第二試合・千葉黎明vs専大松戸

 第2試合は第1試合と違って両チームともブラバンチア付きで応援団が来ていた。

 先攻・3塁側は千葉黎明高校。この秋の予選は敬愛学園に4−3で勝ったが、東京学館に3−5(延長10回)で敗れ、敗者復活戦は松戸向陽に41−0(5回コールド)、秀明八千代に 7−0(8回コールド)、市原中央に4−1で勝って県大会出場。県の1回戦は昨年優勝の中央学院に7−1、2回戦は成田に2−1の9回逆転サヨナラ、3回戦は東海大浦安に8−3、準々決勝は東海大市原望洋に5−1で勝ってベスト4入りしていた。

 後攻・1塁側は専修大学松戸高校。東総工に延長サヨナラで辛くも勝った後、2回戦は銚子商に5−4、3回戦は学館浦安に5−2、準々決勝は夏優勝の木更津総合に5−4と、強豪相手にきわどい試合が続きながらもここまで勝ち残っていた。

 千葉黎明は背番号10の米良、専大松戸も背番号10の高橋が先発したこの試合。1回表の千葉黎明は林がヒットで出るも後が続かず。1回裏の専大松戸は宮崎と土田が連続ヒットで出るも吉岡が併殺で無得点。2回表の千葉黎明は三者凡退。2回裏の専大松戸はヒットのランナーが出るもまた併殺で0点。3回表裏も双方三者凡退だった。

 4回表の千葉黎明は1アウトから山本と佐々木が連続ヒット、大橋のセンターへの2塁打で2点先制する。ただ専大松戸もその裏、2アウトから吉岡の3塁打と山本の四球で1,3塁からワイルドピッチで1点返し、川島四球で1,2塁として、牧野のレフトスタンドへのホームランで2−4と逆転した。

 しかし千葉黎明は5回表、前の回途中から登板した飯高がヒットで出ると篠原もヒットで続き、2アウトから山本がレフトスタンドにホームランを放って再逆転する。さらに佐々木の内野安打と大橋の2塁打で2,3塁として、ここでリリーフした門倉に対して山崎がライトにタイムリーで2点加える。

 5回裏の専大松戸は2つ四球が出るも無得点。6回表の千葉黎明はヒットの磐田を2塁に送って2アウトから篠原の四球と林の内野安打で満塁として、山本のライト前ヒットで2点、ワイルドピッチもあってまた2,3塁から佐々木もライト前ヒットで2人目はアウトももう1点加える。そして6回裏の専大松戸がヒットのランナーを3塁まで進めたものの0点で終わると、千葉黎明は7回表にもリリーフした黒田に対し、ヒットの大橋が2つのバッテリーミスで3塁に進むと、1アウトから岩田のセカンドゴロの間に1点追加して7点差とした。

 7回裏の専大松戸は代打の鵜澤がセカンドゴロ、高貝がサードゴロ、宮崎はレフトへのフライで林が走りながら掴んでコールド成立となり試合終了。11−4で打ち勝った千葉黎明が秋は初の決勝進出とともに、10年ぶり2回目の関東大会出場を決めた(2014年は千葉開催のため、第3代表で出場)

 強豪相手に相次いで競り勝った専大松戸だが、一昨年の平野や去年の梅澤のような絶対的エースはおらず、投手力不足がこの試合では出てしまった形になった。その辺の成長があれば打線や守備はしっかりしており、また上位を狙えそうだ。



チーム
合計
千葉黎明
11
専大松戸

球審=森川 1塁=大川 2塁=今出川 3塁=児玉

出場メンバー  
千葉黎明専大松戸
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
<4>
篠 原
<6>
高 貝
<7>
<8>
宮 崎
<6>
山 本
<7>
土 田
<3>
佐々木
<5>
吉 岡
<9>
大 橋
<4>
山 本
<5>
山 崎
<9>
川 島
<8>
岩 田
<3>
牧 野
<2>
川 村
<1>
高 橋
<1>
米 良
門 倉
飯 高
PH
前 嶋
合 計
33
15
11
黒 田
<2>
森 岡
PH
鵜 澤
合 計
23

注:専大松戸高校、高貝選手と高橋選手の「高」の字、千葉黎明高校、山崎選手と専大松戸高校、宮崎選手の「崎」の字は旧字

投手成績

 チーム
選手名
投球
回数
打者
安打

三振
与四
死球
失点
千葉黎明
米 良
3 2/3
16
飯 高
3 1/3
13
専大松戸
高 橋
4 2/3
23
門 倉
1 1/3
黒 田


盗塁 黎明=1? 専松=0
失策 黎明=0 専松=0
犠打 黎明=1 専松=1