 その後、辿り着いた答えがフライホイールマスである。 これはあるGUZZI乗りの方の”語り”を聞いて気が付かされたのであるが 当の本人にそのことについて聞いてみると”そんなことは無い”とつれない返事であった。
かつてNS250Rを乗っていたので、Vエンジンを全く知らないとは言えないが、 その頃はエンジンの特性まで気を回せる程の余裕はなかった。(色んな意味で) その後、直4エンジンに乗るようになってから、Vエンジンに何度か試乗させて もらった(バイク屋の試乗車や教習車)事があるのだがオーナー(某広島のRVF乗り)の言っていることが今一つピンと来なかった。 これはもう自分でとことん乗ってみるしか理解する方法はないと感じた。
クランク軸が縦になっているバイクは幾つかあるが、その特有の挙動というものを知りたかった。 たまに文章では読む事はあるがこれも乗ってみるしか理解する方法はないと感じた。
初めてCBR900RRが登場したとき限定解除するかどうかで心が揺れ動いた。 しかし、壁を打ち破る程ではなかった。 その後、知人のCBR900RRを試乗させてもらいそのハンドリングに驚愕した。 「これは手抜きのライディングができない」・・・と ちゃんと腰を入れて体重移動もしっかりやらないとスパッと決まらない。 いや、決めないと走ってくれない。(それでも自分なりの速度は出ていた) シートにどっかり座ったままのぐうたらなライディングが染み付いた体には正直手におえなかった。 「いつか、この手のバイクに乗って自分のライディングを見直さなければ」とも思った。 しかし、CBR900RRは’98型においてそれらの尖がった特性は丸くおさめられたようだ。
以上の条件を一応網羅するものが1100Sportであると信じている。