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ジャワ原人(直立猿人)の化石と石器


 ジャワ原人(直立猿人(ピテカントロプス=エレクトス))の化石は、インドネシアのジャワ島で、オランダ人デュボアによって、1891年に発見された。当初、直立猿人との名称が与えられたが、現在は原人のうちの「ホモ=エレクトス」として分類されている。
 その後、同じジャワ島のサンギランからさらに古い遺跡が見つかっている。
 ジャワ島からは、いまのところ石器が発見されていない。石器をあまり使わない生活形態であった可能性がある。


【ピテカントロプス=エレクトス】
 デュボアによって、1891年に、ジャワ島のトリニールのソロ川沖積土から、頭蓋冠ひとつと歯1本(頭蓋冠から1m離れたところ)が発見された。その後、大腿骨(15m離れたところ)が発見されている。
 ピテカントロプス=エレクトス(直立猿人)と命名されたが、現在、猿人ではなく原人(ホモ・エレクトス)として位置づけされている。

デュボア
 ユージン・デュボア。オランダ人医師。
 ドイツの発生学者エルンスト・ヘッケルに心酔していた彼は、猿と人類の間をつなぐ「ミッシング・リンク」である猿人の化石を発見するため、軍医となり、1887年にスマトラ(当時オランダ領、現在インドネシア)をめざして出航した。
 ジャワ島で人間の頭骨化石が発見されたとの噂を聞き、ジャワ島での発掘を行い、1891年に、ピテカントロプス=エレクトスの化石骨を発見した。


【サンギラン遺跡】
 同じジャワ島のサンギランで、約130万年前とみられる遺跡が発見された。



【参考ページ】
人類の誕生



【LINK】
LINK 埼玉県立博物館人類博物館 500万年進化の旅人類500万年進化の旅世界で発見された原人たちジャワ原人





参考文献
「新訂版チャート式シリーズ 新世界史」堀米庸三・前川貞次郎共著、数研出版、1973年
「人類の起源」エルベール・トマ著、南條郁子訳、河合雅雄監修、創元社「知の再発見双書」、1995年
「朝日=タイムズ 世界考古学地図 人類の起源から産業革命まで」クリス・スカー編集、小川英夫・樺山紘一・鈴木公雄・青柳正規日本語版編集参与、朝日新聞社、1991年


更新 2003/9/15

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