乗鞍高原温泉ユースホステル
せせらぎの湯を出て,再び乗鞍高原温泉ユースホステルに戻る。まだ16時30分で,夕食時間まで時間があるが,丁度宿泊客が集まりはじめている時間帯で,まさに私が入っていったタイミングで受付が混雑しはじめた。ここはヘルメットを部屋の中に持ち込めないので,倉庫の中に入れなければならない。その倉庫に行ってみたらスキー乾燥室だった。成程,ここは冬はスキー客で賑わうのだなあ。
部屋に入ると,3人分の荷物があった。ただし,その場には誰もいなかった。
荷物を置いて寝転がっていると,私と同じくらいの年齢の人が一人入ってきた。話を聞くと,車で旅行しているらしく,私と同じく乗鞍ラストランのために来たのだそうだ。しかし,乗鞍スカイラインの渋滞は凄まじく,朝相当早く起きないと畳平(乗鞍スカイライン/乗鞍エコーラインの終着地点。駐車場がある)に入るまでに2時間の行列だ,と嘆いていた。
お茶を入れて話をしていると,さらにもう一人やって来た。こちらは自転車でここまで来たという高校生だった。そういえば私も大学生時代に自転車で金沢から手取川ダムまで走ったことがあったなあ。若いぜ。しかし,ここから畳平まで自転車で行くって相当凄いなあ。標高2,715メートルだよ。
17時30分になったので,食堂に行く。食事は値段相応。特別美味くて感動,というほどではなかった。ご飯はお代わり自由だったので,あっという間にお櫃が空になった。
食事が終わったら風呂だ。このユースの風呂は本物の温泉だ。入ってみると,確かに源泉掛け流しの良いお湯だった(加熱はしているかも?)。のんびり白い湯の中に浸かって体を伸ばすと,体中の疲れが取れていく。
しかし,残念なことに洗い場が最低で,蛇口が4つくらいあるのに,シャワーは一つしかない。その上湯の量が不安定で,適温にしたと思ったら次の瞬間に熱湯になったり冷水になったりでえらく難儀した。どうも男湯女湯で洗い場の湯の量が一定で,誰かが出せば冷たくなり,止めれば熱湯になったようだ。
風呂から上がって部屋に戻ると,外国人2人が増えていた。私を含めて5人がこの部屋に泊まるようだ。外国人2人はカナダ人で,明日帰国とのことだった。カタコトだが日本語も喋った。なんでわざわざ乗鞍なのか良く分からないが,殆ど何も知らないであろう外国を公共交通機関乗り継いで旅行しているんだから凄いよな。傍らに置かれた巨大なバックパックが彼等のパワーを表しているようだった。
10時頃,そろそろ寝よかということになり,布団を敷いた。布団を敷いてふと気がついた。毛布がない。掛け布団はあるが,今日は8月末,まだ夏だ。外国人2人はシーツを被って寝ることにしたようだ。日本人3人は掛け布団を畳んで,腹の上だけに掛けて寝ることにした。しかし,夜から朝にかけて寒いのなんのって,結局日本人3人は掛け布団頭から被って寝ていた。
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