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「高山植物図鑑」登山道の花

スミレ科 多年草 5枚(裂 春〜初夏 s0636
s1066
標高450〜500m辺りだったが、新緑が綺麗な明るい林床に生えていた。
スミレとしては遅い時期かと思ったが、近くにチゴユリが沢山咲いていたが、フジの花は未だだったと思う。色は白で紫のすじが入っており横に広い形で、よく見かけるタチツボスミレより小形と感じた。
南西諸島を除く日本の広い地域に分布すると言うニョイスミレの特徴と似ている様に思われる。ウスバスミレにも似ているが、亜高山のコケが生える様な湿った場所に生えると言うから、かなり条件が違うので、ウスバスミレではないと思っている。ミヤマツボスミレはニョイスミレの高山型で、条件が違う。
ニョイスミレなら、北海道から九州に分布、里山から低山のやや湿った場所に生え、茎背丈5−20cmになる多年草。
花が小さい事が特徴で、10mm未満でやや横に長い傾向が有り、花色は白で下唇に紫の筋模様が有り、側弁基部は有毛だと言う。
全体に軟らかく、葉は先がやや尖った心形、ふつう無毛で両面とも緑色だが、まばらに毛のあるものや、裏面が紫がかるものもある。
全体に白色で、下唇に薄い紫の筋模様が有るものが、シロバナオオタチツボスミレ。
スミレ1
ニョイスミレ(別名ツボスミレ)
ウスバスミレ?、ミヤマツボスミレ?
スミレ1b
ニョイスミレ(別名ツボスミレ)



スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 春〜初夏 s0588
s1046
少し湿っぽいが日当たりの良い場所に集団になって生えていた。この時の背丈は10cm程度、葉の形は心形だったが、茎はほとんど伸びておらず、タチツボスミレと確信が持てなかったが、後日同じ場所でみたら、15cm以上になって茎が立ち上がっていた。
タチツボスミレなら、北海道から九州に分布し(沖縄には本土から帰化?)、里山から低山の草地や落葉樹林下に生え、花時期の背丈5−10cmほどになる多年草。
葉には柄が有り心形、葉柄付け根の托葉は櫛と云うより魚の骨の様に、細く深く裂けているのが特徴。
花期は3−5月、淡紫色の5弁花で2.5cm程度、茎から花柄が出るスミレで、花後に地上茎を伸ばし、30cmほどになる。
オオタチツボスミレは似ているが、タチツボスミレより少し大型で距の色が白く、花の時期から背が高いが、タチツボスミレは花が終わってから伸び始めるところが違う。
候補は、タチツボスミレ?、オオタチツボスミレ?
スミレ3
タチツボスミレ
サクラタチツボスミレ?(一秋さん
スミレ3b
オオタチツボスミレ




スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 春〜初夏 s0652 標高1700m辺り、林縁か林床のコケの生えた様な場所に群生していた。背丈5−6cm程度と小型だった。
辺りはブナ林の林縁で、サラサドウダン・コヨウラクツツジ・シラネアオイ・イワカガミ・ミヤマカラマツ・カタクリなどが見えていた。
ミヤマスミレなら、北海道から本州と、四国の一部に分布し、湿った落葉樹林下などに生え、背丈5−10cmほどになる多年草。
中部では1000m以上で見られ、葉は心形で波状鋸歯、先端はつまんだ様に尖り、葉基部を中心に毛が有る。
花は土から直接立つ様な柄に付き、小型で径は1.5cm程度。側花弁は無毛との事。
スミレ4
ミヤマスミレ?
タチツボスミレ?(一秋さん



スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 春〜初夏 s0661 北海道から九州に分布し、人里から低山の、日当たりのよい草原に生え、背丈10−15cm程度になる多年草。
花期は4−5月、無茎種のひとつで、地面から直接花茎を出し、花は径12mmほど、色はいわゆるスミレ色で、濃い紫色であることが特徴。
葉は細長く長さ3−10cm、基部は葉の柄に流れて、狭いヒレになる。花後に出る夏葉は大きくなり、長さ15cm幅5−7cm程度の三角形で、長い葉柄になる。
5月中旬、標高500m辺り、放置畑の日当りの良い場所のあちこちに生えていた。
背丈10−15cm程度で、葉は細長く6−7cmほど、柄の色は緑で柄と葉の付け根は。狭い翼にになり流れていた。
スミレ5
本家スミレ?



スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 春〜初夏 s0948 富山の標高300m辺りの雑木林で
「参考花」本家スミレ?
スミレ5b
「参考花」本家スミレ?
シハイ80%、コスミレ20%(一秋さん


スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 春先〜春 s0934 4月中旬、標高400m辺り、林道脇の日当りの良い場所のあちこちに生えていた。
背丈5−10cm程度で、葉は丸く2−3cmほど、柄の色は緑で柄と葉の付け根はハート形に近かったが、先は尖っていなかった。
葉の形、スミレの仲間では早く咲く事、花時期にも葉が未だ巻いている事などから、アオイスミレか?
アオイスミレなら、北海道から九州に分布し、里山から低山のやや湿った林床などに生え、背丈4−10cmほどになる多年草。
葉は円形(基部は心形)だが、花の時期は完全に開かずに、丸まっている事が多く、花後に大きく開く。
花期は3月頃からと、スミレ仲間では最も早く咲き、白っぽいものから淡い赤紫まで有る。
スミレ6
アオイスミレ?



スミレ科 多年草 5枚(裂 春〜初夏 s0958 富山の標高400m辺り、水田跡の湿った草地で
「参考花」シロバナタチツボスミレ?
スミレ7
「参考花」シロバナタチツボスミレ?



スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 初夏〜夏 s0981 6月中旬、標高1000m辺り、落葉樹林の林縁で日当りの良い場所に生えていた。背丈4−5cm程度で、花は1cm程度、葉は1.5−2cmほどと小さなスミレだった。
葉の裏を観察しなければと思い、しっかり見たが紫色は感じなかった。
フモトスミレなら、東北南部から九州南部まで分布し、里山から低山、時には亜高山帯の林縁に生え、背丈3−6cm程度の多年草。
葉は大きさ1−3cm程度の卵形だか、変化も大きい様で定まらない。葉の裏が紫色になる事が多いが、葉裏が緑色の事もあるらしい。
花は径10mmの白色から淡いスミレ色で、唇弁の基部に紫色の筋が入り、側弁や上弁は反り返る傾向が有る。
ヒメミヤマスミレかなとも思うが、本来は関東より西の太平洋側に多く分布するらしい。
スミレ8
フモトスミレ?
ヒメミヤマスミレ?



スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 s0990 この映像を撮影した場所は、1300m辺りの湿原で、チシマウスバスミレが分布しているとの、確かな情報が有ったので、まず間違いないのでは?と思っている。
チシマウスバスミレなら、北海道から本州中部の限られた地域に分布、北海道では低地に、本州中部では高山の高層湿原に生え、背丈5−10cm程度になる多年草。
地上茎は無く地面から直接花柄が伸びる。葉は円形(基部は心形)、縁の鋸歯が粗い波状で、 葉の表面裏などには微毛が沢山有り、多少光沢を感じる。。
花期は6月頃、白色で唇弁に赤紫の筋が入り、側弁に毛が無く、径1cmほどで比較的小さな花を咲かす。上弁と側弁の先は大きくそり返る場合が多い。
スミレ9
チシマウスバスミレ



スミレ科 多年草 青系白〜青紫

5枚(裂 春〜初夏 s0991

s1418
1300m辺りの湿原に生えていた。全体が軟らかい感じで、背丈が20cm以上も有り、花も大きく感じたが、タチツボスミレの育ち過ぎ?と思うほどだった。
オオタチツボスミレなら、主に北海道から九州の日本海側に分布し、里山から低山の落葉樹林下などに生え、花時期の背丈20cmほどになる多年草。
花期は4−6月、地上茎が有り、その途中の葉の付け根から花柄を出し、花の径は約20mmで淡紫色、花の距の色は白いのが特徴。
葉は円心形で先が尖り、葉脈が強く凹んでいることが多いのも特徴。
花後は更に伸びて30−40cmに達する大型のスミレ。タチツボスミレでも栄養状態によっては大きくなる事が有るが、花時期はそれほど背が高くならず、地表近くから花柄が出ている。
スミレA0
オオタチツボスミレ
スミレA01
シロバナオオタチツボスミレ




スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 初夏〜夏 s1059 この映像の場合、標高1300m辺りの尾根筋だったが、やや木陰になる場所に群生していた。茎はほとんど這わずに立ち上がっており、背丈10−15cmは有ったと思う。
葉の形はニョイスミレ(ツボスミレ)の特徴を持っている様に思い、亜高山帯近くに有ったので、ミヤマツボスミレとしてみた。
ミヤマツボスミレなら、白山から八甲田山辺りに分布し、亜高山帯の林縁草地で見られ、背丈5−20cmになる多年草で、ニョイスミレの高山型。
葉は腎円形で先が尖らず(この映像は尖っているが)、表面に薇毛が有り、茎が地上を這い、茎途中から根を出すのが特徴。
花期は夏、花は白色から淡紫色を帯び、側弁にわずかに毛がある。
スミレA1
ミヤマツボスミレ?


スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 春〜初夏 s1060
s0609
標高は1000mに満たない所で、林道脇を歩いている時、あちこちで見かけていた。やや小さくて色も多少違うが、何時も見かけるタチツボスミレだろうと思ったが、より小さくて可愛い個体が有ったので、撮影しておいた。
ニオイタチツボスミレなら、北海道南部から九州南部まで分布し、明るい草地や林下に生え、背丈10cm程度になる多年草。
花時期は花茎が無い様に見えるが、花後に伸びて20cm程度までになる。葉は三角っぽい心形、早い話がタチツボスミレと似ている。
花は花弁先端が丸く、花弁の重なりが多い事から、全体にも丸っぽく見える。色は濃い目で、中心部がはっきり白く抜けている。
一番の特徴は、その名の通り香りが有る事だが、それほど強い香りではなく、ほとんど香りを感じない事も有る。
イブキスミレなら、北海道から本州に点在して分布、低山から亜高山の落葉樹林下に生え、背丈5−15cmになる多年草。火山灰地や石炭岩地に多いと紹介したHPも多い。
花期3−5月、葉脇に葉より長い花柄を出し、淡紫色の花を横向きに開き、径10−15mm程度。
花時期には茎が無い様に見えるが、花後に伸び有茎種状態になる。葉は腎円形から心形で、葉脈が凹みやや光沢を感じ、鋸歯は目立たない。葉柄の基部に有る托葉に裂が無い。
スミレA2
ニオイタチツボスミレ?
イブキスミレ?
スミレA2b
ニオイタチツボスミレ?



スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 春〜初夏 s1074 5月中旬、標高1000m辺りのブナ林下を行く登山道脇に生えていた。背丈5−6cm、花径10mm越え前後、花内部より外面の濃い紫色が目に付いた。
葉は卵形から心形で、粗く低い鋸歯になっており、表面は特に特徴は感じなかったが、裏面は赤紫がかっていた。
フモトスミレなら、東北南部より九州の平地から亜高山に生え、花期の背丈は10cm程度までの多年草。
花は径1cm程度、典型的なものは白っぽい色が多い様だ。
葉は粗い鋸歯が有り、裏面が赤紫がかる事が多い。
私が持っている、山渓の「日本のスミレ」によると、福井県勝山市で撮影したものに、この映像の様に、外面が濃い紫色のものが紹介されている。
スミレA6
フモトスミレ?


スミレ科 多年草 青系白〜青紫 5枚(裂 春〜初夏 s1105 この映像の場合、標高1200m辺りの尾根筋ながら、木陰で湿った場所に群生していた。茎は這わずに立ち上がっており、背丈10−15cmは有ったと思う。
葉の形は大きく湾曲しているものと、それほどでもないものが見えたが、アギスミレと同定してみた。
アギスミレなら、北海道から九州の里山から低山沢筋などの湿地に生え、背丈10−20cmになる多年草。
葉は心形で基部が大きく湾曲し、特に花後は三日月やブーメラン形と言われるほどに細くなって湾曲するのが特徴。
花は白地に淡紫色の筋が入り、1cm程度と小さい。花での区別は出来ないと思う。
スミレA7
アギスミレ?
ミヤマツボスミレ?