コスタリカへ


 コスタリカ日記

12月22日(日) その1

22日は、空港の搭乗ゲートのロビーから始まった。ロビー内の売店はすべて閉まっており、掃除の終えたトイレまでが施錠されている。クリスマス休暇で、コスタリカに帰国する人が多いらしく、キャンセル待ちの手続きに手間取っているらしい。定刻より1.5時間遅れの1:00頃やっとロサンゼルスを飛び立つことが出来た。窓から見える夜景は素晴らしく、さっきユニバーサルスタジオのE.T.で見た夜景と同じであった。飲物のServeの後、機内食が出てきた。こんな真夜中にハンバーグを食べさせられとは、と思いながら機内食を食べる。窓際には黒人の少年通路側には白人の少年に挟まれての約7時間のフライト、なんとも国際的である。 ロサンゼルスとコスタリカは2時間の時差があり、約6時間のフライトであるがコスタリカ到着は9:00頃となる。ともかく体を休めるため、アイマスクをかけ目をつぶる。眠ったような眠らなかったような時間を過ごした後、コスタリカに到着する。しかし、飛行機は横風のためなかなか着陸できない。急上昇・旋回を繰り返し、4回目にやっと着陸できた。急上昇・旋回はユニバーサルスタジオのバックトゥザフューチャーザライドのようであり、なかなか気持ち悪いものがあった。無事、着陸できたとき機内から拍手と笑い声が起こり、ようやくコスタリカに到着することができた。
いよいよ入国審査である。コスタリカでは、日本人が珍しいらしく、パポネス(japones)と話しているのが聞こえてくる。機内で書いた書類を提出し、パスポートの写真と顔をまじまじと眺められた後入国する。荷物を受取り、関税に書類を提出し、コスタリカの地を踏んだ。
空港では現地係員の本間玲子さんが出迎えてくれ、専用車でホテルへ向かう。パンアメリカンハイゥエイを市内に向かって約5分ほど走ると、コスタリカ一の格式を誇る5つ星ホテル、エラドゥーラが見えてくる。このホテルは、シェラトン・エラドゥーラと言ったが、コスタ ソル グループ(社長は朝田夏雄氏 魚津市出身)が買収し、施設を増設しエラドゥーラとして再出発したホテルである。全234室でスペリオールからジャグジーの設備がある部屋もあり、とてもゴージャス。敷地内には、室外ジャグジー、テニスコート、サウナ、カジノと施設も充実し、ゴルフコースも隣接し、さらに日本人女性の指圧サービスもある。
レストランは日本料理「さくら」、スペイン料理「サンチョ・パンサ」、インターナショナル「ティファニー(24時間営業)」とあり、カフェテリアやピアノバーもそろっている。また、日本人スタッフが駐在している(品川一介さん 本間玲子さん)ので、なにかと安心である。ステータスの高さは折り紙付きで、ハリウッドのスターがお忍びで泊まったり、日本の橋本総理も’96年夏に中米各国首脳との会議にもここの会議場が使われているそうだ。ともかくゴージャスなホテルに感動しながら、コスタリカでの日程を本間さんと打ち合わせし、チェックインした後、カフェテリアで昼食をとった。

コスタリカ日記

12月22日(日) その2

今日の午後は自由行動である。滞在型のリゾートホテルなので、欧米人なら半日ボーと過ごすのであろうが、我々は日本人である。貪欲にサンホセ半日観光をオプショナルツアー(35ドル)でお願いし、サンホセ市内にむかう。日本大使館やアメリカ大使館、外交官の住む住宅地を車窓から眺めた後、黄金細工のお土産物店に寄る。店員がインディヘナ時代の黄金細工方法を説明してくれる。スペイン系のなかなかの美人である。さすが美人の産地とはよく言った物である。土産物を買った後、サンホセ中心地にむかう。中央公園や、コスタリカ人が誇りにする歴史的建築物である国立劇場(パリのオペラ座を模倣して造られたといわれている)を見学する。国立劇場前は文化広場と呼ばれ、にぎわっていた。その中に、黒人系の青年と子供がオカリナを売っている。インディヘナ時代の遺跡から出土したオカリナの模造品であり、1個3ドルで売っている。もちろん観光客相手の商売で、現地の価格からいえば相当高い物であろう。しかし、東南アジアのような、ひどいものではなかった。
国立博物館は、町外れの高台にあり、建物は1949年にコスタリカが軍隊を廃止するまで陸軍の司令部があった要塞で、大砲なども置いてある。中庭には、まんまるの円球石が置かれている。これは、インディヘナたちの墓の近くで発見された物で、コスタリカ南部のサオ半島に分布しているが、いつごろ、誰が、何の目的でしかも高度な技術を用いて作ったのか、詳しいことはわかっておらず、多くの謎に包まれている。この石は「神々の指紋」の中にも紹介されている。
国立博物館のコレクションは、コスタリカの動植物や先史時代の石器や土器、化石や鉱石、植民地時代の家具や装飾品、歴代大統領の肖像、コーヒー産業の歴史などである。庭にはショウガの花やニッコウキスゲのような花、ハイビスカスが咲き、街路樹には、オーキッド・ツリー(ランの木・バウヒニア)が咲いていた。
国立博物館を後にし、水着を買いにショッピングセンターに向かう。最終日のタバコン温泉で水着が必要だという事を聞いたからである。短パンを購入した後、土産物店で土産物を購入し、本間さんに予約してもらった、市内のレストランで夕食をとる。食事は香草の匂いが強くなかなか食べにくいものであった。その後ホテルにもどり、久しぶりに風呂にはいり、ベットで横になることができた。


国立劇場 劇場前広場
中央公園 中央市場付近
円球石 バウヒニア
ジンジャー 出土品