レンズについて研究



Leicaへの道

M−Mount Lense

mm F値 製造年 Lense構成 世代 所有 特性 評価 好み
Summaron(ズマロン)

ニッパチ
35mm F2.8 1958- 4群6枚  
M3用とM2用があり、描写も定評がある
重量は製造ロットによって異なる。
1974年までモデルチェンジされずに
売られている。
描写はドライでF3.5の方が良く写るという人が
多いらしい。

<私見>
絞りF4からF8が、良い描写をする。
モノクロに向いているが、カラーポジでも光線
等の条件が合えば、味わいのある写真が
撮れる。


My Summaron=1662208:1959年製
Summaron(ズマロン)

サンハン 
35mm F3.5 1954- 4群6枚  
もともとはバルナック型のVf用として
1946年に発売されたもの。
後期の150万台になるとM2に対応する
ようにカムを変更している。
コントラストは低いが、絞っても優しい描写をする
レンズである。

<私見>
遠近感のある素晴らしい描写のレンズ。
ウェットでありながら描写が細かく、素材の
表現力には目をみはるものがあると思う。
アスファルト・土等の描写は、驚いた。
私がツアイスで得られなくて、追い求めていた
描写はこれだー。
カラーにおいてはニッパチよりも良い。


My Summaron=1594366:1958年製
                   
Summicron(ズミクロン) 35mm F2 1958- 6群8枚 初代 欲しい!  メガネ付き
M3にセットした時に、50mmのフレーム
が35mmになる。
メガネなし
M2以降のモデルに使用可

「モノクロに威力を発揮する傑作レンズ
撮影時の立体感が再現されるらしい。
しかしコントラストが弱く逆光にも弱い」
「発色は少し地味だが解像力は高く、何より
質感がしっとりしているらしい」
      1969- 4群6枚 第2世代   新しいレンズはカラーに対応した設計
絞りリングに一本角がついている。
   
      1980- 5群7枚 第3世代   初代に比べコントラストが高い
やや平面的な写りをするらしい。
初代が絞り開放でにじみを見せるのに対して
このレンズは、柔らかさは感じるがにじみは
ないらしい。
      1997- 5群7枚 現行 ASPH   1997年に非球面レンズを組み込んだ新設計に
生まれ変わった。鋭い切れ味と形容される
描写性能はそのままに凄みが加わった。
                             
Summilux(ズミルックス) 35mm F1.4  1960- 5群7枚 初代 開放ではソフトフォーカスのような甘い描写で、
逆光時には大胆なゴーストが出現する。
ところが1段絞ると緩やかなフレア、更に絞ると
画面全体がシャープに豹変する。
F2に絞れば夜景を撮っても同時代のズミクロン
35mmの開放時を凌駕する。
1990- 5群9枚 第2世代 ASPH 欲しい! 2群目と最後群に研磨非球面レンズを使用
初代ズミルックスに比べて、描写性能が一気に
向上しているという話は有名。ライカレンズの
なかでは大口径で描写性能も優れたレンズと
して定評がある。
絞り開放からF16まで描写は変わらず、焦点
深度が深くなっていくだけである。球面のズミ
ルックスを徹底的に見直した設計との感がある
1994- 5群9枚 第3世代 ASPH モールド非球面1枚を採用。
絞り開放から安心して使用できるようになったが
個性的な描写はなくなったらしい。
開放から極めてシャープであり、フレアーもほと
んどない。特に中心部がシャープであるが、
画面全体的に均一的なシャープさではない。
それが主題を引き立てる効果に繋がっている。
コントラストが高く、かつ解像力も高い極めて
優秀なレンズである。
                   
Summicron(ズミクロン) 50mm F2 1954- 6群7枚 初代 沈胴式と固定鏡胴の2種類。
F4くらいから画面全体でシャープになるが、ボケ
はあまり綺麗とは言えず明らかに二重ボケになる
し、暗部の描写力は後のズミクロンとくらべてしま
うとやや落ちる。


「解像力が高く絞り開放では甘くなるが
立体感の描写に優れているらしい」
「ピントが合っている部分の切れ味と、その
後ろに溶けていくボケ味のバランスが良い」

My Summicron=11125426:1954年製
○ 
      1959- 6群7枚 固定鏡胴後期    近接アタッチメント付き
最短撮影距離0.48m

初代に比べて、解像力はもちろんだが暗部描写
能力もよくなり、黒の中の黒が写る。
初代に比べるとコントラストの良い描写を
し、見た目のシャープ感を強く感じるらしい。
      1969- 5群6枚 第2世代   距離調整レバーを取り去ったモデル
レンズ設計にコンピューターを使用。

遠景の描写が中景(10-15m)に比べて悪いそう
である。
   
      1979- 4群6枚 現行   鏡胴の根元に50と黄色で記入
   
      1997- 4群6枚 フード内蔵
<私見>
どんな条件でも、安心して撮れる。
人物描写が以外に柔らかくて家内も気に入って
いる。絞り開放でもピントの合っている部分は
シャープである。 
○ 
                   
Elmar(エルマー) 50mm F3.5 1954- 3群4枚  
M3とともに登場
沈胴式のデザイン。レンズ構成は
バルナック型と同じ。
レンズ内部に幾重にも遮光版を入れて、蛇腹の
ような効果を出す内面反射防止策が施されている
赤エルマーより力強い像を結ぶらしい。


<私見>
まだ、たくさん撮っていないが、自然でいて
やさしい描写をすると思う。
愛犬の写真は、過去に撮ったレンズの中では
最高の一枚をこのエルマーで撮った。


My Elmar=1147552:1956年製
○ 
    F2.8 1957- 3群4枚     写りはF3.5のエルマーに似ているが、内面反射
防止が弱いので逆光には弱い。 
   
    F2.8 1995- 3群4枚     M6Jとともに復活    
                   
Summarit(ズマリット) 50mm F1.5 1949- 5群7枚
開放からF2まではフレアが多く、逆光・半逆光
ではハイライトがにじむ傾向がある。
F2.8からいくぶんすっきりした画像となりF5.6
まで絞ると急にシャープさが増し、解像力が
強くなる。線描写は細く、コントラストは低い。

「くせのある」レンズらしい。

<私見>
光の柔らかい環境で、絞り開放で撮ると
たまに、空気感まで写ることがある。
実は、出来上がりが一番楽しみなレンズ。


My Summarit=1390191:1956年製
Summilux(ズミルックス) 50mm F1.4 1959- 5群7枚 前期型 開放ではズマリットよりはハロが少なくコントラ
ストも上がっているものの弱めのソフトフォーカス
風になる。しかしF2.8-2.8近辺で急激に解像力
コントラストとも上昇し、ライツレンズらしい木目
細やかな解像力と立体感を見せてくれる。
1961- 5群7枚 後期型 1844001から新しいレンズ構成となっている。
前から2群目に空気レンズを入れた設計。

遠景のピントも良く風景向きとも言えるレンズ。
F8で撮影すれば遠くの梢の先まできっちり写る。

Summicron 11819 VS Summilux 11114
1994- 5群7枚 現行 3650000番近辺から現行タイプに変わる。
フード内蔵、最短撮影距離が70cmになった。
遠景のピントも良く、意外に万能選手。

参考になるHP



Elmar 50mm F3.5

2001/5/10落札
SUMMARON 35mm F2.8
眼鏡付

2001/5/19落札
SUMMARON 35mm F3.5


2001/6/17落札
SUMMILUX 50mm F1.4

2002/10/1落札