タイ史映画
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キング・ナレスワン
"ตำนานสมเด็จพระนเรศวรมหาราช"
2007年/タイ
プロミットル・インターナショナル・プロダクション
カラー映画
第一部167

第二部166分
第三部
第四部
第五部
スタッフ○監督:チャートリーチャルーム=ユコーン○脚本:チャートリーチャルーム=ユコーン/スナイト=チュチンラノンド○撮影:ヌッタウト=キッティクン/スタンスレイ=ドルシック○音楽:リチャード=ハーベイ○製作:クナコーン=セティ
キャストワンチャナ=サワッディー(ナレスワン青年期)、プラッチャナー=サナンワッタナーノン(ナレスワン少年期)、ノパチャイ=チャイヤナーム(ブンティン青年期)、ジラユ=ラオーンマニー(ブンティン少年期)、タックソーン=パックスックジャルーン(マニーチャン成人期)、スチャダー=チェックリー(マニーチャン少女期)、ソーラポン=チャートリー(和尚)、ソンポブ=ベンチャヌクル(ブレーンノーン)、矢野かずき(山田長政)ほか
ストーリー時は16世紀。隣国ビルマのホンサワディー王国はアユタヤを攻略し、シャムを征服した。シャムの小国ピッサヌロークの王子ナレスワンは人質としてホンサワディーの寺に入り、少年僧となる。ブンティンやマニーチャンらの友人を得て、和尚や英雄王ブレーンノーンに感化されて成長したナレスワンは、ブレーンノーン死去後に独立戦争を起こす。 
解説タイ・アユタヤ朝の創始者ナレスワンの生涯を描く5部構成の超大作で、同じ監督が製作した前作「スリヨータイ」の直接の続編ともなっている。5部構成のうち先に公開された少年時代と青年時代を描く2部作、合計5時間超がまず公開され、日本でもソフト化されているが第3部以降は諸般の事情でまだ見られない。タイ映画史上最高額を投じCGも駆使したた大スペクタクル戦闘シーンは凄まじい迫力で、どこの国でもおなじみの戦国ドラマが楽しめる一作。国王は神聖不可侵というお国柄もあり監督も王族出身者で、内容的にもいかにも「偉大な王」を称える内容となっている。ところでナレスワン軍に山田長政率いるサムライ部隊がチラッと登場しているが、半世紀ほど時代が違うはず。もっとも長政自体が史実性が怪しいので目くじら立てることはあるまい。
メディアDVD発売:エス・ピー・オーより「THE KING」のタイトルで第一部・第二部のみ発売されている。

ヤマダ
サムライ・オブ・アユタヤ

ซามูไร อโยธยา
2010年/タイ
カラー映画(100分)

スタッフ○監督:ノッポーン=ワティン
キャスト大関正義(山田長政)、カノッコーン=ジャイチュン(ジャンパ)、ソラポン=チャトレー(パラ=クル)、ウィナイ=クライブトル(ナレスワン王)ほか
ストーリー16世紀、ナレスワン大王治下のアユタヤにやってきた日本の武士・山田長政は同じ日本人の策謀に巻き込まれて瀕死の重傷を負う。タイ人の娘に助けられた長政は僧侶の教えを受けムエタイの技を磨き、ナレスワン王の親衛隊となってミャンマーからの侵入者を撃退する。そしてかつて自分を罠にはめた日本人幹部との決闘に赴く。 
解説製作発表をニュースで聞いた気がするが、今のところ日本上陸の話は聞かない。実際に見てみると確かに日本人とタイ人の熱い友情物語になってるんだけど、長政(劇中はあくまで「ヤマダ」)が戦乱の日本を捨て、さらにはタイで悪さをする日本人らを嫌って、ナレスワン王にひたすら忠誠を誓ってアユタヤ人そのものに成り切っちゃうという内容なので日本では敬遠されたのか?鍛えられた出演者たちが繰り出すムエタイと忍者風チャンバラアクションは結構面白く、全体としては昔の香港映画の復讐譚に似てるような。なお長政は実在したとしてもナレスワンの時代より後にシャムに来て(江戸時代初期に活動したとされる)しかも国王に殺されたはずだが、なぜか上記の「ナレスワン」ともどもタイでは「ナレスワン時代の傭兵日本人」ということになっちゃってるらしい。
メディア日本ではソフト化は一切されていない。

勇者の道
"วิถีคนกล้า"
"Path of the Brave"
1991年/タイ
ファイブスター・プロダクション
カラー映画(135分)

スタッフ○監督:ユッタナー=ムクダーサニット○脚本:ラサミー=パオルアントン/ユッタナー=ムクダーサニット○撮影:ソムチャイ=リナムラック○音楽:タヌー=ハントラクーン
キャストナリン=トーンカム、スワサン=スワンポー、ナ=ハタイ=ピチットラーほか
ストーリー16世紀のタイの奥地、そこに住む山岳少数民族の村。因習に満ちたこの村に一人の「勇者」が現れ、村の権力を握っていく。そしていにしえの勇者がそうしたように軍勢を率いて近隣の征服へと乗り出していくのだったが…
解説以前NHK教育のアジア映画紹介番組で見た一本。架空の山岳少数民族を設定した寓話的性格の強い作品で、鉄砲が登場するラストシーンは黒澤明監督の「影武者」へのオマージュが見られる(監督自身が認めている)。タイ製時代劇というなかなか観られない一本だが、歴史における「英雄」とは何かを考えさせる重いテーマを持った作品である。
メディア日本ではソフト化は一切されていない。

王様と私
"The King and Me"
1956年/アメリカ
20世紀フォックス
カラー映画(133分)

スタッフ○監督:ウォルター=ラング○脚本:アーネスト=レイマン○撮影:レオン=シャムロイ○音楽:リチャード=ロジャース/オスカー=ハマースタイン2世/アルフレッド=ニューマン○原作:マーガレット=ランドン○製作:チャールズ=ブラケット
キャストユル=ブリンナー(シャム王)、デボラ=カー(アンナ=レオノーウェンズ)、リタ=モレノ(タプティム)、パトリック=アディアート(チュラロンコン王子)ほか
ストーリー1862年、イギリス人のアンナ=レオノーウェンズは皇太子の家庭教師としてシャム(現タイ)の国王に招かれる。はじめは文化の違いなどからトラブルも起きるが、次第に国王とアンナはお互いに惹かれあうようになっていく。 
解説アンナ=レオノーウェンズの実録を下敷きにした舞台ミュージカルをそのまま映画にしたような映画。舞台でも王様役だったユル=ブリンナーが頑固ながら愛嬌のあるシャム王役を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞、一代の当たり役となった(やはりブリンナ―が主演したTVシリーズ版もある)。ミュージカルなので劇中やたらに歌が入るが、中でも二人が踊るシーンでの“Shall we dance?”は余りにも有名。もっともシャム(タイ)では王室に不敬であるとして依然として上映禁止となっているそうな。
メディアDVD発売:20世紀フォックス・ホームエンタテインメント・ジャパン

アンナと王様
"Anna and the King"
1999年/アメリカ
20世紀フォックス
カラー映画(148分)

スタッフ○監督:アンディ=テナント○脚本:スティーヴ=ミーアソン/ピーター=クリクス○撮影:キャレル=デシャネルブ○音楽:ジョージ=フェントン○製作:ローレンス=ベンダー/エド=エルバート
キャストジョディ=フォスター(アンナ=レオノーウェンズ)、チョウ=ユンファ(モンクット王=ラーマ4世)、バイ=リン(タプティム)、ランダル=ダグ=ギム(アラク)ほか
ストーリー1862年、イギリス人のアンナ=レオノーウェンズは皇太子の家庭教師としてシャム(現タイ)の国王に招かれる。はじめは文化の違いなどからトラブルも起きるが、次第に国王とアンナはお互いに惹かれあうようになっていく。おりしもシャムの周辺にはイギリス、フランスの帝国主義の脅威が迫っており、国内にも不穏な動きが…  
解説「アンナとシャム王」「王様と私」と同じモチーフの三度目の映画化。マレーシアにシャム王宮の大セットを建設し(タイでは断られた。上映も禁止)、ハリウッド製時代劇らしい大型映画となっている。主演二人の演技も見もので、特に香港の大スター、チョウ=ユンファの王様はこれまでにない「名君」の雰囲気を漂わせる名演だ。ストーリーも当時のシャムをめぐる情勢を描きこみ、アジア側への配慮をそれなりに感じさせる作りとなっている。まぁそれでも欧米が「文明化」したという印象を受けなくはないが…話の後半、盛り上がりに欠けるのが残念。長尺映画だけに。
メディアDVD発売:20世紀フォックス・ホームエンタテインメント・ジャパン


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