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「高山植物図鑑」登山道の花

イヌガヤ科 低木

赤紫
笠・球形集合

実・種子
春〜初夏

s1035
s1073
s1472
主に本州の日本海側に分布、里山から低山に生育し、背丈2m程度になる常緑低木。
イヌガヤの変種で、雪の重みで幹根元は根曲がりになり、茎上部は垂直に伸びると云う、積雪に対応した樹形になる。葉は小枝の両側に水平に広がり、質は柔らかく、葉の先端は尖っているが、触れてもさほど痛くはない。
葉の表面は、初めは光沢が有るが、古い葉は曇った緑色、裏面は灰白色が目立つ気孔帯が有る。
雌雄異株で花期は初夏、雄花は淡黄系で、枝先の葉の裏にツブツブの集団になって付く、雌花は小枝先端に集まって付く。花後には2cm前後の実になり、赤紫褐色の液果に熟す。
液果は食べると甘くやや松臭いが、子供の頃はこの実は食べられないと聞いており、食べなかった。
外見が良く似たチャボガヤが有るが、イチイ科に属し、葉裏が緑色で硬く尖り、触れたり掴んだら痛い。又、イヌガヤは幹根元から直立し、5−10mになる小高木。
イヌ名の由来は、似ているが違う(異な物=否)と云う事から転じてイヌと付けられている。(役に立たないからではない)
ハイイヌガヤ 雄花 ハイイヌガヤ 雌花


ハイイヌガヤの果実