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「ロビイ」Robbie
○初出
1940年9月に「奇妙な遊び相手”Strange Playfllow”」として「スーパーサイエンスストーリーズ」に掲載。

○内容
1996年に製作された子守ロボット「ロビイ」と、少女グローリアの友情物語。ロボットに異常なまでの愛着を示す娘に母親は危惧を抱き、彼女からロビイを引き離すのだが・・・

○解説
アシモフによる初のロボット物語で、後に「われはロボット」に最初の短編として収録される。ロボット心理学者スーザン=キャルヴィンの初登場作品でもあり、一連の「アシモフ未来史」の巻頭を飾る一編である。当初この物語が書かれた時点では「ロボット工学三原則」はまだ成立していなかったが、すでにその基本的な要素が物語中に認められる(のち改訂して「第一条」についての言及が加えられている)。のちのロボットものにしばしば現れるテーマ、人間のロボットに対する愛情と嫌悪の問題が早くも前面に出された作品と言えよう。
ちなみに漫画家・手塚治虫の名作「火の鳥」の「復活編」中にある「ロビタ」の物語は、明らかにこの物語のアレンジである。

○時代考証
文中、明確に1998年の事件であることが明記されている。ウェストン一家がニューヨークに行ったのはその年の8月。物語中に姿を見せるスーザン=キャルヴィンは「十代の半ば」と記されており、彼女の生年が1982であることから、このとき16歳ということで内容に合致する。
○項目解説
□ヴィジボックス(visivox)
□科学産業博物館(Museum of Sience and Industry)
□グレース=ウェストン(Grace.Weston)
□グローリア=ウェストン(Gloria.Weston)
□ジェットカー(jet car)
□ジャイロ(gyro)
□しゃべるロボット(Talking Robot)
□ジョージ=ウェストン(Gorge.Weston)
□スーザン=キャルビン(Susan Calvin)
□ストラザーズ(Struthers)
□第一条(The First Low)
□タイムズ(Times)
□反ロボット(Anti Robot)
□フランシス=フラン(Francis Fran)
□USロボット&機械人間株式会社(US Robot&Mechanicalman)
□ルナ基地(Lunar Base)
□ルフェーブル−ヨシダの火星探険(Lefebre-Yoshida expedition to Mars)
□ロビイ(Robbie)