果てしない夢を 1993.6.9 ZADL-1007 |
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全体的な印象 1993年5月15日に日本のプロサッカーリーグJリーグが始まり、サッカーブームが始まったため、プロ野球界は危機意識を募らせていた。 そこで、読売ジャイアンツは監督に長嶋茂雄を復帰させ、プロ野球中継を「劇空間プロ野球」というタイトルに改称し、テーマソングを設定することにした。そのテーマソング第一弾がこの「果てしない夢を」だ。 表題曲「果てしない夢を」は巨人戦中継を意識した歌詞になっているが、カップリング曲「雨に濡れて」は全く野球とは関係ない曲だ。作詞はどちらの曲も「上杉昇、坂井泉水」になっているが、「果てしない夢を」のやたらクサい歌詞、「雨に濡れて」の女性視点から考えるに、「果てしない夢を」を上杉が、「雨に濡れて」を泉水さんが作詞したと考えるのが妥当だろう。 「果てしない夢を」では泉水さんは余り大活躍とはいかず、むしろ後半に、もろ演歌なヴォーカルスタイルで登場する長嶋茂雄に圧倒されてしまう。「雨に濡れて」では泉水さんが1番をほぼすべて歌っており大活躍。 この当時は栗林誠一郎がZYYGの一員だったため、栗林誠一郎のヴォーカルも聴くことができる。また、近藤房之助、川島だりあ、大黒摩季もコーラスで参加しており、まさにビーイングオールスターといった趣だ。 なお、「果てしない夢を」の作曲は出口雅之、「雨に濡れて」の作曲は栗林誠一郎となっており、参加グループが全て曲作りにかかわっている。編曲はいずれも当時のビーイングの主力アレンジャー明石昌夫。 ジャケット・ブックレット スタジオのコンソールを背景に、参加アーティストの顔写真が並ぶ横長のジャケット。泉水さんはクールな目線で綺麗だ。 ディスクのレーベル面が白と黒のものがあり、MIXが若干異なるという噂があるが、私は確認できていない。ちなみに私が持っているものは白。おそらく白が一般的で黒がレアモノと思われる。 セールス
惜しくも1位は逃しているが、登場週数19週というロングセラーとなっている。ちなみに、この作品がチャートインしたときに「揺れる想い」が3位にいた。この作品の1位を阻んだのは、B'z「裸足の女神」。 この時期のビーイングは手が付けられなくて、1992/12/28付けで「世界中の誰よりきっと」で中山美穂&WANDSが1位を獲ってから1993/7/26付けで「恋せよ乙女」でWANDSが2週目の1位を獲るまでの間、4週間しか1位を明け渡していない。 この曲が出るきっかけとなったサッカーJリーグといえば「We Are The Champ」だが、この曲の2ヶ月前に発売されており、最高位6位、登場週数28週で累計73.6万枚となっている。 <<前の作品へ 次の作品へ>>
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