千葉大会第3日
(9月23日 柏の葉球場)
第一試合・幕張総合vs専大松戸


 秋分の日は午前中を中心に雨という予報で、茨城は早々と中止を決めていた。一方で千葉は実施の方向で準備と高野連のHPに書かれていたので、私は中止でも交通費のダメージが比較的低い柏の葉にまた足を運んだ。

 柏の葉キャンパス駅に着いた時点ではまだ結構降っていて厳しいかと思ったが、球場に入ったら遅らせる方針とアナウンス。9時20分ごろに実際雨は止み、球場の係員や補助役員(日体大柏の部員が中心)がグラウンドの水をスポンジで取り、そこに砂を入れるという地道な作業を繰り返して10時30分ごろにシートノックができるくらいになった時には、第1試合の先攻・1塁側に入る県立幕張総合高校の選手たちが整備した面々にお礼の挨拶を行い、スタンドからも拍手が起こっていた。

 幕張総合はこの秋の予選、鎌ヶ谷に6−5、銚子商に7−6で勝って県大会出場、県の2回戦は西武台千葉に4−3とこれまた1点差勝利で前のチームから3季連続でベスト16までやってきていた。

 後攻・3塁側は前のチームが県内3冠で春夏甲子園の専修大学松戸高校。予選免除のこの秋の1回戦は昭和学院に5−0、横芝敬愛に8−0(7回コールド)で勝ってここまで来ていた。

 予定より2時間ほど遅れて10時55分ごろに始まったこの試合。専大松戸の先発は背番号18の林で、1回表の幕張総合は比留間がヒットで出て2塁に送ったが無得点。1回裏の専大松戸は先発した幕張総合エースで主将の須田に対し、清水と土田の連続ヒットで1,3塁から、中山のレフト前ヒットで先制した。

 2回表裏は双方三者凡退。3回表の幕張総合は2アウトから比留間が2塁打で出たが無得点。3回裏の専大松戸も土田が2塁打で出て3塁まで進んだが0点。4回表の幕張総合は中橋と高野のヒットで1,2塁とするも後続が連続三振。4回裏の専大松戸も四球のランナーを2塁に送ったが、その後が連続三振だった。

 5回表の幕張総合は三者凡退。5回裏の専大松戸は長塚が四球、清水がバントヒット、土田も四球でノーアウト満塁としたが、その後が内野フライ2つにサードゴロで追加点ならず。6回表の幕張総合は三者凡退。6回表の専大松戸は2アウトから林がピッチャー強襲ヒットで出たが後が続かなかった。

 7回表の幕張総合は1アウトから西崎がピッチャー強襲ヒットで出る。ここで林がいったん下がって治療する間に両チームの選手が給水を行ったりしたが、無事に林が出てきて試合再開。代走の千田がキャッチャーの牽制に刺されて無得点に終わる。7回裏の専大松戸は土田がヒットで出盗塁で2塁に進んだが後続が外野フライ2つで0点だった。

 8回表の幕張総合は谷口が内野安打、須田が犠打エラーでノーアウト1,2塁というチャンスを作る。しかし専大松戸はここでエース梅澤を投入、比留間のバントを1-5-3の併殺に切って取るなどして0点で抑える。8回裏の専大松戸は三者凡退だった。

 9回表の幕張総合は中橋が四球で出たが、そこから梅澤が安田を空振り、高野と代打の末吉を空振りと三者連続三振に切って取り試合終了。初回の1点を完封リレーで守った専大松戸が準々決勝に進んだ。

 惜しくも敗れた幕張総合もチャンスはそこそこあったが、投手力で専大松戸が抑えた形になった。ただ幕張総合も須田が好投して追加点を阻み、バックもノーエラーの守備でよく支えていた。得点力などが上がると春以降も期待できるかもしれない。

チーム
合計
幕張総合
専大松戸

球審=飯塚(弘) 1塁=山本 2塁=中村 3塁=奥脇

出場メンバー  
幕張総合専大松戸
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
<4>
比留間
<8>
清 水
<7>
石 田
<7>-3
土 田
<6>
中 橋
<2>
中 山
<2>
安 田
<5>
水 谷
<5>
高 野
<6>
鵜 澤
<3>
西 崎
<4>
牧 野
PR-3
千 田
山 本
秋 山
<3>
藤 田
PH
末 吉
村 上
<9>
関 口
<1>
<8>
谷 口
梅 澤
<1>
須 田
<9>
長 塚
合 計
30
合 計
30


投手成績

 チーム
選手名
投球
回数
打者
安打

三振
与四
死球
失点
幕張総合
須 田
34
専大松戸
7 0/3
27
梅 澤


盗塁 幕総=0 専松=2
失策 幕総=0 専松=1
犠打 幕総=2 専松=1


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