転校の日・・そして・新しい学校・・
小学校三年の一学期最後の日、
明日から夏休み・・・という終業式の日。
私は、教室の教壇の前に先生と並んで立った。

先生が
「○○ちゃんは今日限りで みんなとお別れです。」
と言った。教室内からは「え~っ うそう ふーん・・」
などの声が上がるのが聞こえた。
先生から 何かを話すよう促されたが
何も話せなかった、黙って下を向いていた。
何故だか、涙が出てきて、
顔を上げられなくなっていた。

先生は背の高い優しい女の先生で・・
確か「○○だ」と言う名前。
今もその顔ははっきりと覚えている
そしてこの学校の事も、なぜか忘れずに
鮮明に覚えている。
道路沿いの少し高台にある小学校で、
横の坂道を上がったところには中学校があった。
そのせいか、私はいつも中学校の
お兄ちゃんやお姉ちゃん達と一緒に遊んだり
一緒に登下校してもらった記憶がある。

ただ・・私は小さい頃の火傷の痕があり、
気味悪がられていた。
そして身体が弱かった事もあって、
体育の時間など見学したりして・・
みんなより少し異なる違う待遇に対するねたみや
冷やかしに遭うこともしばしばだった。
それに、腕白男の子にいじめられたりして、
あまりいい思い出がない中で、そんな私を、
いつもかばってくれた、中学のお姉ちゃん達
の事は嬉しい思い出の一つになっている。。

引越し
片田舎の「村」から「町」へ・
新しい引越し先も、三軒長屋みたいな所で、
大きな一軒家を3軒に仕切ってある家だった。

私の家はその真ん中だった。
両隣の話し声など よく聞こえて来た。
それに 壁の隙間を覗くと、
隣の家の中が見えてしまっていた。
子供である私達兄妹は、時々 覗いて、
両親から叱られた。

左の家には、一つ上のお姉ちゃんがいて、
とっても仲良くしてもらった。
3人兄妹の一番の長女の「みち○ちゃん」

右の家には4人兄妹がいて、
お兄ちゃんに可愛がってもらった
夏休みの間 川に泳ぎによく誘ってくれた
やさしいおにいちゃん・どうしているかな?
むこう三軒両隣り・・この時の近所の
お友達とのお付き合いが、幼少の頃の私にとって、
最も楽しかった時であったように思う。

さて三学期の始業式の日、
いよいよ新しい学校へ登校していく。

新しい学校での生活






         転入・・