インドネシア史映画
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チュッ・ニャ・ディン
"Tjoet Nja' Dhien"
1988年/インドネシア
エカプラヤ・フィルム
カラー映画(150分)

スタッフ○監督・脚本:エロス=ジャラット○撮影:ジョージ=カマルッラ=プナタ○美術:カルソノ=ハディ○音楽:イドリス=サルディ○製作:アルウィン=アルフィン/アルウィン=アブドゥラ/エロス=ジャロット
キャストクリスティン=ハキム(チュッ・ニャ・ディン)、スラメット=ラハルジョ=ジャロット(トゥク・ウマル)、ピトラジャヤ=ブルナマ (パン・ラオ)、イブラヒム=カディム(詩人)、ヘンドラ=ヤヌアルティ(ガンバン)、ルディ=ウォルウォル(フェルトマン)ほか
ストーリー19世紀の末、スマトラ島北部のアチェーはオランダの植民地支配下にあった。トゥク=ウマルはオランダ軍に対してゲリラ戦を展開するが、裏切りにあい戦死してしまう。彼の妻チュッ=ニャ=ディンは夫の死後反蘭闘争を指揮し、その巧みな戦術に手を焼いたオランダ軍は彼女の行方を躍起になって探索する。イスラム信仰に基づき家族を見守りつつ闘争を続けたチュッ=ニャ=ディンも、20世紀初頭にはオランダ側の徹底した掃討作戦の前にジャングルに身を隠さざるを得なくなり、健康も害してしまう。彼女の窮状を見るに見かねた腹心パン=ラオは、彼女の身の安全を条件にオランダ軍に彼女の居場所を知らせてしまう。
解説実在したアチェー独立運動の女傑を描いた大作。インドネシア映画としては珍しく日本でも公開された。反植民地の民族英雄の話ではあるが、女性ということもあってか全体的にソフトな闘争描写の印象を受ける。そのぶんオランダ側の徹底した弾圧ぶりがこれでもかとばかり描かれるが、一応良心的な軍人も登場させることでバランスはとっている。ところで本作はインドネシア映画なんだけどアチェー自体はつい最近までこの映画みたいにインドネシアからの独立闘争をやってたわけで、そこらへんまで深読みするとまた別の意味で興味深い。
メディア日本公開はされたのだがソフト化はまだない模様。


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