法師温泉・秋山郷 その1 2002/04/14 |
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出発前 前回は北温泉へのツーリングだったが、今回も秘湯を目指そう。 ガイドブックをめくっていると、法師温泉の写真が出てきた。ここの大浴場は、かの国鉄のフルムーンキャンペーンの上原謙と高峰三枝子のポスターで超有名。 よし、行こう。大浴場は混浴だが、女性用の浴場も別途有るらしく、実際は男しか入っていないだろう、とあまり期待しない。 しかし、ここの風呂に入ってしまったら、次はどこへ行くべきか。ツーリングしていて面白そうな道はないかと探していると、秋山郷という山里が目に止まった。温泉もいくつかあって、源泉かけ流しの上質な湯らしい。新潟県に入って、越後湯沢越えてから西に走って、さらに長野県まで南下するルートだが、朝早く出発すれば、なんとか日帰りできるかも? 雪さえなければ、ほぼ舗装されている雑魚川林道を使って志賀高原まで抜けられるらしい。これは面白い。 ということで、今回は法師温泉と秋山郷を目指すことにする。 |
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新座〜関越〜R17 今日は久々に早朝の出発だ。もっとも、早朝といっても8時30分だが。 空は若干霞がかかっているが、快晴に近く、快適だ。高速に入っても横風が少なく、快適に走ることができた。 関越は週末初日なのでさすがに混雑しているが、渋滞して止まってしまうまで混んでいるわけではなく、2回の休憩で法師温泉手前の出口である月野夜インターに到着した。 月野夜インターを出るとR17三国街道だ。ここではまだ桜が咲いていて、しかも満開に近い状態だった。温泉街を爺さん婆さん中心の観光客がぞろそろ列を作って歩いていた。今日は良い日に当たったねえ。 赤谷湖を左手に臨みながら猿ヶ京温泉街を抜け、少し走ると法師温泉への分岐がある。法師温泉の看板はR17に沢山出ているので、迷うことはないだろう。 法師温泉への道は結構狭く、本当にこの先に温泉があるのかと心細くなる道だが、曲がりくねっていて、走るには結構面白い道だ。 道の行き止まりまで走ると、法師温泉が見えてくる。 |
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法師温泉 法師温泉に到着。ここの外来の入浴は10時30分だが、到着したのは10時45分、丁度良い時間だ。あまり入浴している人はいないのではないか、とこの時は思った。 法師温泉は、写真で見たとおり木造の少し寂れた感じの宿で、いい感じだ。今日は天気が良いので窓を開けて布団を干していた。 フロントでチェックイン、大変対応が良くて恐縮した。入浴のみ800円だが、タオルが付いてくる。 建物の中にはいると、前回行った北温泉ほど古い感じはなく、結構頻繁に改修しているのかな?という印象を受けた。大浴場に入ろうとすると、アベックが入り口で中を覗いていて、女の子の方が入浴を断念して女湯に向かっていた。 大浴場には独立した脱衣場があった。かつてはこの脱衣場は無く、浴場の中にある浴槽のすぐ脇にある脱衣場で服を脱いでいたらしい。今でも浴槽横の脱衣場はある。 服を脱いで中に入ると、満杯。ここは4つの浴槽があり、さらにその浴槽を丸太が2つに仕切っていて、8つのブロックに別れている。1ブロックあたり3人で満杯だが、どのブロックをみても3人入っている。幸い、私が入っていった直後に一人上がったので入ることができた。 湯は透明で、あまり臭いがしないが、ちゃんと源泉が注がれているようだ。湯温は若干ぬるく感じた。長くのんびりするには良いだろう。 しばらくすると、女性用脱衣所から白い影が飛び出てきた。浴室内の全ての視線がその白い物に注がれる。前をバスタオルで隠した女の子が入ってきたのだ。小走りで身内の人が居るらしきスペースに走っていき、あっという間に風呂の中に入ってしまった。 最初は中学生位の女の子が家族の元に走っていったのかと思ったが、その子と親しげに会話している男を見ると若い兄ちゃんだったので、大学生以上のアベックのようだ。女の子度胸有るねえ。この大浴場は混浴だが、その女の子以外全員男だったから。裸見られるのが恥ずかしいとかいうレベルではなく勇気がいるんじゃないだろうか。 さて、浴場には体が洗えるように石鹸とたらいが置いてあるが、誰も体を洗おうとしない。そうだろうなあ。石鹸付けて体洗っていたら、洗い流した湯が浴槽にもろに流れ込みそうだ。 |
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R17〜湯沢〜石打 法師温泉を出てR17に戻り、三国峠方面を目指す。このあたりはそれほど交通量も多くなく、さらに道幅も適度にあり、左手に渓谷を臨みながら走ることができるので快適だ。 そのまま三国トンネルを抜け、少し走ると苗場スキー場が見えてくる。去年のフジロックフェスティバル以来だ。驚いたことに結構な数の車が駐車場にいる。そして、かなり汚いゲレンデの上をスキーヤーが滑っていた。まだ春スキーのシーズンなんだなあ。 さらにR17三国街道を進むと急な下りヘアピンがいくつか出てくる。挑戦するのも良いが、命が惜しいのでゆっくり走ることにする。飛び出ると即コンクリートウオールのコーナーが多かったのだ。 越後湯沢に入ると、道が広く、直線的になってきた。随分金かけて整備したんだなあ、といった印象だ。 石打駅手前で左に折れ、細い道を真っ直ぐ行くとそれがR353だ。最初はとても国道に見えなかったが、ちゃんと標識に353と書いてあるので、国道なんだとわかった。
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R353 R353に入ってすぐに上り坂が始まる。道の横の側溝には雪解け水が勢い良く流れている。この道は走る前はただの細い田舎道を走るだけでつまらないと思っていたのだが、走ってみると結構面白い。ただし、狭い割に交通量が多いので、トラックにつっかえて排ガス浴びながら走る羽目になる可能性も高い。 いかにも不便そうな棚田が広がっているが、この辺は魚沼で、最高級ブランドの米が穫れる地域だ。今年は雪解けが早かったが、この辺は未だ雪が残っている。そのため、雪解けを促進するために雪を砕いているほ場をよく見かけた。 十二峠トンネルを越えると魚沼スカイラインとの分岐だ。しかし、魚沼スカイラインは未だに雪に埋もれており、通行止めだった。 R353はここから先は清津川に沿って走るが、清津川は雪解け水で大変増水しており、緑がかった水がもの凄い勢いで流れていた。 |
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