6・・・・・ブレーキ&シフトワイヤー取り付け
いよいよワイヤー類の取り付けです。
ここまでに取り付けたパーツに命を吹き込むとも言える作業です。 ちと大げさかw
まずはフロントブレーキのアウターケーブルから作成に入ります。
巻買いしたアウターケーブルの端をSTI側に突っ込んで、アウター受けまでの実際の取り回しを実演しながら、適度な長さで切断します。
カットには必ずワイヤーカッターを使用します。
ニッパーでは潰れたり解れたりするばかりで、綺麗に切断できません。
切断面が潰れたりした場合は、千枚通し等で穴を綺麗に補正してやります。
リアブレーキのアウター受けの部分も作ります。
こんな感じであてがいながら、適度な長さでカットします。
アウターケーブルは短すぎるとブレーキが効きませんし、逆に長すぎてもフリクションロスが出てしまいます。
ここらへんはメンテマニュアル等を参考にすると良いと思います。
カット出来たら、エンドキャップを取り付けてアウターケーブルをセットします。
ここがポイントです。
今回使用したリアのアウター受けはシートクランプのピンに通すタイプを選択しました。
ですが只、取り付けただけではクリアランスの関係上、固定されずにぐらついてしまいます。
そこでアウター受けの両端に適度な厚みの平ワッシャーを挟んで、動かないようにガッチリと固定しました。
厚すぎるとシートポストが固定できず、薄すぎてもグラついてしまうので、2種類の厚みのモノを組み合わせました。
同じ要領で左ブレーキやシフトのアウターケーブルもサクサク製作し
ていきます。
その際に注意するのが、ハンドルを目いっぱいまで切った状態で、アウターケーブルが突っ張ら無く、尚且つ長すぎない様にセットします。
指で指しているのが、左のシフトとブレーキのアウターケーブル。
ギリギリ余裕がある位な感じです。 ショップ等で完成車を実際に触らせてもらい、目で見て確認すると解り易いと思います。
ブレーキのアウターケーブルはセットしたら、ビニールテープで固定しておけば、後々バーテープを巻く際にやり良いです。
アウターケーブルにインナーワイヤーを通す前に、アウターケーブル内に、しっかりとグリーススプレーをさしておきます。
これをするのとしないのでは、ワイヤーの持ちや動作のズムーズさに差がでます。
写真では、反対側からスプレーが噴出さないように、反対側をゴミ箱に突っ込んでやっています。 なんせ部屋の中なもんでw
スプレーのノズルはケーブル内径より細いものを選択すると、作業がやり易いですね。
いよいよブレーキインナーワイヤーを通します。
抜いた時と反対の手順で、STI側から通していきます。
チドリワイヤーを取り付けた際に、チドリの上端とアウター受けがきっちりと、一直線上に来る様に取り付けます。
カンティブレーキのワイヤーの張り方や調整の仕方は、説明書等を参考にしてください。
写真が横向いているので、少し見づらいですね(^^;
前後ブレーキが完了したら、シフトケーブルを行います。
ブレーキを握ると写真中央の様に穴が現れます。
写真では解りづらいと思いますが、STIがキッチリとリリース出来ていれば、この穴から向こう側が見えます。
その状態で無いとワイヤーの取り付けが行えません。
シフトインナーワイヤーを通して行きます。
ワイヤーを通す間は、この様にブレーキレバーを握ったまま行います。
問題が無ければ、力を入れる事なく、軽く入っていきます。
ワイヤーを通して行き、リアディレイラーに固定します。
ビンビンに張り過ぎない程度にワイヤーを引っ張りながら、ワイヤー固定ボルトに固定します。
ここの部分のアウターケーブルは、長さに変更が無いので、標準の物をそのまま再利用しました。
ワイヤーの張りの微調整は、ここの調整ネジで調整を行います。
前後ともワイヤーを取り付けてから、実際に変速を行いながらすると良いと思います。
フロントディレイラー側も同じくワイヤーを取り付けます。
今回フロントディレイラーは新品になっていますので、まずはクリアランス調整が必要です。
写真中央の部分の縦に2個並んだ調整ネジで行います。
詳しい調整の仕方は、取り扱い説明書に記載されていますので、それを参考に行います。
追記
アウターケーブルを取り付ける際、ワイヤー張り調整ネジの所にもしっかりとグリスを塗っておきます。
調整の際、プラスチックとプラスチックが擦れることになるので、グリスを塗る事で、磨耗を抑える事が出来ます。
ここまで来たら、完成間近!
次はいよいよ、グリップテープ巻きです。