ソリュートレ文化(南フランス方面)両端のとがった、よく均整のとれた葉形ポイント(尖頭器)の石槍が特徴の文化で、オーリニャック文化とは別の系統らしい。 その分布はフランスのローヌ川以西とスペインに限られており、中部ヨーロッパや東ヨーロッパでは発見されていない。 「押圧剥離」の技術が進歩し、それが石の全面に施されている。 大きな月桂樹葉ポイントは長い木の柄につけて石槍としたもので、小さい葉形あるいは菱形のポイントは鏃(やじり)として使ったらしい。「のみ」や錐(きり)として使ったらしい石器もある。 骨角器では、錐(きり)や縫い針も作られている。 この文化は突然に消滅し、マグダレニアン文化(マドレーヌ文化)に取って代わられている。 【南フランスでの時代区分について】 南フランスでは後期旧石器時代の文化の変遷が比較的よくわかっており、次の4つの時期を設定している。 ペリゴルディアン文化 オーリニャック文化 ソリュートレ文化 マグダレニアン文化(マドレーヌ文化) 参考文献 「ビジュアル版 世界の歴史1 文明の誕生」江坂輝彌・大貫良夫著、講談社、1984年 更新 2003/3/23 |