第二試合・千葉商大付vs多古


 第2試合の先攻・3塁側は夏ノーシードからのベスト4入りで話題になった千葉商科大学付属高校。この秋の予選は夏の5回戦でもあたった千葉黎明に5−6で敗れ、敗者復活戦は流山南に10−0、東金に17−0、大多喜に18−1と全て5回コールドで勝って県大会出場、県の1回戦は佐原に11−0(5回コールド)、2回戦は流経大柏に5−1で勝って3回戦に進出。この試合は1年生エースの鷲頭を先発マウンドに送っていた。

 後攻・1塁側は秀明八千代に5回裏の7点でコールド勝ちし、2回戦は千葉南に4−0で勝ってベスト16入りしていた県立多古高校。こちらは1回戦から打順こそ6,7番と8,9番を入れ替えていたがメンバーは同じで、先発マウンドには村山が上がっていた。

 1回表の千葉商大付はフライ3つで三者凡退。1回裏の多古は新谷が内野安打で出ると、諸岡と根本はバントのキャッチャーエラーで満塁になって、所のライトへの犠牲フライで先制、さらに村山のライト前ヒットで2点追加した。

 しかし千葉商大付は2回表、2アウトから滝川がレフトのエラーで出ると、中西がヒットで続いて鷲頭のセカンドゴロエラーと廣田のセンター前に落ちるヒットで1点差とする。さらに2回裏の多古が三者凡退で終わると、千葉商大付は3回表に鈴木が3塁打で出て2アウトから向新のサードゴロエラーで追いついた。

 3回裏の多古は三者凡退。4回表の千葉商大付はエラーの中西を鷲頭が送り、2アウトから栗原申告敬遠と代打石井のヒットで満塁となって、鈴木が押し出し四球で勝ち越し、平林のレフトへの2塁打でさらに2点追加した。そして4回裏の多古がヒットやエラーでランナーを出すも併殺などで無得点に終わると、5回表にも千葉商大付はヒットの中西を2塁に送り、廣田のライトへの2塁打でもう1点加えた。

 5回裏の多古は三者凡退。6回表の千葉商大付は石井2塁打で出たが後が続かず。6回裏の多古は根本と所の連続ヒットで1アウト2,3塁とするも無得点。7回表の千葉商大付はヒットのランナーを2塁に進めたが0点。7回裏の多古は三者凡退だった。

 8回表の千葉商大付は栗原と石井のヒットで1,3塁から鈴木のレフト前ヒットで1点、平林もヒットで満塁となって2アウトから代打の今和泉がライト前ヒットでさらに2点追加して10−3とコールドの点差をつけた。

 8回裏の多古は代打の関係で登板した小柴に対し、諸岡センターフライで1アウトから根本が四球で出て盗塁、所センターフライの後、村山は3ボールとなって申告敬遠で1,2塁となって、杉山の打球をサードがトンネルする間に根本がホームを狙ったがレフトからの好返球でアウトとなって試合終了。千葉商大付がコールドで準々決勝に進んだ。

 敗れた多古は3点先行しながら、すぐにエラーが重なって追いつかれたのが惜しまれた。勝った千葉商大付はこの試合も打線が活発で、また鷲頭が2回以降は調子を上げて万全に近い投球を見せていた。

チーム
合計
千葉商大付
10
多 古

球審=冨川 1塁=志水 2塁=池田 3塁=高村

出場メンバー  
千葉商大付多 古
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
<8>
栗 原
<8>
新 谷
<4>
舌 間
<5>
諸 岡
PH-7
石 井
<9>
根 本
<3>
鈴 木
<2>
<9>
平 林
<1>
村 山
<5>
向 新
<6>
杉 山
<7>
滝 川
<3>
山 崎
藤 巻
<4>
岡 本
<2>
中 西
<7>
山 田
PH
今和泉
合 計
27
PR
後 藤
西
<1>
鷲 頭
PH
小 沢
小 柴
<6>
廣 田
合 計
39
14


投手成績

 チーム
選手名
投球
回数
打者
安打

三振
与四
死球
失点
千葉商大付
鷲 頭
28
小 柴
多 古
村 山
44
14
10


盗塁 商大付=1 多古=3
失策 商大付=4 多古=4
犠打 商大付=3 多古=3