第二試合・中央学院vs習志野

 第2試合の先攻・3塁側は市立柏にコールドで勝った後、2回戦は八千代松陰に6−6の8回表に10点取ってコールドで勝ち、3回戦は木更津総合に4−1、準々決勝は東海大市原望洋に7点取られてから追い上げ、7回裏に11点取って16−9のコールドで勝ってきた中央学院高校だった。

 対する後攻・1塁側は夏準優勝の習志野市立習志野高校。この秋の予選は県立船橋に12−2(5回コールド)、佐原に5−0、茂原北陵に10−0(5回コールド)で勝って県大会出場。1回戦は安房に11−1(5回コールド)、2回戦は千葉英和に11−1(5回コールド)、3回戦は千葉明徳に11−4(8回コールド)、準々決勝は千葉学芸に5−4で勝って3季連続のベスト4まで勝ち上がっていた。

 1回表の中央学院は習志野先発の高橋に対し、1アウトから水嶋と颯佐の連続ヒットで2,3塁として、中村のスクイズで先制する。

 しかし1回裏の習志野は中央学院先発の蔵並を攻め、根本が2塁打で出ると阿部四球で1,2塁から、岡田のセンター前ヒットで先制、根立の左中間への2塁打で2点目、西村のレフト前ヒットで3点目を取る。ここで中央学院は早くも投手を颯佐に交代したが、習志野は石神のセンターへの犠牲フライでもう1点加える。ただ中央学院も2回表、内野安打の上村と四球の蔵並を内野ゴロで進め、小澤のショート強襲内野安打で1点差に迫った。

 2回裏の習志野はヒットのランナーを2塁に送るも0点。3回表の中央学院は2アウトから青木がヒットで出るも無得点。3回裏の習志野も2アウトから四球とヒットで1,3塁とするも後が続かず。4回表の中央学院は四球のランナーを進められず0点。4回裏の習志野は長尾と高橋のヒットに阿部の四球で1アウト満塁から、岡田のセンターへの犠牲フライで1点追加。5回表裏は双方三者凡退だった。

 6回表から習志野は投手を向井に交代したが、中央学院は1アウトから森田がヒットで出ると、上村の2塁打に返球のエラーも絡んで1点差とし、蔵並死球、飯山セカンドフライで2アウト1,2塁から、小澤のセンター前に落ちるテキサス気味なヒットで同点、さらに水嶋四球で満塁から、颯佐は空振り三振だったが、キャッチャーが後方へ弾いた間に振り逃げで勝ち越しに成功する。

 6回裏の習志野はヒットは出たがバント失敗もあって0点。7回表の中央学院もヒットのランナーを2塁に送ったが無得点。7回裏の習志野は岡田のヒットと2つの四球で2アウト満塁とするも、長尾が空振り三振で得点ならず。8回表の中央学院は死球のランナーを2塁に送ったが0点。8回裏の習志野は三者凡退だった。

 9回表の中央学院は死球の中村を青木が送り、森田のライトへの3塁打で1点追加。ここで習志野は齊藤をマウンドに送るが、上村は四球、さらに蓮見をマウンドに送ったが、蔵並四球で満塁となって、飯山のセンター前ヒットでもう2点加わったところで勝負ありと見たか、スタンドから家路につく観客が多く見られた。

 9回裏の習志野は岡田ショートライナー、根立レフトフライで2アウトから西村がショート内野安打で出たが、石神はセンターフライで試合終了。9−5で打ち勝った中央学院が5年ぶり6回目の関東大会出場を決めた。

 1回途中からのロングリリーフでピンチもありながら、最速141km/hというボールなどを駆使して7安打1失点で抑えた颯佐の好投が逆転勝利を呼び込んだ試合となった。敗れた習志野は継投の後失点というパターンに後半はまってしまったが、地力は既にあり、投手起用の軸が固まってくると春夏とまた上位をうかがいそうだ。



チーム
合計
中央学院
習志野

球審=森川 1塁=田端 2塁=大川 3塁=金子

出場メンバー  
中央学院習志野
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
<5>-6
小 澤
<6>
根 本
<9>
水 嶋
<9>
阿 部
<6>-1
颯 佐
<4>
岡 田
<4>
中 村
<3>
根 立
<8>
青 木
<5>
西 村
<3>-5
森 田
<7>
石 神
<7>
上 村
<8>
青 柳
<1>-3
蔵 並
PH
中 西
<2>
飯 山
PR-8
島 原
合 計
35
11
<2>
長 尾
<1>
高 橋
向 井
齊 藤
蓮 見
合 計
34
11


投手成績

 チーム
選手名
投球
回数
打者
安打

三振
与四
死球
失点
中央学院
蔵 並
0/3
颯 佐
37
習志野
高 橋
22
向 井
3 1/3
20
齊 藤
0/3
蓮 見
2/3


盗塁 中学=0 習志野=0
失策 中学=0 習志野=1
犠打 中学=4 習志野=3