学校での思い出(中学校)

小学校の卒業式があったその日、
母が学校へ来てくれた。講堂での卒業式、
私達卒業生は、講堂で先に席に着いて
待っていてくれる、下級生や父母、先生たちの
拍手の中を歩いて前列の席に座った。
蛍の光を歌うと自然に涙が出てくる。

卒業証書と記念アルバムを貰って、母校を
後にした。さあ中学生だ!

小学校の時は私服だったけれど
中学校は制服の為、これまた出費が重なる。
制服を作る時、母と制服を作ってくれるお店に
出向き、生地を選ぶが、良いものはねだれなかった。
「お母さん、これでいいよ、スカートの線はいつも
 アイロンで綺麗にするから・・」と一番安い
生地にしてもらった。

教科書は上級生のお下がりを分けて貰うために
母と上級生の家を回る。

中学校は小学校よりも我が家の近くで、気持ち的に
楽に通学出来た。

制服のスカートは一日学校で座ったりしていると
線が消えてしまう。その為毎晩 寝る前に布団の下に
寝敷きをすることになった。

畳に布団だからスカートに畳の形が残ることがあった。
そこで、新聞紙を何枚か敷いて、その間に
スカートを丁寧に線を並べて、上にまた新聞紙を置いて
そして 蒲団をそ~っと敷く。
以前みたいに、寝る前に布団の上で騒ぐことも出来ない
騒いで蒲団が乱れたらその下のスカートまでしわくちゃ
になってしまう。蒲団を敷いた後は弟たちにも、
暴れないように・・と注意。

中学生活・・・マンモス校だ、

二年生になったら、すぐ下の弟が中学生になってきた。
弟は、授業が終わったら二年生である私の授業が
終わるのを待っていてくれて、帰りはいつも一緒だった。

周りがなにやら冷やかし始めていた。
弟だとは思っていなかったらしい、年が近いと
身長が逆転して弟が大きくなっていることも原因。

詰襟とセーラー服が並んで歩けば、
間違われても仕方ないかもしれないが、・・・・・
そんな私にも 中学三年生の同じクラスの男子に
片思いをしてしまった。

三年生も二学期になったある日、
進学組と就職組に分かれて
補習授業が行われることになった。
私は、一応進学組に希望、
この進学組も一クラス・二クラス・三クラス・に
分けられた。このクラス分けもテストの成績で決まる。
私は三クラス・・・頭は良くなかったので、
最後のクラスになってしまった。

学校での思い出(中学校・・・初恋)