フジロックフェスティバル 3日目〜帰宅

2001/07/29〜2001/07/30

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7月29日日曜日 フジロック3日目

起床

 起床8時。昨日よりはチョット遅い。さすがに1日目の晩よりはよく眠れた。キャンプサイト入り口まで歩き(これが実に遠いのだが)、顔を洗う。昨日同様水道の前には行列。

 

会場へ

 今日は昨日と違ってあちこち見て回る計画。最初のBRAHMANを観たら、ホワイトステージ、そしてまだ行っていない、会場の一番奥のステージFIELD OF HEAVENまで行ってみよう。
 入場ゲートをくぐると、アーティストのサインがボディ中に書かれたMCCスマートが展示されていた。これは抽選で当たるのだそうだ。
 グリーンステージに到着、周りを見回すと昨日よりかなり余裕がある。やはり昨日の人出が一番だったようだ。
 MCが出てきて昨日同様、注意事項を話している。今日は昨日までと違ってかなり日射しが厳しく、暑いので、「昨日までステージ前方に放水していないけど、今日は放水するかもしれません。水かけちゃうよ〜〜〜」と話していた。
 砂塵は昨日より激しく舞っていて、タオルを口の前に巻いている人もかなりいた。

 

全身サインスマート
全身サインのMCCスマート
BRAHMAN

 今日一発目はBRAHMAN。観客席全体はかなり空いているが、前方のモッシュピット、立ち見エリアはかなり埋まっている。BRAHMANが出てくると凄い盛り上がり。どうも、国内のバンドの方が良く盛り上がる。このBRAHMANがグリーンステージで3日間通して前方、立ち見エリアは一番盛り上がった気がする。モッシュピットへの散水も始まった。それでよけい盛り上がる。
 グッズショップの方を見ると、行列が短かったので、演奏終了を待たずにグッズショップの方に向かう。


グッズショップ

 今日はアーティストグッズショップの行列も短い。私は5分並んだだけだった。マニックスとニール・ヤングのTシャツを買う。フェス自体のオフィシャルグッズは入場ゲートの外で販売しているので、ここでは売っていなかった。
 オアシスのTシャツも買おうと思っていたのだけど、あんまり格好良くなかったので止めた。


グッズショップ
グッズショップ

ホワイトステージ〜FIELD OF HEAVEN

 グッズショップを出て、ホワイトステージに向かう。ホワイトステージではDJみたいな人が演奏していた。ホワイトステージは凄い砂埃で、立ち見する気にならないのでパスすることにした。

 ホワイトステージを過ぎ、ちょっと坂を上るとAVALON FIELDだ。ここにはNGOのブースや売店がある。

AVALON FIELD

 いろいろブースを見て回り、FIELD OF HEAVENの方に向かう。FIELD OF HEAVENは第4のステージがある。この時丁度セットチェンジ中だった。次はSIONだが、大丈夫か、と思うほどステージの前に人がいなかった。ステージ手前のフェンスの所に、日陰を求めて涼んでいる人たちが並んでいるだけ。その上のステージでサウンドチェックが進んでいた。

FIELD OF HEAVEN

 私は次のSIONを見ることにして、FIELD OF HEAVENの売店を見て回った。ここも結構な数の売店がある。民族解放ゲリラのブースもあってびっくり。


ホワイトステージ
ホワイトステージ
AVALON FIELD to FIELD OF HEAVEN
AVALON FIELDからFIELD OF HEAVENへ。
SION

 演奏開始時間が近づくと、ステージ前にはパラパラと人が集まり始め、それなりにライヴの体裁が整った。
 SIONが出てくる。結構盛り上がる。シャウトしっぱなし、音程あまり気にしない、というヴォーカルにしっかりしたバンドの演奏。いや〜〜圧倒された。見て良かった。


BigFrog

 SIONの演奏が終わり、次まで結構時間があるのでAVALON FIELDまで歩く。AVALON FIELDには小さなステージがあり、ここでもちょっとした出し物が行われていた。
 今日はとにかく日射しが強い。日陰に入れば涼しい風で気持ち良いのだが、日陰には人が一杯なので、なかなか休めない。フジロックはグリーンステージ以外なかなか休めないな。
 AVALON FIELDでフルーツ盛り合わせ食べたりして、再びFIELD OF HEAVENへ。
 ちょっとさっきのSIONよりは客の数が少ないが、閑散としていてバンドが可哀相、というレベルまで少なくはない。
 BigFrogという女性ヴォーカルのバンドが出てきた。これが曲の長いバンドで、延々と同じ曲が続く。ちょっと疲れ気味のフジロックの客にはつらいか?2曲聴いたところで私は移動。

BigFrog

 

AVALON FIELD
AVALON FIELDのステージ

FIELD OF HEAVEN〜RED MARQUEE

 BigFrogを最後まで見なかったのは、私の今日のお目当ての一つ、Ron SexsmithをRED MARQUEEで見なければならないからだ。FIELD OF HEAVENとRED MARQUEEは会場の中で一番遠いので、この移動は大変疲れるし時間がかかる。
 途中通りかかったホワイトステージは砂原良典が病気欠場のため、スケジュールが変更になっていて、誰が演奏しているか分からなかった。それでも結構人がいたな。
 ホワイトステージからグリーンステージの間にある小川は立入禁止に関わらず人が沢山。オフィシャルも近くにいるけど黙認だった。

小川

 また、これまた途中通りかかったグリーンステージも直前までTBAになっていて、当日出演アーティストが発表されたばかりで、誰が出ていたか忘れた。確か、前の日に別のステージに出たアーティストが出ていたはず。


Ron Sexsmith

 レッドマーキーにたどり着くと、サウンドチェック中、既に結構な数の人がステージ前に居た。それにしてもレッドマーキー、背が低い人にはかなり辛い。私は身長175センチあるが、前の人の頭が邪魔でステージが見えないということが結構あった。女性は絶望的じゃないだろうか。もう少しステージ高ければなあ。
 Ron Sexsmithが出てくる、会場はかなり埋まっていて、拍手。Ron Sexsmithはシャツのボタンを一番上まで留めていて、なんかイメージ通りの人だ。
 曲は大盛り上がりするような曲はないのだが、メロディーが良くて聴かせる。この人の曲ってフォークロック、さらに現代の基準ではただのカントリーになりそうな曲まであるね。


ホワイトステージ
通りがかりのホワイトステージ。結構人が居て、みんな踊っている。
UA

 レッドマーキー、Ron Sexsmithの次はUAだ。私はRon Sexsmithの次はグリーンステージでTOOLと思っていてたので、グリーンステージに向かうが、グリーンステージのSystem of A Downの演奏が終わって次のTOOLまでの間にかなりの時間があり、その間にUAのステージのかなりの部分が見ることが出来るとわかったため、再びレッドマーキーに向かう。
 大混雑。テントに入りきれずに、露店の方まで人が溢れている。ステージは殆ど見えない。見えないので諦めて出ていく人もいる。
 UAが出てきた。大歓声だ。みんな背伸びするので余計見えない。また、観衆が全体的に詰まって前に移動したからか、後ろの方のスペースに余裕が出てきた。
 UAのパフォーマンスはいまいち、という感じだった。2曲目は音程つかめずに困っていたような感じがした。それでも日本の観衆は曲が終わればちゃんと拍手して歓声上げるからアーティストケアが良い。
 3曲目は普通に戻った。この後は良かったのかな?結局4曲くらい聴いてレッドマーキーを後にする。


UA
UA。ステージが見えない・・・カメラ持ち上げて撮ったので見えているけど・・・
TOOL

 ここ数ヶ月のロッキング・オンが大プッシュしているのがこのTOOLだ。さてどんなステージをするか、殆どの日本人は見たことがない。ロッキング・オンに掲載されていた白塗りの凄いメイクの写真が印象的だったので、ああいう格好で来るかとも思ったが、ロッキング・オン8月号では否定しているし、さて、どうなるやら。

 ステージ、いやグリーンステージの観客席全体が真っ暗だ。その中、モッシュピット、立ち見エリアは盛り上がろうとしている。ただ、グリーンステージ全体の客の数自体は思ったほど多くなく、この3日間のグリーンステージのトリ前にしては一番少なかったと思う。

 パフォーマンスが始まった。ステージ上には大小2つのスクリーンがあり、小さいスクリーンの前にヴォーカルが立っている。そしてヴォーカルにはスポットライトが当たらない。終始シルエットのままだ。スクリーンにはCGの不思議な、かつ不気味な映像が演奏に合わせて映し出されている。グリーンステージに設置されている電光掲示板(アストロビジョンとかああいう感じの奴)にも同じ映像が映り、ステージをアップで映してくれないため、ステージでなにが起こっているのかは良く分からない。私は前方立ち見エリアに向かうことにした。

 演奏開始直後こそペットボトルを振り回して暴れ回っていたモッシュピットの観衆も次第に単にリズムをとるだけに変わってきた。「踊れないヘヴィロック」というのは本当だ。どうやって盛り上がったらいいのか誰も分からない。
 ヴォーカルの声も歪んでいて何を歌っているのか分からない。言葉として認識することも難しいのだ。そしてステージ上のヴォーカルには一度もスポットライトが当たらないまま演奏は進んだ。

 最後、バンド皆が一度集まって話し合いをして1曲演奏をして終わった。最後のあれがアンコール扱いだったのだろうか。ヴォーカルはMCなしなのか、と思っていたら最後だけ喋った。どうせなら最後まで喋らなければ衝撃的だったのに。
 ヴォーカルの姿は最後の最後にちょっとだけ確認できたが、パンツ一丁だったような感じがする。体は黒光りしていて、何か塗っているようにも見えたが、単に汗で濡れていただけかもしれない。
 渋谷陽一が「TOOLプログレ説は米国で通説、日本では俺だけ」みたいなことを書いているが、このステージ見ればみんなプログレと思うのではないだろうか?別に渋谷のセンスが世界スタンダードだというわけじゃないと思うが。


Tool
TOOL。真っ暗。
EMINEM

 本当に入国できるか、それ自体が不安だったエミネム。演奏が始まるまで不安だ。さっきのTOOLよりかなり人の数が増えた。それでも1日目オアシスよりは少ないと思う。2日目ニールヤングの時は私はステージ前にいたので良くわかんないが、これより多かった感じがする。3日目って思ったほど人多くなかったな。

 待ちきれないと言う感じのモッシュピットの観衆、なにかステージ上で起こると大歓声、ペットボトルの水撒きまくり、といった興奮した雰囲気。
 さて、開始予定時間から少し遅れて電光掲示板に映像が映った。「ブレアウイッチ・プロジェクト」のパロディみたいな内容のドラマだ。でも英語だからなにやっているのか分からない。

 映像が終わると、ステージにエミネム登場。大歓声。すでにモッシュピットでは人が泳ぎまくっている。エミネムはステージ上を走りまくり、観衆も踊りまくる。ただ、エミネムはMCが多い割に全て英語でコミュニケーションしようとするので、英語が分かる外人が大声で反応するだけで、日本人の多くはポカンとしていて、エミネムちょっと寂しそうだった。D12も出てきた。というより殆どD12と一緒にパフォーマンスしていたようだ。また、ちょっとステージ全体がティーン向け、という雰囲気が強い。

 中盤、一度全員引っ込み、電光掲示板にアニメが映る。ギャグ満載なんだろうが(辛うじてパフ・ダディをコケにしていると思われる場面は分かったが)英語が分からないから・・・結局最後パラパラと拍手が起こって終わるという寂しい結末だった。

 さて、アニメが終わると再度エミネム登場。いきなりパープルレインが流れ初めてびっくりしたりするが、プリンスを茶化した着ぐるみがステージ上を駆け回ったり、中指突き立てた巨大な手が出てきたりで、大エンタテイメントショーといった感じ。さっきのTOOLがプログレだったから、両極端だ。エミネムはTOOLに「ヴァニラ・アイスと一緒のステージに立つわけだね」みたいな事を言われるように、あまりアーティストにリスペクトされているわけじゃない。だから客楽しませてナンボというステージだ。

 演奏終了、一度一同引っ込んでも誰もこれで終わりとは思わない。ちゃんとアンコールやって終了、2時間きっかり、計算されたステージだった。


終演後

 これでフジロックが終わった・・・わけじゃなかった。皆グリーンステージを後にしているときにステージにMCが登場、「フジロック、まだ終わっていません」という。確かに他のステージでは続くが、ここは終わりだよな、と思っていると「40分のセットチェンジの後にバスクから来たバンドの演奏があります」という。これも2日目にレッドマーキーで見た韓国のバンド同様、直前に出演決定のバンドで、ちょっと可哀相な状況の中で演奏することになるようだ。


再び温泉へ

 2日目も終了後温泉に行ったが、今日も汗ベトベトの上に砂塵にまみれて我慢ならないので温泉に行くことにする。昨日とは別の温泉にしよう。レッドマーキーの情報ブースに「本陣」という宿が紹介されていたのでそこに行くことにする。
 会場から15分くらい歩き、「本陣」到着。入浴料700円。昨日の旅館より高いが、バスタオル、フェイスタオル付きだ。
 浴室内は内風呂と露天があり、両方温泉。洗い場も昨日の宿とは違ってしっかりしていて、大変好感が持てた。
 腕がひりひりする。3日間の野外イベントは確実に私の腕と顔を黒くした。温泉に浸けると痛い。しかし、我慢だ。温泉が治してくれるかもしれない。


就寝

 テントに戻る。既にテントを撤去している人たちも多い。今日は落ち着いて就寝。


本陣
本陣
7月30日月曜日 苗場〜新座、帰宅

起床

 今日は12時までに撤収しなければならない。遅くまで寝ていられないので8時起床。
 今日は朝食を摂らずに一気に撤収、帰宅することにする。キャンプサイトを見回すと、1/3は撤収済だった。特に私の周りのような条件不適地はすかすかになっていた。

 テントを畳み、寝袋を苦労して収納袋に納め、いざ帰宅。荷物が増えているから、ここから駐輪場までは大変な苦労だろうな、と覚悟はしていたが、その覚悟以上の苦行だった。


出発〜帰宅

 駐輪場に着くと、バイクが真っ白。唖然とする。砂埃が凄かったのは分かるがここまでとは・・・。バイクをタオルで拭いてある程度綺麗にしてからパッキング、そして出発。

 予定では苗場でもう一度温泉には行ってから帰ろうと思っていたのだが、撤収で疲れ切ってしまい、もうその余力はない。

 R17は比較的スムーズに進んだ。しかし、標高が下がるにつれて風の雰囲気が変わる。暑く、湿ってきた。
 関越に乗る。スムーズに流れ、気持ち良い。関越のPAで休むとニールヤングやオアシスTシャツの兄ちゃんがいる。同志だ。私はこの時マニックスTシャツだった。

 関越はなんの渋滞もなく流れ、帰宅は14時だった。
 総走行距離320キロ。チョット短めのツーリングだった。
 暑い。しかし、私の部屋のエアコンは故障していた。これから1週間、エアコン無しの地獄の生活が始まった。
リストバンド


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真っ白
バイク真っ白(;_;)