母の手伝いその二(自家栽培)

幸い借家である我が家の裏に広い畑があり、
そこも大家さんが使って良い・・とのことで、
裏には、さつまいも、里芋、じゃが芋、
ひょうたん、かぼちゃ、そして表の玄関先の
横の方にも畑があり、グリンピース等を
母は育てていた。

薩摩芋畑では苗を買ってきて、
植えるのを手伝っていた。肥料も我が家の家族の
肥えタンゴを撒いて・・・
この頃は汲み取り式のトイレだった。

そうそう・・汚い話だが、ある時、かくれんぼをして
遊んでいて、トイレに隠れた時、誤って
トイレの肥えの中へ落ち込んでしまった記憶がある。
どうやって這い上がったか覚えていないけれど

母がビックリして 臭い私を、頭から水をかけて
洗ってくれたことがあった。その後かくれんぼは
臭い私に付き合うのがイヤで終わって
しまったけれど。

表の畑に植えてあったグリーンピースは
私の好きな取り入れ作業だった。
鋏とざるをを持って、
パンパンに大きくなっている豆を選んで
切り取る。母が 豆ご飯と煮豆にして
くれていた。これが美味しくて、
今でも豆ご飯と煮豆が大好きである。

ひょうたんは まだ小さくて若いうちに採って
お味噌汁に・・・キュウリににた感触だったような・・

かぼちゃがなる時期には、かぼちゃの料理が沢山、

家計が苦しかった我が家も野菜の食材で
随分助かった。
ただ、魚、肉、類が少なく・・
仕方ないことだったのかもしれない。

家の裏の方に小さな井戸(池)があって
そこに夏の間、買ってきたスイカや瓜、を入れておくと
冷たく冷えて美味しかったこと。
その頃、我が家には、まだ冷蔵庫がなかったのである。

ある夏の日

         ある夏の日・・