何の役にも立たない北海道旅行記(汗)

 まさか、だれもこんなページ読むとは思えませんけれど(笑)

 この旅行記は、その時々で思ったことをできるだけ忠実に書いております。
 ホントにいるとはぜんぜん思いませんが、北海道の旅行の参考にしようとしても、おそらくほとんど
何の役に立たないと思います。
 時間が有り余っていて、なおかつ冗談のわかる方に読んでいただけると幸いです。

 さらに、カメラ(しかも使い捨て)を購入したのが旅行2日目なので、写真は第2部からの掲載です(汗)。

 では。

 ・・・最強が知りたいとか、敗北を知りたいとか、そういった理由ではなかったと思います。
 「俺より強いやつに会いに」(古いか)とか、センチ巡礼とか、「鍛え。」、じゃなくて、「北へ。」の
影響でもないと思うし、ましてやJALのTVCMなんかの影響ではどんなに間違っても無いです。
 ただ、このころプレイしたプレステ用のゲーム、「風雨来記」の影響はちょっと入ってたような気は
・・・ちょっとあり。

 注)「風雨来記」について
 ここのHPに来る方で「風雨来記」を知らない人はいないとは思いますが念のため。
 「風雨来記」(ふうらいき、と読みます)は、あのコンシューマー系のソフトとしては群を抜く
シナリオの良さ(と私は思っていますが)で知られるノベル系ゲームの「久遠の絆」を世に生み出したソフトハウスの
「F・O・G」が今年前半にリリースしたソフトです。
 ・・・思いっきり大雑把に説明しますと、フリーのライターである主人公が、HPコンテストの作品を創る為に
バイクで北海道を巡り、その旅を通していろいろな人と知り合って・・・という展開のシナリオです。
 移動もバイクで道路を走って、いろいろな名所や旧跡などを廻るもので、これをやっておくとこれから
北海道に行かれるという人も予習としてはなかなか面白いんじゃないかとは思いますが。

 ただ、移動についてはかなりはしょってあったので、実際に旅行する時にエライ目に会いました。(実話)

 そうして、「北海道へ行ってみよう」と思い、ガイドブックを買ったのは5月の終わりの事でした。
 しかも、「もしフェリーが予約いっぱいで取れなかったら、九州にでも行くか」と頭の片隅にあったので、
そのあたりの動機はわりてきとーであったのは否定できません。

 とりあえず、混み出す7月下旬を避けて、7/14〜21という、ほんとに夏の始まりに、一人寂しく北海道への旅に
出ることにしました。


 
第1部


 自宅〜仙台〜苫小牧

 普通、自分の住んでいる地域(埼玉県東部)から、北海道行きのフェリーに乗る場合、ほとんどの人が
大洗(茨城県)からのルートにすると思われます。
 が、ここで「お約束」が嫌いな自分の性格が災いしてか、いきなり仙台からのルートに決定。
 まぁ、自宅から大洗までも3時間程度はかかるし、どうしても一般道を長く走ることを考えれば、
すこし距離が長いけれども、ほとんど東北道に乗っかっていればいい事を考えると、それほど変な
選択肢でも無かった事にあとで気がつきました。

 本当は自宅から一般道で仙台まで行ってもよかったんですが、この後の長距離運転を考えたり、過去に
何度か旅行友達のえりしゃさんと行ったこともあったので、ずっと高速で北上してました。

 ちなみに、主な装備は以下の通りです。
 ・車(トヨタ ライトエースノア V−4WD)
  (去年3月に中古(23000km走行済)で買ってまだあんまり走って無いです)
 ・ノートPC Panasonic Let's Note CF-B5 P3-600
  (ちなみに猫耳公園さんの千鶴さん(痕)をキーの脇に貼ってます)
 ・CDドライブ(Let's Noteは標準でドライブ無しなので)
  Logitec製 USBx8/SCSIx12兼用タイプ(やたら重い)
 ・謎な曲の入ったMD数十枚
 ・まっぷる「北海道」
 ・「風雨来記」オフィシャルコンプリートワークス
 ・謎なゲーム数本 
 ...Etc

 既に何回走ったか判らない東北道は適当に流し、できるだけ体力を温存するためにマイペース走行。

 途中2回の休憩をして、目的地の仙台港フェリーターミナルに着いたのは、出航4時間前の午後4時。
 ・・・あまりに早すぎたので、またちょっと来た道を戻り本屋でいろいろ本探しなどをして時間をつぶす。

 そうして2時間ほどして港に戻ると、受付を開始していたので手続きをし、車を指定の場所で止めて
待機。ぼへ〜っとしてまたひたすら待つ。
 このあたりは長距離移動の為、多少の時間的余裕は必要なのであきらめてずっと待ち、その間に
ガイドブックを見てどこを見に行こうかとチェック(今まであまり真剣にチェックしてなかったので)

 この時点で、「絶対に見に行くぞ!」と決めていたのは以下の3箇所です。
 ・摩周第1展望台
 ・神の子池
 ・トドワラ

 それ以外については殆どチェックしておらず、一週間をどうやってすごすのかはあんまり
チェックしてませんでした。
 大雑把に距離的なものから宿泊場所だけは事前に予約していましたが、その宿泊地周辺についても
あまり調べてませんでした。

 そうしてまっぷるを・・・ではなく、風雨来記のガイドブックを見ながら見て回る場所を考えるあたりが
すでに普通の人とはかなり違うような気がしますが、いろいろ見ているうちに乗船時間になり、いざ乗船。
 PCやら着替えやら本などを持ち込んで車から降り、無骨なエレベーターに。

 じつは、私は釣り舟とかには何度か乗ったことはあったんですが、フェリーでの旅行というのは初めてで、
船内に入るなりその風景にちょっと驚いてしまいました。

 「・・・おぉ、サイレントメビウス(違う)」
 このネタが判るのは私と同年代の20代後半かそれ以上の方のはずですが、昔PC98(NEC)でプレイした
サイメビのADVの風景をちょっと思い出しました。
 おなじタイタニックのネタなら、ディカプリオの映画を普通は連想するのでしょうが、ここは悲しき
ゲーマーゆえなのか、単に映画館で有名映画を半分寝ながら見ていたのがいけなかったのかは難しいところです。

 今回は一人旅ということもあり、ちょっと金銭的にも余裕があったので個室(特等)でその日はゆっくりと
お風呂に入って寝ることにしました。
 ・・・しかし、夕食はレストランのバイキングではなく、軽食コーナーの焼きおにぎりでしたが。

 翌日早朝。
 前日は普段よりも数時間早く就寝したこともあり、朝焼けの時間にぱちりと目がさめる。
 のんびりと朝風呂に漬かり、それから朝の散歩に船内を歩き回ることに。

 朝の5時だというのに、船内やデッキの上に人影をぽつぽつと見かける。
 「風雨来記」であれば、帽子が飛んで来たりライダー姿の女の子でも見かける筈なのだが、
年配の夫婦とか小さい子供連れの親子くらいしか見かけなかった。
 年配の夫婦とは何組かすれ違った時に「おはようございます」と挨拶をしたが、子連れの若い親子とは
まったく視線を合わすことなくすれ違う。このあたりが人間の成熟性の違いなのだろうか。

 そして、前日に買っておいたパンと備え付けのポットで入れた熱いお茶で朝食を済ませ、ニュースなどを
見ているうちにいよいよ下船が近づいてくる。
 それから車に乗り込み、下船の案内を待つ。
 剥き出しの鉄板や動力ケーブルが視界一杯に広がるフェリーの駐車場雰囲は、まるでホワイトベース内の
カタパルトに見えなくも無いので、気分的には車ではなくMSにでも乗っている気分になる。
 ここで案内がセイラさんの声で「そこのナンバー○○のライトエース、出撃良くてよ」とかフラゥ・ボゥの
声で「頑張って」とか言われた日にはアクセル踏みすぎて勢いあまって海にでも落ちるかな、とそんなことを
考えていたりする。

 そしてようやく自分の車の下船の順番になり、ゆっくりとフェリーを降りた。

 最後に大地に立っていったのは本州だが、ここはもう北海道。
 あいにくと天気は曇りだったが、あの埼玉のうだるような暑さは微塵も無く、乾いた涼しい風が
窓をあけた車内を駆け抜ける。
 夏に北海道を目指して2輪で走りたくなる気持ちが良くわかりました。


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