MIND GAMES

1999.4.7 JBDJ-1046

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MIND GAMES
  1. MIND GAMES
  2. Hypnosis
  3. MIND GAMES (Redway Secret Mix)
  4. MIND GAMES (オリジナルカラオケ)

全体的な印象

 タイアップ先がフジテレビのプロ野球ニュースで、リリースのかなり前からオープニングでかかっていた。元気な曲でZARDらしい励ましナンバーかと思いきや、歌詞を読んでびっくりという曲だった。
 この曲をもの凄く嫌っている人も居て、FMファン誌のチャートコーナーで担当の伊丹氏が「プロ野球ニュースのオープニングは音を消している」と書くくらいだった。
 しかし、タイアップはシングル発売前に終わってしまった。ちょっとタイミングが良くなかったなあ。

 ZARDシングルとしては初めてリミックスが収録された。そしてカップリングのカラオケが収録されなかった。

 

MIND GAMES

 作詞:坂井泉水 作曲:綿貫正顕 編曲:綿貫正顕・古井弘人

 作曲は前作に引き続きWAXXの綿貫正顕。前作とは全く逆の軽快で元気な曲だ。私はこういう路線は好きなので、この曲も結構聴いた。今改めて聴いてみても結構良いじゃない。最初ちょっと中山美穂/WANDSの「世界中の誰よりきっと」みたいだな、と思ったけどね。

 編曲は綿貫正顕と古井弘人。バーズのようなイントロ、キラキラ音が散らばるような賑やかなアレンジ・・・ちょっとやりすぎたかな?

 歌詞は衝撃的といえるほど訳が分からない。
 10周年記念サイトで泉水さんがこの曲に対するコメントを寄せているが、「まるで宇宙をさまよい、よりリアリティのある歌詞でしょ!?(笑)」と言っているように、本人も承知の上での訳の分からなさのようだ。歌詞の解釈という作業自体を拒否しているようだ。REMがアルバム「OUT OF TIME」で「ENDGAME」というスキャットだけの曲を収録し、「ロックに歌詞は必要なのか」という問いかけを行ったことがあるが、それに通じる批評性のある作品と言えるだろう。

収録アルバム
「ZARD BEST 〜Request Memorial〜」

 

Hypnosis

 作詞:坂井泉水 作曲:岡本仁 編曲:岡本仁・古井弘人

 作曲はGARNET CROWの岡本仁。編曲も同僚の古井弘人と共に担当。珍しいメロディで、カップリングとして丁度良い目新しさがある。

 ラブソングだが、ストーリーがはっきりしないのはいつものことだ。「MIND GAMES」が凄すぎるので、歌詞の最後に曲名が出てくるだけでえらくまとまった歌詞に思えてしまうが、泉水さんの頭の中にある物語の断片が水面上に浮かんで見えるだけなので、「彼への一途な想い」を歌っているんだろうな、程度の解釈しかできない。

収録アルバム
※アルバム未収録

 

ジャケット・ブックレット

 お嬢様風の泉水さんがちょこんと立っている写真。良いねえ、でもアップの写真はもう期待できないんだろうか、と思ったものだ。

 ディスク自体のデザインが前2作と同じ。ほぼ同時に企画が進んでいたんだろうか。実際、前2作がチャートインしている最中にリリースされたわけだし。

 

セールス

  • オリコン最高位1位
  • 登場週数6週
  • 総売上14.7万枚

 遂に初動が10万枚を切った。7.5万枚。しかし、発売タイミングが実に良かったため、1位を獲得している。現在の所最後のシングル1位獲得曲となっている。

 1位獲得ながら、2週目にはトップ10落ちし、最終的には14.7万枚という低い累計枚数で終わっている。登場週数6週は「不思議ね」の5週に次ぐ短い週数。

 この曲がチャートインしたとき、歴史的ヒットがシングルとアルバムで生まれた。シングルは「だんご3兄弟」。今ではタイトルを口にするのも恥ずかしいくらいの瞬間的大ヒットだった。そしてアルバムは宇多田ヒカル「FIRST LOVE」。史上空前の大ヒットとなり、宇多田は今も消えずに残っている。ただ、宇多田に関しては評論家が同時に同じ様な誉め方をしたのが、ちょっと嫌だった。

 

 

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