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    趣旨 :京都庭常に於いては 日頃から造園に関わる技能の向上に力を注いでおりますが 主宰の私(平岡次雄)は庭創り即「石組」であるところから
    今回従業員全員が自主的に週交代で石組作品を1800mm×900mmの面積に組みプレゼンテーションの場を設ける企画を企てた

    第1回(2015-2-26):石組プレゼンテーションpresentation

    title:“銀河」平岡晋治1

    渦の中にある主石と その渦から派生した流れの端に副石と添石を配置した これをどの様に見か又見えるかは箇々の自由ですが これを宇宙の銀河に見立てると 大宇宙のエネルギーは渦となり 周辺の星々を中心へと引っ張っていく 宇宙の中心すなわち物事の真理 核心と捕らえると周辺をさまよう魂もいづれは核心へと導かれる この主石を「師」と捕らえる副石 添石は「弟子」  核心にさそわれるように渦潮に一歩を踏み出すようにもみえる

     

     

     

    title:「風」平岡晋治作2
    平成18年の浜名湖花博 設計コンペに出品したときの自身の作品が「風」でした 
    「風」自体は本来a見えないモノですが 何らかの形で表現できないか いつも考えています 
    「風」を形で表現すれば曲線になります 石組と曲線のコラボレーションが 自身の庭を構成する時のテーマでも有ります 
    この作品をどのように見かは自由ですが 
    真子(私の娘)はユニバーサルスタジヲのハリウッドドリーム(ジェットコースター)に似ていると言いました 
    このハリウッドドリームンのテーマが「風になれ」だそうです

    title:「誕生3個」 奥村 修作1

    まずは3個より始めようと思う 海より島が誕生
    title:「支え合い」中澤一夢作1
    大小様々な石が 互いに支え合い、また,支えた塊どうしが他の塊を支えているという
    力関係で配置した。 それぞれの石の表情をいかしながら石と石の空間を
    作った

    第2回(2015-2-26):石組プレゼンテーションpresentation

    title:「七五三の庭」平岡晋治作3
    七、五、三という制約の中で日本の磯の様子を思い浮かべながら組んでみました 枠の中で立体感と空間が生きるように苦心しました
     {十五個の石を小さくすれば 空間はできるが立体感が生まれないし大きくすえば空間がなくなるので・・)

    title:「日本アルプス」 奥村 修作2
    居間からみてみたい「石組」の庭という思いで考えました 全体をみて山並みのシルエットも考えてみました

    title:「波」中澤一夢作2
    沖から来る大きな波があり その流反する千紗な波や 勢いに打ち消される波を放言した
    沖からの波に対し もうひとつの大きな波は沖に帰る波を表している

     

       
       
       
     


    title:「岬の半島」奥村 修3
    モチーフ:熱海のホテルより見海岸線
    解説:居間からみて海岸線の自然の「石組」風景みたいにと思い組んでみました 手前の大きな石を岬or半島にみたててみました


    title:「静から動 」中澤一夢3
    静まりかえった水面に水滴が落ち 今まさに波紋が広がっていこうとする瞬間を表現した
    5石の中で一番小さい石に目線が行くことを考えた

     

     

     

「手 記」

石組空間の魅力にしびれて 庭職人になった  今もその語りかけるような空間の魅力に 手を引かれながら

庭造りを続けている  人生の全てを知った私ではないが 創った庭が人生の又世の流れを教えてくれる
 
「おった子に教えられ」 とは云われているが  まさに自分の手で創り育てた庭が「おった子」なんだと

そんなつもりで創った庭でないのに 頑固な私を躾るように無言で語りかけてくれる

世間は大小の組織によって成り立っている その図式がこの庭に現れ リーダーシップを捕る者

従う者の役割分担が石組に現れている  現代のこの世に存在するだけで

無意識のうちに潜在意識に刻み込まれて  作品にまで現れてしまうのだなと 何となく妙に納得して

自分の生き様に不思議さを感じている