What a beautiful Moment Tour
2004/03/02 大阪

ライヴ編

 

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ライヴ開始直前
 客電が消えた。それでも係員に誘導された遅れてきた客が何人か動いている。
 ステージは,かなり適当なメモだが,下のような感じ。

オープニング

永遠(シングルディスコグラフィ)(インスト)
 「永遠」のインストバージョン(シングル収録のカラオケに非ず)がかかり,ステージ後方の電光掲示板に「永遠」のプロモーションビデオと同じ映像が映る。
 シングルのディスコグラフィがデビューから1年ごとに画面に表示されていく。2002年,2003年,2004年 そして…

1.揺れる想い
 イントロが流れ始め,立ち上がる人がちらほら,そして泉水さん登場!
 会場総立ち!かとおもったら,意外に立ち上がらない。1〜2割程度か?
 あれ?電光掲示板には映っているけ実物はど・どこ?と思ったら舞台後方から歩いて登場だ。
 髪は後ろでまとめてあり,衣装は真っ黒,そう,今日のスタッフの制服と同じだ。「Cruising & Live」の時の衣装とほぼ同じ。
 緊張しているかな?と思って表情を見るが,時折微笑みが浮かぶ。なんか,余裕だ。
 声もしっかりしていて,多くの人がその予想外の力強さに驚いたんじゃないだろうか。また,予想以上に可愛らしさも残る声だ。90年代中盤頃の声のようだ。
 そして,綺麗だ…。もう少し実物は歳を感じさせるかと思ったが,いやはや凄い美人だ。電光掲示板にはこのアップががんがん映る。
 電光掲示板には歌詞が表示されている。このまま進むと歌詞とちったら厳しいなあ,と思ったが,実際結構とちっていたのが,このおかげでよくわかった。

MC
 
「皆さん楽しんでいってください!」
 なにか挨拶でもあるかと思ったら,あっさりしたものだ。

2.眠れない夜を抱いて
3.IN MY ARMS TONIGHT
 初期のTV出演時の2曲を続けてメドレーで。ただし,短縮バージョン。

4.この愛に泳ぎ疲れても
5.もう少しあと少し…
 中期のメランコリックな曲2曲を続けて。ステージには丸椅子が出てきており,泉水さんは座っての熱唱。もう一つ椅子があるが,こちらにはペットボトルが乗せてあるようで,曲間に喉を潤しているようだ。
 「もう少しあと少し…」では出だしの「白い傘の少女がすれ違う」を「白い傘の少女が振り返る」とやってしまい,一瞬「まずい」といった感じの表情が見えた。ただし,先行き不安にさせるようなものではなく,余裕のとちりだった。

6.あの微笑みを忘れないで
7.世界はきっと未来の中
 ZARDを代表するヒット曲とは言えないけど,ライヴ向けの2曲を続けて。ここは立ち上がり,ノリノリで。
 「あの微笑みを忘れないで」ではバックの電光掲示板に「ZARD BLEND 〜SUN & STONE〜」の時のプロモーションビデオと同じ映像が映る。ただし泉水さん抜き。この映像と現実のステージを組み合わせると,プロモの再現って訳だ。

8.You and me(and…)
「揺れる想い」収録のアルバムオリジナル曲。座って唄う。

9.もっと近くで君の横顔見ていたい
10.明日を夢見て
11.瞳閉じて
 2003年リリースの最新シングル3曲を続けて。やや外す場面もあったものの,パワーで乗り切る。電光掲示板の横の壁にもプロジェクターで色々な映像が映されるが,ここでは月が。
この3曲は短縮バージョン。このあたり聴かせる曲が続く。

MC
 若干かすれたような声で「私はいつも言葉を大切にしてきました。そんな想いの詰まった曲たちを聴いてください」

12.心を開いて
13.あなたを感じていたい
 私の左手前には「あなたを感じていたい」コスプレの女性がいた。服だけでなく,髪型まで完全コピー。顔までコピーできていたかは不明。
 バックに映る映像は基本的にステージ上の泉水さんなのだが,たまに風景が映るとプロモーションビデオと同じものが多い。

14.愛が見えない
 出だし,マイクスタンドを突き飛ばしてしまい,歌い出しに失敗。最初の歌詞を飛ばす。もの凄い早口の歌詞なのだが,泉水さん,それは難なく乗り切る。

15.Today is another day
 おお,これやるんだ。と思った,「TODAY IS ANOTHER DAY」収録のアルバムオリジナル曲。バックにはモナコの映像。やはりアルバム発売当時のプロモと同じ。

16.来年の夏も
 
「OH MY LOVE」収録のアルバムオリジナル曲。少し意外な選曲。1カ所歌詞を忘れる。

17.My Baby Grand 〜ぬくもりが欲しくて〜
 バックにはプロモーションビデオと同じ映像。

18.君がいない
 「Cruising & LIve」同様,1カ所歌詞を間違える。
 この曲が来るということは,そろそろおしまい?と不安になる。
 さすがに会場もこの辺になると立っている人が増えてくる。それでも半分は立っていない。

19.マイフレンド
 この曲も来てしまった。終わってしまう。歌い出しの「あなたを想うだけで〜」の声量が大きく,私の前の席の女性なんか「ビクッ」と飛び上がったほどだ。

20.負けないで
 この曲が来るということは,これが最後か。アンコールに取っておかなかったのか?アンコール無しで終了という不安がよぎる。
 「Cruising & Live」で見られたような,会場を煽るような台詞もなく,ひたすら歌い続ける。当然この曲では会場は大盛り上がり。が,立たないんだなあ。みんな。
 そして,泉水さん,全ての歌詞を歌い終わると演奏が終了する前に挨拶して帰ってしまう。泉水さんが帰った後もバックバンドの皆さんは一生懸命演奏。

 終わってしまった…しかし,当然アンコールの手拍子がわき起こる。しかし,普通のアンコールの手拍子。「Cruising & Live」のようなZARDコールは起きなかった。
 それにしても,長い。いい加減出てきて欲しい。手が痛い。そして,バックバンドが登場。

メンバー紹介

・Good-bye My Loneliness
・君に逢いたくなったら…
・きっと忘れない
 お,デビュー曲やるのか?と思ったら,歌い出しでも泉水さんは登場せず,電光掲示板にローマ字でメンバーの名前が表示され,メンバー紹介が始まった。なかなかメンバー紹介に時間がかかる。3曲もやってしまった。しかし,「君に逢いたくなったら…」「きっと忘れない」はやらないんだなあ,と少し残念。すると,一番最初にディスコグラフィ紹介で使った「永遠」も無しか。

アンコール

21.pray
 メンバー紹介が終わり,泉水さん登場。泉水さんは上は黒のジャケットから白いカーディガンに着替え,髪も,まとめていたものを下ろして登場。
 始まったのは最新アルバムのアルバムオリジナル曲。座りながらの凄い熱唱。圧倒される。

22.止まっていた時計が今動き出した
 おおお,これも最新アルバムのアルバムオリジナル曲。イントロ流れた段階で鳥肌が立つ。かなりヘヴィな曲なので,この曲では終わらないだろうなあ,と思いつつ聴く。
 壮大なロッカバラードを,泉水さんはパワフルに歌い上げる。私個人としてはこの曲がこのライヴで一番印象に残った。

23.Don't you see!
 ライヴの最後を締める曲は何か?シングル曲だろうなあ,すると残っているのは…
 そしてこの曲が始まった。「Cruising & Live」では豪快に歌詞飛ばし&歌詞忘れやってしまったこの曲を一番最後に持ってくるとは!
 件の場所はミス無く通過,泉水さんノリノリで唄っている!「Don't you see!」に合わせてバックには例の信号が映る。
 「負けず嫌いの二人だから」で右手を腰に当て,「プンプン泉水怒っちゃうもんね」みたいなポーズを取る。キャワ!
 「あなたを見ていたい〜」の「あなた」に合わせて会場を指さす泉水さん。最初結構恥ずかしそうだったが,徐々にこういう振りにも慣れてきたようだ。ツアーを重ねると,こういう振り付けがお約束となって,会場全体が動くようになるのだろうが。
 そして終了。泉水さん,膝に手を当ててペコリと挨拶。かわいい〜〜!そして舞台裏へ歩いて消えた。バックバンドは最後まで熱演。そして,バンドが手を振って去り,客電が点いて,短く感じたライヴは終わった。

全体的な印象
 泉水さん,ステージ上を歩き回るようなことが全くない。マイクスタンドの前から全然動かない。座っているか立っているかだけ。しかし,東海林太郎の如く直立不動で歌うわけではなく,手で色々なポーズを取って見せていた。
 ヴォーカルのパワーには驚いた。もう少し風のようにさらさらと流れるヴォーカルかと思っていたのだが,実際には結構パワフルだった。
 全盛期のヒット曲ばかりの懐メロコンサートになるか?確かに,ベテランアーティストの初ライヴツアーという性格上,ヒット曲中心となるのはやむを得ないが,実際には最新アルバム「止まっていた時計が今動き出した」からの曲が「揺れる想い」からの5曲と同数で一番多く,しかもそのうちアルバムオリジナル曲2曲をアンコールに持っていったというところに,今のZARDへの自信がうかがえた。

アルバム別演奏曲数(初出アルバム。インストで演奏された曲は除く)
Good-bye my loneliness 0曲
もう探さない 0曲
HOLD ME 2曲
揺れる想い 5曲
OH MY LOVE 3曲
forever you 1曲
TODAY IS ANOTHER DAY 4曲
ZARD BLEND 〜SUN & STONE〜 1曲
永遠 1曲
時間の翼 1曲
止まっていた時計が今動き出した 5曲

終演後
 「上手かったなあ」という声があちこちから。アベックで来ている客は凄い満面の笑み,しかし,一人で来ている客はなんかムッツリした感じ。
 入場時にアンケートが配られていたのだが,これを書いている人があちこちに。
 グッズ売り場は終演後も開いており,結構な人が並んでいた。
 私はクロークで,預けておいたデジカメを受け取り,一枚パシャリ。この時点で20時29分。おそらく終演は20時20分位ではないだろうか。

 追加公演は行かないつもりだったが…行ってしまおうか。真剣に考える終演後だった。

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