どういうトレーニングをして、どういう風に過ごしたら、レースで好成績を納められるか、できるだけ綿密に計画を立てて下さい。計画と目的のないトレーニングはたとえ行ったところで効果は少ないものです。
また、実際のトレーニングが計画通り行かなくても心配することはありません。政治家はあれだけ人前で公約しても守ることはありません。
一人で立てた計画を守れなくても誰もあなたを攻めません。

レースに出場したとき、最も大切なものは、
スタートする勇気とゴールする気力です。
その勇気と気力を養うためには、一流選手の走りを見ることです。ひいきの選手がいたら、その選手のビデオばかり見ると良いでしょう。自分の本来の姿を隅っこに追いやって、その選手に成りきることができたら、もはや次のレースは自分のものです。

レースが近づいてきたら、いくら練習したところで、もはや力はつきません。むしろ疲れるだけです。調整にゆっくり走ろうと思っても、練習不足の焦りからか、ついついペースが上がって、疲れを残してしまいます。
どうせ効果がないのだからと、いっそこの時期は、トレーニングを休んでしいましょう。そしてショッピングにで行けば、軽いウォーキングというよい調整のトレーニングになるでしょう。

自分が練習不足で不安だったら、パソコン通信やインターネットの掲示板をのぞいてみて下さい。大きな大会なら、かならず”参加表明”のメッセージが上がっているものです。しかも、
インターネットサーファーは、実際軟弱なのかうそつきが多い
のか、 ”調子は最悪です”とか、”昨日遅くまで飲んでいたので...”とか、”最近、忙しくて全然走り込んでいません”
というメッセージが多いので、あなたもきっと安心できるでしょう。

当日は余裕を持って大会に臨むために、前日もしくは前々日に準備を済ませておくのが、常識ですが、余裕を持って大会に臨むと、体調やコースの難易度がしっかり把握できるので、練習不足のあなたはますます不安になります。
ところが、しっかり準備をしてないと、そんな暇はありません。ゼッケンや、ウエアの確認、受付時間やスタート時間に間に合うのか心配しているだけで、あっという間にスタートの号砲が鳴り響きます。
スタートしても、コースやエイドステーションの位置さらにゴールまでわからないとなれば、もう自分の体調など全く気にすること無く、走ることができるでしょう。

これは、もちろん、本気でトコトンやってしまったら、次の日のレースの完走どころか、健康を害することにもなりかねませんので、カッコウだけです。
目的は、”言い訳”のためです。
走る前に、あらかじめ成績の悪かったときの言い訳を用意しておく。
これは、レースに出場する上で忘れてはならない高等テクニックです。

大会レポートにある、”レース中は、すばらしい景色に見とれて、アッという間のゴールでした”と、あるのはウソです。そんなにすばらしい景色なんてそんなにあるわわないですし、いくらゆっくり走ってもよそ見ばかりしていては、危険です。
そんなとき、楽しいのは周りの人を観察することです。
フォームやウエア、年齢の観察から、その人の練習の様子、はたまたその人の家庭環境まで想像していると、距離のことなど忘れしまうほど、楽しいものです。

エイドステーションは、ランナーにとってはホントにオアシスなのですが、給水や補給食だけでは、楽しみが今一つです。
過去の経験は捨てて、次のエイドステーションにはスゴイ可愛い子が、迎えてくれると信じて走ることです。次のステーションにいなかったら、その次、それでもいなかったら、さらにその次です。
あなたが希望さえ失わなければ、確実にゴールできます。

練習していないのに、いい結果を得るためには、ドーピングです。ところが、残念ながらドーピーングの知識など持ち合わせていません。そこで考えつくのが、滋養強壮食物。ニンニク、肝、朝鮮人参、栄養ドリンクなど、思いつくものを片っ端から食べます。
したがって、
レース会場へ向かうバスの中は、ニンニクの臭いで満たされます。

こんないい加減な、アドバイスを最後まで読む暇があったら、もっとトレーニングしなさい。