駿河湾・遠州灘

2002/02/09〜2002/02/10

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2002/02/10

駿河湾

 ユースの朝は早い。休みだってのにゆっくり寝ていることは許されない。結構旨い朝食を食べ、シーツを仕舞ってチェックアウトだ。

 三保YHをチェックアウトしてR150、通称いちごラインを焼津方面に走る。この道は名前の通り片手にいちご畑、片手に駿河湾を臨みながら走る爽快な道。観光農園が多く、たまに観光客の行列が道を横断しているので要注意。

 静岡市街地が近づいてきたので、登呂遺跡を見ようと、R150の海岸線の新道が切れて、旧道方面に折れる所で市街地方面に入っていったが、結局発見できずに再びR150に戻る。ツーリングマップルよりR150の新道は先まで伸びていたらしく、市街地方面に曲がるのが遅かったらしい。

 少し先まで走り、R150バイパスとの分岐を旧道方面に入り、大崩海岸を走る。この道は最高!カーブだらけだが、崖にへばりつくように走る この道は眺めもワインディングの楽しさも最高だ。

 

蓬莱橋

 焼津市街地を抜けて、大井川手前の県道342を大井川上流方面に向かう。この県道342は大井川の堤防の上を走るが、信号が少なく、ひたすら真っ直ぐなので、北海道的な楽しさがある。この道を通って、木造歩道橋世界一の蓬莱橋を目指すのだ。

 蓬莱橋はすぐに分かった。駐車場にバイクを停める。私のバイクの横に静岡第一テレビのバンが停まっていた。何か取材しているのかと思って蓬莱橋の方を見ると、江戸時代の旅装束を着た二人組がこちらに歩いてくる。随分粋な格好した奴らだなと思って見ていると、「ズームイン・スーパー」のレポーターだった。2/15放送分の取材らしい。

 蓬莱橋は有料橋なので、50円払って渡る。それでも、管理人さんが窓口にいなかったりで、かなりルーズ。蓬莱橋入り口にはギネスブック認定証が石碑になって堂々と飾られていた。

ギネスブック認定証

 蓬莱橋は渡ってみるとえらく長い橋で、歩いても歩いても対岸に辿り着かない。所々「キケン」と赤いスプレーでマークされた箇所があって、実際かなり床はやばそうでギシギシいっていて、ビビる。

 ようやく対岸に辿り着くと、七福神が祀られており、そこには何故か鐘があった。3回以上鳴らしても無意味だと書いてあったので、3回鳴らして、橋を戻る。

 この橋は木造橋と書いているけど、よく見ると橋脚は殆どコンクリートで、入り口付近が数脚木造になっているだけだった。それでも、こうしない限り大雨の度に流されるであろう事は、河原に転っている根が付いたままの大木の数々を見るだけで分かる。

蓬莱橋

蓬莱橋

御前崎

 蓬莱橋を後にし、R150に戻って御前崎方面に走る。この辺は特に景色が良いってこともなく、また、渋滞することもなく、漫然と走ってしまった。

 御前崎に入ると、左手に「海鮮なぶら市場」が見えてきた。まだ11時台だが、ここを逃すとしばらく昼食できそうな場所がないので、ここで昼食にする。「なぶら」ってのはマグロのことらしく、ということはマグロの水揚げが多いんだろうが、「ジャンボ穴子天丼1200円」に惹かれて、穴子天丼を注文する。これが大当たりで、穴子丸ごと2匹が、でかい丼に入って出てくる。うめ〜〜。穴子以外の天ぷらも3切れ入っているので、女の人だったら余らせてしまうだろうな。実際注意書きに「先に穴子食べてしまいましょう。他の天ぷら食べていると穴子が食べられなくなります」てな事が書いてある位だ。

 穴子で満腹になったところで、御前崎をちょっと巡ってみることにする。まず、灯台を目指す。灯台は高台にあった。しかし、灯台周辺は駐車場が有ることは有るんだけど、全部有料で、300円程度と高い。結局写真一枚撮って灯台を後にした。

灯台のある高台から降りて、海岸線沿いを走る。海が見えて爽快だ。海にはサーファーが多数浮かんでいた。

海鮮なぶら市場

海鮮なぶら市場

浜名湖

 御前崎から先、R150を延々と走る。浜松手前でR1と合流。このR1浜松バイパスは高速道路のように整備されたハイスピードバイパスだった。片道3車線だものなあ。

 篠原インターから浜名バイパスに乗るか迷ったが、浜名湖の西岸R301を通って三ヶ日ICから東名に乗ることにしていたため、R301へのアクセスが容易そうな旧道の方を通る。でも、浜名バイパスの方を通った方が景観、スピード共に良かったかなあ。少なくとも旧道の景色はあまり良くなかった。

 R301に入るが、いつまでたっても浜名湖が見渡せる場所が出てこない。しばらく走ってレークサイドウェイ手前になってようやく浜名湖を見渡せるようになってきた。R301から三ヶ日IC方面に向かう有料道路レークサイドウェイの入り口で休憩。ここからは浜名湖が実によく見える。

レークサイドウェイ入り口

 レークサイドウェイに乗り、あっという間に三ヶ日IC。手前のGSでガソリンを満タンにして、東名に乗る。東名乗ってすぐの浜名湖SAに寄る。ここで「うなぎバーガー」を食べるのだ。

 売店で「うなぎバーガー」を注文。310円。電子レンジでチンして出てくる。かなり熱い。

 310円という値段の割にはなんだか小さいし、うなぎの分量も余りない。まあ、話の種にどうぞ、と言った感じだった。それにしてもピザ風うなぎというセンスに惹かれるね。

浜名湖SA

浜名湖SAからの浜名湖の眺め

地獄の富士山越え

 浜名湖SAから先は実に順調だった。午前中は曇り気味だった空も、晴れ渡ってきて爽やかだし、風も昨日ほどではない。疲労がたまっているので、無理しないように走行車線中心に走る。渋滞は無く、順調に清水を超えた。しかし・・・・

 海岸沿いの由比PAで休憩。やや暗くなってきて、かなり寒い。富士山方面に黒い雲がかかっているのが少し心配だ。

 由比PAを出て、富士川SAを越えると、なにか白いものが舞い始めた。やばい。雪だ!まあ、この程度なら我慢できるかとそのまま走る。というか、次のPAまで走り続けるしかないのだ。対向車線の車はワイパーを動かしている。この先はかなり降っているかもしれない。

 そうしているうちに、雪はなんと吹雪になり始め、路肩には雪がうっすらと積もり始めた。なんてこった。シールドは曇り、視界が効かない。仕方ないのでシールドを半開きにして走る。去年の北海道ツーリングの時のニセコ越えを思い出す。あの時も峠でみぞれに降られ、寒いは濡れるはで大変な思いをしたのだ。しかし、あの時は夏直前だったが、今回は真冬だ。路面凍結もあり得る。

 愛鷹PAに飛び込み、合羽を着込む。歯がガタガタ言っている。本当に体が寒さで震えている。さすがのハイテク素材のアンダーウエアも、こんな雪が降るような環境では厳しいようだ。PAに停まっている車の屋根には雪が積もり始めている。

 愛鷹PAを出発する。吹雪はやや小降りになっているが、路面は相変わらず鈍く光り、凍結が怖い。沼津から先は伊豆からの帰りのマイカーのおかげで渋滞してくれていて、アベレージスピードが低いのが救いだ。こんな天候で100キロの流れになんか乗れない。

 御殿場で最高標高地点を越え、下り坂が続く。渋滞が無くなり、アベレージスピードが上がるが、私は時速70キロで走行車線を走り続けた。万が一凍結していたら一巻の終わりだからね。

 大井松田あたりでようやく路面は乾いてきた。ここからはようやく飛ばせる。海老名SAでバイクを停めたときには「生きて帰れた」と心からほっとした気持ちになった。

海老名SA

 いつもの週末通り渋滞する環八からR254を経て自宅に辿り着いたのは21時だった。今日は朝8時半にユースを出てから12時間以上のツーリングだった。さすがに疲れた。今日だけで450キロ、昨日と合わせると650キロの長めのツーリングだった。

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由比PAからの景色