Drive&Touring Reportメインへ

<<戻る

木曽~御岳~野麦峠ツーリングその2

2005/09/18〜09/19

2005/9/19 木曽福島~野麦峠~高ポッチスカイライン



出発前
 7時起床。既にみんな床を出ていた。
 朝食が7時30分からなので,すこし外を散歩。標高が高いからか,朝靄と言うより雲があたりを覆っていた。
 朝食は量は少ないけど,バランスの取れたきちんとしたもの。
 出発8時30分。

寝覚の床
 一度R19を南下して,昨日通り過ごした寝覚の床に向かう。さすがにまだ朝早いのか,4人しか観光客はいない。
 臨川寺に事実上通行料となる参拝料200円を払って寝覚の床に向かう。床のように上面が平らになった白い巨大な花崗岩が並んでいる。浦島太郎が目覚めた場所という伝説があるらしく,一番奥には浦島太郎を祀ったお堂がある。お堂まで行くのがコースらしいが,ある地点から歩道が途切れていて,岩の上を歩いてそこまで行かなければならない。しかも,ルートがわからない。子どもは無理だろう。また,歩きやすい靴必須。なんとか浦島堂まで辿り着いた。初老の夫婦も私のあとに辿り着き,それぞれ記念写真を撮り合う。帰るのもまた一仕事。確かに見事な景観ではあったが,結構疲れた。



木曽御岳
 R19を北上し,途中大滝川沿いに県道20号線を北上,県道473号から御岳を登ってみる。
 うっそうとした林の中を抜ける県道473号で数え切れないほどのヘアピンをクリアして標高を上げ,白崩林道を使って最終地点中ノ湯まで上ってみる。中ノ湯から上は登山になるため,ここでバイクを停める。
 中ノ湯っていうくらいだから温泉があるのだろうと思ってタオルを準備して向かったのだけど,確かに過去には温泉施設があったようなのだが,今は廃墟化していた。残念。



 中ノ湯を引き返し,御岳ロープウェイ方面に走り,スキー場を下る。スキー場には見通しの良いヘアピン多数の道が通っているのだが,見通しが良すぎてなんか不思議な感じがした。
 スキー場を抜けて,道なりに走り,県道20号線に合流。すぐにR361に合流,このあたりから開田高原だ。
 牧場の点在する開田高原を抜け,長峰峠を越え,高根乗鞍湖が見えてきたら野麦峠に向かう県道39号線はもうすぐだ。

野麦峠
 県道39号線は最初は整備された道だが,徐々に狭くなり,道路改良中のダートも点在。崖に沿って走る狭く見通しが悪く曲がりくねった道なのでかなり注意が必要。ゆっくりリアのトラクションを確かめながらコーナーをクリアしていく。



 もう曲がりくねった道は飽きた,と感じてくるあたりから視界が開けてきて,野麦峠に到着。



 観光施設が3カ所に別れているが,うち1カ所は営業しておらず,残る2カ所は相互に行き来できるようになっているので,どちらに車を止めても良さそう。
 特別景観の良くない峠のため,景色を楽しむよりここがメジャーな理由を,あちこちにある解説を読んで学習するのが良いだろう。
 つまり,飛騨出身の娘たちが,大変な思いをしてこの峠を越えて諏訪湖周辺の紡績工場に働きに出て,そこで奴隷のようにこき使われて稼いだ金もって再びこの峠を越えて正月に家に戻り,正月終わったら再びまた~という繰り返しだったわけだ。もっとも,田舎にいたらいたでさらに過酷な労働が待っていたらしいので,今の価値観だけで見てはいけないが。
 野麦峠で昼食。囲炉裏であぶっていた岩魚の塩焼きは少し冷めていたが湿気てはいなかったので良しとしよう。
 野麦峠を越え,県道39号線を東側の長野県側に下る。こちらの道は特別険しくはなかった。ただし途中工事で道がふさがっていた区間有り。

平山遺跡
 県道39号線から県道29号線に移ってR19を目指し南下。この県道29号線が驚くほどスピードが出る快走路。信号もない。峠越えのヘアピンも幅が広く,スピードが乗ったままクリアできる。
 この快走路をから鳥居トンネルを越えてR19へ。すぐに街並み保存している奈良井が見えてくるが,道の駅でちらっと見るだけにして先へ。
 R19は面白くも何ともないが距離は稼げる道で,あっという間に松本市手前まで来てしまった。
 このまま松本まで行くのもつまらないので,ツーリングマップルに「日本3大遺跡の一つ」と紹介されている平山遺跡に行ってみる事に。
 資料館に展示されている出土品や円墳は確かに興味深かった。ただし,資料館(有料)を見学しないと,円墳以外は再現されたものばかりなので,あまり面白くないだろう。

鉢伏高原~高ポッチスカイライン
 R19を離れて県道63号を山麓沿いに走り,途中から高ポッチ方面に向かう。
 延々とヘアピンばかりの狭い山道が続き,標高が高いからかエンジンの吹けも悪くなってきた。道もかなり荒れている。それでも車通りが少ないので前につかえることなく自分のペースで走る事ができるのは楽しい。登り切ると展望スペースがあった。遠くに諏訪湖が見えたが,手前の山が邪魔して今ひとつ開けた眺めではない。
 北に行けば鉢伏高原スカイライン,南に行けば高ポッチスカイラインだが,まず鉢伏高原スカイラインに向かう。道はかなり整備されているが,狭い山道であることには変わりない。ある程度走ると,両脇の木の背が低くなってきて,見通しが開け眺めが良くなる。
 終点は行き止まり。山荘の駐車場は有料だったので,すぐにUターンして高ポッチスカイライン方面に向かう。
高ポッチスカイラインは,山頂付近を走る最初のうちは本当に山の尾根を走っているために両脇に下界を見下ろしながら走る事ができる。展望台からの眺めも素晴らしい。



 ただし,下り坂になると林の中の山道になって景観は全然開けない。路面はあまり荒れていない。しかし,朝からずっと走っているので,そろそろグニャグニャ道も飽きてきた。

諏訪湖
 高ポッチスカイラインを下りきるとR20にぶつかる。若干渋滞気味のR20を走って諏訪湖に向かう。
諏訪湖北岸にぶつかったので,そこからぐるりと半周して上諏訪温泉の片倉館に入る。



 ここは製糸業で富を築いた片倉財閥が社会貢献のために作った施設で,洋風の千人風呂が有名。野麦峠を越えてココにはいるのは微妙な気分だ。従業員をこき使って,社会貢献は派手にやるってのは昔から変わらないようだ。
 しかし,一利用者として入ってしまうと,広々としたスペースと絶妙な湯加減で良い気分になってしまうのであった。

帰途
 諏訪湖から先は中央高速に乗る。3連休最終日とあって凄まじい渋滞。談合坂SAなんて出るだけで30分かかるほどだ。バイクならば関係ないけどね。
 八王子を越えると渋滞解消。いつも不思議なんだけど,渋滞するのは必ずしも都心付近じゃないんだよな。

 自宅到着19時30分。
 総走行距離780キロ。一泊旅行としてちょうど良い距離だった。

<<1日目新座~飯田~木曽福島へ

<<戻る

<<掲示板へ

<<Drive & Toruring Reportメインへ