グリーンフェア97






この庭は文字通り山のかさなりであります。山の作りはサツキ(白)サツキ(赤)苔(地苔)(杉苔)栗石で構成していますが、連峰と題してはいますが、これは反面曲線の組合せとも考え、その空間に石組を配置しました。石組においては一般的な先入観を異にしていますが、77年の作品同様、透視的(遠近感)空間をより高めるためスペース手前に大きな石を据え奥には小さめの石を配置しています。背景の塀はナマコ壁をイメージし線と線つまり曲線と直線を組み合わせています。総合的には石の強く堅い質感と山の優しい柔らかさの対比関係で立体感を生み出そうとの企みであります。

庭匠平 岡 嗣 雄
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