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福島ツーリング

2011/04/30〜05/01

2010/04/30 自宅〜土湯温泉〜福島

出発前
 今年はゴールデンウィークに年休が取れなかった。そのため,3連休2回+普通の週末という,飛び石で長旅には向かない日程になってしまった。
 連休前半戦はどこに行くか特に決めていなかったが,土曜日に一日部屋の中で引きこもって過ごしてしまった結果,行き先が限られることに。1泊で行って帰れそうな富山と福島を比較して,一人で宿泊する施設が確保できそうな福島に行くことにした。
 10時出発。

外環〜東北道
 空は薄い水色。雲も多い。外環は若干車が多いか。東北道も混雑はしていたが,昨日のニュースで伝えられていた渋滞数十キロといったレベルのものはなく,比較的スムーズ。



 サービスエリアも連休特有の大混雑といった雰囲気ではない。



 北に向かうと徐々に雲が多くなり,暗くなってきた。サービスエリアでの休憩を2回で済ませ,15時前に二本松インターで高速を降りる。


土湯温泉
 二本松インターからR459を北上,吾妻方面へ。
 道路が濡れている。雨が降り出しそうだ。すると,程なくして降雨エリアに突入した。合羽を着込むか判断に迷うが,そのまま走り続けた。



 まず,第一の目的地土湯温泉へ。土湯温泉付近は3回来ているが,いずれも幕川温泉に入っていたため,今回はこの付近最大の温泉街土湯温泉に入ることにする。
 R459からR115土湯バイパスに進み,福島市方面に北上すると温泉街への分岐が見えてくる。
 温泉街に入ると,桜が咲いている。
 ただし,震災の影響で土砂崩れがあったのか川の底で重機が動いていた。
 さて,温泉だ。荒川河畔に立つやや大きめの旅館,天景園。日帰り入浴OKとのことだったので,入ることに。入浴料は500円だった。えらく安い。風呂にはロッカーがないようだが,貴重品はフロントで紙袋に入れて預かって貰える。ネットでこの宿を検索したらロッカーがない点を問題視するような書き込みがあったので,即座に対応したのかもしれない。



 大浴場と屋上の展望風呂に入れるとのことだったが,屋上の展望風呂へ。
 浴場には誰もおらず,最後まで独り占めすることができた。お湯は美人の湯系のぬるっとした感覚のお湯。温泉街が一望できると場所で眺めは良いのだけれど,透明な樹脂製の目隠しがあるのが残念。
 半分屋根の下になっており,雨降りでも頭が濡れずに済んだ。しばらくすると雨があがり,光も射し込んできた。



 温泉から上がって,1階のロビーに行くと双葉町の現状を伝える大きな壁新聞のようなものが。この辺の旅館は原発事故の避難民も受け入れているようだ。

 帰り際にしゃもじを貰った。ここでは記念品として必ずくれるのかな?

ユースゲストハウスATOMA
 土湯温泉からR115をさらに北東に向かい,福島市方面へ。
 県道5号線フルーツラインにぶつかったら北上し,県道70号線を磐梯吾妻スカイライン方面へ進む。
 磐梯吾妻スカイラインに入ろうかと思ったが,到着時刻が16時30分。
 料金所が福島側18時閉鎖,浄土平側17時30分閉鎖ということで時間内の通過困難とされ,引き返すように勧められた。
 残念だが従うことに。あとでユースで聞いた話では,浄土平でCB1300SBが風で煽られて立ちゴケしていたという。そのくらい天候が荒れていたということで,時間関係なく通行は厳しかったようだ。



 来た道を引き返し,少し脇道にそれると今日の宿ユースゲストハウスATOMAに到着。
 ユースとしては豪華な部類。福島市方面を一望できる高台にある。景色は素晴らしい。





 ペアレントさんがプロの料理人なので料理は品数豊富で美味い。ここも避難民受け入れを行っており,全員に出すメニューは同じで家庭料理レベル,料金は無料という扱いだった。できれば料理相当額を寄付してほしいとのことだったので,その分寄付。しかしあれで家庭料理レベルって事は,普段の本気モードではどのくらい凄いんだろう。
 地物のタケノコ,ふきのとう,庭で獲れた野菜など,普通にばくばく食ってごちそうさま。

老夫婦
 夕食で原発20キロ圏内から避難してきている老夫婦と相席になった。
 着の身着のままで避難したこと、避難所の体育館に入りきれず,理科室で寝たこと,とても長居できず車で東京の身内のところにに向かって暫く過ごし,その後やってきたここがようやく落ち着けそうな場所であること、奥さんは足の病気で行き先か限られることなど苦労話を聞く。私が目の前の夫婦にできることは無いが、話を聞くことで彼らのストレス解消に少しは繋がったかもしれない。
 すぐ近くの高湯温泉にも避難民が多数暮らしているそうだ。ただし,宿泊費は行政持ちで負担にはなっていないとのこと。

ボランティア
 相部屋になったのは3人。3人のうち一人は相馬町方面で作業しているボランティア、一人は避難所に歌を届けようとするアマチュアミュージシャン、一人は医者。
 ボランティアから話を聞くと,相馬市は人が足りていて,人の足りない南相馬市に行くように言われたという。南相馬市は原発30キロ圏に一部食い込んでいるため,ボランティアも敬遠しているのだろうか。
 アマチュアミュージシャンの行動力には恐れ入る。私だったら迷惑がられたらどうしようとか,すぐにネガティブなことを考えて敬遠してしまうが,彼は全く気にしていなかった。ただ,自分の行動をボランティア活動と言うことには抵抗があるようだった。

飲み会
 アマチュアミュージシャンが明日の練習と称してリサイタルを始めたのでロビーに集まる。話交えながらの弾き語り。そのまま飲み会に突入。
 ペアレントさんの友人の夫妻も泊りにきており,福島を応援するために焼酎を買ったというが,よく見ると鹿児島県産だったというオチも。

本日のまとめ
 総走行距離315キロ。出発時間が遅かったこともあって,あまりあちこち見て回れなかった。それでも,ユースで色んな人と知り合えて話を聞くことができたことは貴重な体験。
 
今回のアルバム
2011-04-30 福島ツーリング


2011/05/01 福島〜米沢〜自宅へ>>

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