足摺岬・ヨサク国道第2弾

2003/10/19 ヨサク国道

ヨサク国道 中村〜大正 その1

 土佐清水からR321を宿毛まで走り,R56を東に向かい,中村へ到着。いよいよR439,ヨサク国道の始まりだ。
 ヨサク国道のスタート地点は下の写真。かの酷道439号線も中村市内ではそれなりに国道らしさを保っている。R439を北上,すぐに田園地帯に出るが,道幅もそれ程狭くなく,ヨサクもたいしたことないなあ,拍子抜けだな,と感じられる。

 右の写真のような棚田が現れ,山深くなってくるが,まだ道は広い。ただ,2トントラック以上走行不可という案内が頻繁に出ている。そして,それは突然やってきた。

 これぞヨサクだ!急に道が狭くなり,車一台ようやく通れるような道が現れた。

 ほとんど歩道である。この439と書かれた標識がなければ,不安で引き返しそうになるくらいだ。
 あまり日が差さないのか,道路の中心には苔が生えているので,バイクにはきつい。しかし車だったらすれ違えないわけで,もっときついか。慎重に,慎重に先に進む。
 


中村〜大正〜東津野

ヨサク国道 中村〜大正 その2

 ただの狭い道だった439はしばらくすると峠道の様相を見せ始める。落ち葉と苔でスリップしそうだし,ガードレールもあったりなかったりで,一歩間違えると滑落して,そのまま発見されないんじゃないかと不安だった。
 杓子峠(下の写真)を越えるまで,ほとんど眺望は開けなかった。景色を楽しむ道ではない。

 杓子峠を越え,しばらく進むとR381と四万十川と合流する。そこには道の駅四万十大正があるので,一休み。

 


中村(下)から大正,東津野方面を眺める

大正〜東津野

 道の駅四万十大正を出て,少し四万十川沿いにR381と合流して走り,すぐに分かれて北上。道幅はそれ程狭くなく,比較的走りやすい。しかし,下の写真のような横断幕が現れると同時に,道は再び道は酷道の様相を見せ始めるのだった。

 津賀ダムを横に眺めながら走り,ダムを過ぎた直後の下津井ではこんな感じの車一台やっとの狭路。

 走っているうちに燃料がやばくなってきた。こんな山の中ではガソリンスタンドは無いので,なんとか持ってくれるように祈りながら走る。
 R197と合流する天忠トンネル付近に到着する頃には,すっかりもうグニャグニャ道路勘弁してくれよ,言いたくなるくらい曲がりまくりのセクションだった。

 


大奈路付近

 

東津野〜仁淀

 東津野で一瞬R197と合流し,すぐに分かれて再び北上開始。
 他の国道から分岐してすぐは広い道だが,すぐに1.5車線になってくれるのがヨサクの良いところだ。
 しかし,矢筈峠を越えたあたりの峠道は,これまでの怖々走るような国道ではなく,ちょっと熱くなれるような,そこそこ幅があり,交通量も少ない,スポーツライディングにちょうど良い道だった。

 さらに先に進むと,山にへばりついた集落が見えてきた。下が棚田&段々畑,上が住宅。昔は今道路が走っているような川沿いは住めなかったんだろうなあ。

 


東津野〜仁淀〜大豊

吾川村〜大豊町

 仁淀村を越えたあたりでR33と合流,しばらく走る。吾川村で給油して今後の心配を取り除く。
 吾川村から再びヨサク単独になり北上,途中から東進。吾川村〜大豊町のヨサク国道はここまでのヨサクと違っている。道がやたら良いんである。道路整備が進み,集落は迂回され,峠はトンネルになり,超高速一般道となってしまっており,「こんなのヨサクじゃない!」と言いたくなるくらいだ。下手すれば90キロ巡航すらできそうだ。
 さて,今回のヨサクツアーはこれで終わりだ。大豊〜東祖谷山間がまだ残るが,もう日が落ちる。次のお楽しみにとっておいて大豊町の大豊インターから高知自動車道に乗る。

 


土佐町

高知自動車道〜R32〜瀬戸大橋

 高知自動車道に乗り,川之江東JCTで間違って徳島自動車道に入ってしまった。井川池田で降りてからR32を北上,1時間くらいよけいな時間を使って,坂出から瀬戸大橋に乗る。10月中旬,夜は寒い。指先が凍える。
 与島PAで夕食。生き返る。

 


大豊〜坂出

帰途

 帰宅22時50分。この日の走行距離564キロ,総走行距離872キロ。
 今日はきつい一日だった。しかし,ヨサクは走っておいて良かった。吾川村大豊町間のように整備されてしまう日もそう遠くはないかも知れない。酷道であるR439を体験できるのは今のうちかもよ。

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坂出〜岡山