草津温泉

2000/11/16〜2000/11/18

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11月15日水曜日

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11月13日から17日まで休みが取れたというのに、13日に伊豆にツーリングに行ったのみで、あとは部屋でごろごろする人間の屑状態になっている。これではいけないということで、15日に旅行の計画を立てる。しかし、天気予報だと週末までずっと雨だ。無理にバイクでツーリングすると風邪をひきかねない。

 そこで、しばらくゴルフへの行き帰り以外に長距離走っていない愛車スカイラインを使ったドライブを計画することにした。長期休暇なので、泊まりが良いだろう。安い宿に泊まるとなるとユースホステルだ。

 早速、インターネットでユースホステルのページを探す。日本ユースホステル協会のページがYahoo!で簡単に見つかった。ここでは地域別のユースホステルが地図で探すことができるようになっている。
 泊まりのドライブとなると、今まで行ったことのない地域、長野周辺がいいだろう。志賀草津道路を走ってみたい。ということで長野周辺を探すが、これといったユースホステルが見つからない。すると長野の近くに草津高原ユースホステルが見つかった。ここは群馬県だが、草津温泉の近くなら温泉にも浸かれるし、近くには志賀草津道路や万座ハイウエイなどの良いドライブスポットが多い。ここに決める。

 草津高原ユースホステルのページに直にリンクがあったので、すぐにそこに飛ぶ。すると、草津温泉まで歩いていける、ユースホステルの会員にそこでなれる、など良い条件が揃っている。そのページを印刷しておく。ホームページからも予約できるようになっているようだが、なにせ明日の夜泊まりである。間に合わない可能性があるので、直接電話することにする。
 電話すると応対は極めて良く、安心する。明日は早く出ることにして、泊まりの準備をして早めに就寝。


11月16日木曜日

新座→草津
 
8時起床。しかし、ゆっくり準備したこともあって出発は10時になる。
 天気は薄曇り。時折晴れ間がのぞく。天気予報では夜から雨とのこと。
 関越に乗ると、すかすか。120〜130キロ、時には140キロで飛ばす。R34スカイラインは140キロでも全然怖くない。140キロでも煽ってくる車がいた。バックミラーを見るとベンツSクラス。追突せんばかりの車間距離。さっさと譲る。私を抜いたその車は160キロくらい出して消えていった。

 渋川伊香保インターで関越を下りる。カーナビに従ったところ、R353ではなく並行している県道35号線を走る。まあ、どちらでも似たようなものだろうけど、滅多に走ることがないであろう県道35号線をそのまま走る。吾妻町からR145に合流。吾妻渓谷を横目に見ながら走る。紅葉は終わっている季節だが、まだまだ綺麗に色づいている。5分散りってところだろうか。車を止めて写真を撮ろうかと思ったが、タイミングを逸してそのまま走る。

 大津交差点からR292に入る。R292を北上すると徐々に標高が増してくる。ここまで順調。カーナビの予測より早く走っているようだ。草津入り口の道の駅で休憩。志賀草津道路がチェーン携行規制になっている。道の駅の受付の女性に質問するも、似たような答え。しかし、凍ってはいないだろうとのことだった。貼り紙を見ると17日18時から冬季閉鎖ということで、ギリギリのタイミングだったことがわかる。

 カーナビはこの道の駅で「目的地周辺です。音声案内を終了します」などとぬかしやがる。道の駅でゲットした地図を見ると草津高原ユースホステルはもっと北だ。カーナビを信頼せずに地図を頼りにユースホステルを目指す。
 R292で草津温泉の北まで回り込み、天狗山レストハウスからベルツ通りを南に下る。ナウリゾートホテルが見えてきた。草津高原ユースホステルはここの隣だ。ナウリゾートホテルの入り口を入ると、ユースホステルの看板が見えた。
 ユースホステル到着は1時。いつからチェックインできるかわからないので、受付で聞くことにする。すると出てきたのはペアレントとおぼしき髭面のおじさん。4時からチェックインとのこと。天気は相変わらず薄曇りだが、雨になる雰囲気がないので志賀草津道路を目指す。

志賀草津道路

 R292を北上するとすぐ志賀草津道路。快適なワインディング。シーズンオフなので車も少ない。しかし、しばらく走るとバスが前に立ちはだかる。これをストレートでぬき去り、再び快適なワインディング。途中駐車できる場所で記念撮影。下界が綺麗に見えている。セルフタイマーを使って自分も写す。
 山田峠近くに来ると、さすがに雲に突入。下界が何も見えなくなる。下界どころか霧で前も見えにくい。ライトをつけて走る。山田峠を越え、渋峠では記念撮影。しかし雲の中だから景色はつまらない。ロッジの看板と一緒に映るように撮影。
 渋峠を越えると、ゆるやかな下りが始まる。しかし、ここからが長い。凍結にびびりながら走るが、わずかにケツが振れる場面もあってひやっとする。しかし、凍結ではなく、しめった路面に後輪が滑ったのだろう。
 志賀草津道路を過ぎ、湯田中温泉付近に来ると突然道が良くなる。よく見ると前長野県知事の筆による石碑が建っている。最近できた道らしい。なるほど、オリンピックがらみの道路か。しかし、あの石碑、恥をさらしているようなものだな。

 渋温泉のそばが旨いということだったので、渋温泉内を車で走るが、それらしきそば屋も食堂もない。渋温泉の中を4往復位してあきらめる。シーズンオフなのかな〜。

 渋温泉で昼食という野望がうち砕かれた今、再び志賀草津道路を北上し、草津に戻ることにする。私の食事の前に車に食事を与える。志賀草津道路入り口付近のGSでハイオク満タン喰わせるが、リッター121円とえらく高い。埼玉県南部では110円程度が相場だ。

 天気は相変わらず薄曇り。途中の温度計は5度→4度と低くなっていき、しまいには1度を表示していた。凍結の恐怖。こういうちょっとしめった程度の道が凍ると一番怖い。チェーンをしたって無駄だろう。しめった道はゆっくり、乾いたら一気にアクセルを開けて走る。大変楽しいワインディングだ。車も少なくて、仮に前にいても抜きやすい。でも夏場は混んでつまらないだろうな。

尻焼温泉

 草津に戻ったが、まだ3時。地図をめくって近くに何かないか探す。すると尻焼温泉がすぐ近くにあることがわかる。さっそくそこを目指す。そろそろ暗くなる時間帯なので、昼飯はあきらめて走る。
 R292のもう一つのルート、草津六合村ルートを走る。こちらのルートは空いていて、なおかつ急なカーブが多く面白い。途中から県道55号線に入る。深い山に入っていき、秘境ムードが漂う。途中で記念撮影。
 花敷温泉を越えるとすぐに尻焼温泉。駐車場に車を止める。車は2台しかいなかった。駐車場から200メートル歩くと橋が見えてきて、橋から露天風呂が見えた。ここは川をせき止めて露天風呂にしているのだ。
 先客は5名のおっさんたちと6名の女子大生とおぼしき集団。「やった、女が入っている!」と喜んでいると、肩から紐が見える。水着を着ていた。畜生。そういえばここは水着OKだった。おっさんたちはみんな裸だ。
 河原に下りる。河原に下りる階段は途中で外れそうになりそうで怖い。河原には更衣室など無い。女子大生の脱いだ服も見える。さて、俺も脱ぐか。河原の近くで湯に浸かっている女子大生のすぐそばで服を脱いだ。そこしか脱ぐ場所がないんだから仕方がない。
 川に入っていくと、浅く、ややぬるい。おっさんたちは奥の方にいるので、そちらに行く。するとどんどん深くなり、首まで浸かり、更に進むと足が着かなくなった。溺れそうになる。
 おっさんたち曰く、「180センチくらいの深さがあるから溺れるよ。」おっさんたちに「こっちの方が暖かいよ」と石で囲まれた一角に案内される。たしかに暖かい。ここから温泉がわき出ているようだ。おっさん一人が泳ぎだした。確かに泳げる。私も泳ぐことにする。目をつぶって泳いでいると、女子大生軍団の近くまでいってしまった。引き返す。おっさんたちはしきりに女子大生軍団に声をかけ、こちらに来るように誘っているが、女子大生軍団は迷ってはいるが、結局来なかった。
 ぬるい湯に浸かりつつ30分くらいぼんやりしている。女子大生が着替えるのを楽しみにしていたが、どうやら我々男性陣がいる間は着替えそうにない。そう、水着を着ていたって着替えるときには裸になるのだ。
 そうこうする間に顔に冷たいものが当たった。雨だ。まだぱらぱらとしか降っていないが、服が濡れたら替えがない。無念だが上がることにする。女子大生の見ている前で再度着替え。畜生、裸を見られたのは私の方か。

 

ユースホステル1日目

 尻焼温泉を後にし、ユースホステルに行く。到着は4時ちょうど。受付には女性のスタッフがいた。ユースホステルの会員になり、2日分の宿泊費を払う。
 部屋には先客がいた。ユースホステルは男女別の相部屋が基本だ。20台中盤とおぼしき男性。しかし、なかなか会話ができない。ずっとTVで相撲中継を見ている。夕食の6時まですこし休む。
 夕食。1階の食堂に集まったのは3人。同室の男性以外は初老の男性だった。私が受付したときにもうひとり受付していたが、その人は夕食を断っていた。結局4人しか泊まっていないのか。
 ようやく会話が始まった。私の同室の男性はワンボックスカーに泊まりながら草津周辺に滞在している人で、今日は久しぶりに布団で寝るとのこと。初老の男性は既に退職しており、温泉目当てらしい。
 食事はボリュームがあり、まあまあ旨い。

草津温泉中心部

 食事後、受付で草津ガイドマップをもらい、草津温泉の中心部に向かう。この草津ガイドマップはこの後大活躍することになる。今この文章を書いている際にも参照している。
 外に出ると霧雨。一面に霧が漂っている。15分くらい歩き、草津温泉の中心、湯畑に着く。湯畑は私が想像していたより規模が大きく、圧倒される。
 湯畑の脇を上り、光泉寺につながる石段の前まで行く。草津温泉には無料共同湯が18カ所もある。その一つ、湯畑横の白旗の湯に入る。白旗の湯は入り口を入るとすぐに脱衣所、脱衣所からすでに湯船が見えている。湯船は2つ。白濁した湯だ。入るとえらく熱い。じぶんが冷えているのもあるが、それでも熱い。先に入っていたおじさんの言うことには、ここは水で埋めていない源泉そのままだという。さすが熱いわけだ。おじさんの会話から地蔵の湯も良いというはなしを聞く。
 地図を頼りに地蔵の湯に歩く。途中、ストリップの呼び込みに声をかけられる。草津ロックというストリップだ。今日は遠慮する。途中の店にかかっていた地図を見て地蔵の湯にたどり着く。地蔵の湯は湯船1つ。再び暖まる。さて、帰るかと思い、地図を頼りに歩き出すがどうも様子がおかしい。全然反対の方角に歩いているようだ。再び湯畑に引き返し、最初に来た道を戻る。後から考えると、どうも地図を正反対に見ていたようだ。
 ユースホステルに戻ると体がすっかり冷えている。共同浴場にも尻焼温泉の露天風呂にも洗い場はないので、頭を洗っていない。ユースホステルの風呂にはいることにする。今日は客が少ないので、男湯は使わずに女湯にみんな入ることになっていた。混浴ではない。誰か入ったら「入浴中」と札をかけるのだ。風呂は4人くらい同時に入れる大きさで結構広く、落ち着けた。ゆっくり体を洗ってから湯船に浸かる。残念ながら温泉ではなかった。
 部屋に戻るが、同室の男性とは結局ろくな会話がなかった。11時に就寝。

続く

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草津高原ユースホステル
草津高原ユースホステル
志賀草津道路
志賀草津道路 曇っていたので景色は今ひとつ
花敷温泉
花敷温泉付近
尻焼温泉
尻焼温泉付近