Q STEER プリウスバージョン改造


 2006年9月30日にタカラトミーより、チョロQの赤外線ラジコン「Q STEER」が発売される。それに先立ち、
9月9日にコントローラの色がグレーの限定品が先行発売された。Q STEERはA,Bバンド用とC,Dバンド用の
2系統あり、またコントローラとのセット品、及び車の単品があり、合計12車種から選択できるが、先行発売
されたのは、コントローラとのセット品で、A,Bバンド用、C,Dバンド用それぞれ3種類の合計6種類発売された。
 そして今回購入できたのはBbとRX-8の2個。ボディの載せ替えには、20型プリウスチョロQを用いることにした。
そしてもう1台は、10型プリウスファインディングニモ仕様、エスティマハイブリッド、ヨタハチの3種類のチョロQを
購入したが、10型プリウス及びエスハイは、ホイールベースが若干長く、ヨタハチはボディが短くて載せ替えが
出来ないことが判明。よって、今回は20型プリウスボディの載せ替えについて報告する。
 他のボディに載せ替える際も基本的に本報告の通り行えば出来ると思われるが、チョロQには、ホイールベースが
2種類あり、その短い方を使う必要があると共に、あくまでも改造は自己責任で行って下さい。 


Photo1:今回購入したQ STEER、Bb(上)とRX-8(下)


・Q STEERシャシーの改造

1.ボディとシャシーの分解
  ボディを裏返すと、シャシー先端部及びリアの爪部でボディとシャシーが軽く接着されているので、エッジ部に
 カッター等で切り込みを入れ、リアの爪が動くようになったら、爪を前方に押しながらリア側からボディを
 外す。


Photo2:Q STEERボディ裏。シャシー先端部及び爪部エッジに切り込みを入れる。

2.シャシー後部の爪挿入部出っ張りの削除
  シャシー後部の爪が入る部分の出っ張りがプリウスのボディをはめる際に、干渉するので少し
 削る(今回は削りすぎ)。もしかしたら、削らなくても大丈夫かもしれない。これで、Q STEERの
 シャシーの改造は完了。


Photo3:シャシー後部の爪を押さえる部分の出っ張りを削る。

・20型プリウスボディの改造


Photo4:今回改造に使用する20型プリウスのボディ。

1.ボディとシャシーの分解
  ボディを裏返し、前方のネジを外し、後方の爪を前方へ押しながら、リアボディを外すとシャシーと
 ボディが分離する。


Photo5:ボディ裏のネジ及び爪を外して、ボディとシャシーを分解する。

2.ネジ止めの柱の切り取り
  ネジ止めの柱部分が、Q STEERのシャシーと干渉するので、5mmほど削る。この時、一気に
 5mm削るのではなく、3mm程度削った後、シャシーとの現物あわせで徐々に削ると良い。


Photo6:ネジ止めの柱を削る。

3.シャシー先端を挿入する溝作成
  シャシー先端部を引っかける溝をボディのバンパーエアインテーク部裏に掘る。これもシャシーと見物
 合わせで掘るが、最初にシャシーが入る部分の縁をカッターで切り込みを入れた後、その内側をカッター
 先端で掘るようにする。この時、先の細いマイナスの精密ドライバーのエッジを使って削ると、意外と
 削りやすい。深さは、1.5mm程度で良い。


Photo7:バンパーエアインテーク部裏にシャシー先端挿入溝を掘る。

4.ボディーリア部爪両脇の切り欠きを塞ぐ
  Q STEERの元のボディと比較して、プリウスのボディリア部爪両脇の切り欠きが2mmほど大きいため、
 このままだと、シャシーに組み付けた際にボディの尻が下がって、タイヤとホイールハウスが干渉する
 ので、プラ板等で埋める。
  2mmX7mm、厚さ1mm程度のプラ板を用意し、リアボディの裏から接着剤等で貼り付けて、切り欠きの
 大きさを2mm程度小さくする。この時、若干大きめに塞ぎ、現物合わせで少し削るようにするとフィット感が
 良くなる。
  最後に、この追加プラ板部分をボディと同じ色に塗る。実際には、見えないところなので色を塗らなくても
 大丈夫であるが、今回はプリウスのマイチェン前のシルバーに使われていた1C0のタッチペンで塗った。



Photo8:プリウスのリアと元々のボディ(Bb)の爪両脇の切り欠きの比較。


Photo9:裏側よりプラ板等で切り欠きを埋めて小さくする。


Photo10:埋めたプラ板をボディと同色に塗る。

5.ボディとシャシーを組み立てて完成
  シャシーの先端部をボディのバンパ裏の溝に入れて、後部の爪を挿入すれば完成。今回、シャシー後部の
 爪挿入部の出っ張りを削りすぎたため、若干ボディーが前後する遊びが生じてしまった。ボディ先端部に関
 しては、元々のボディと同様にシャシーの先端が入るパーツをプラ板等で作製し、それを貼り付ける方が良い
 かもしれない。とりあえず、今回は無事完成し走らせることが出来た。


Photo11:ボディとシャシーを組み立てて完成。


Photo12:完成品。フィット感もなかなかなもので、走りも問題なし。

実際の走りは、下記のMovieをご覧下さい。


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