こけた茶屋料理集 その6
魅惑のTaiwanレポート〜これであなたも台湾に行きたいわん(笑)〜(後編)2000.1.8


 てなわけで、今回は台湾のアニメ事情・後編です。前編はこちら

4.ニホンジンもびっくり@

 一応普通の観光地も紹介しておきましょう。日本人がよく訪れる観光地のひとつに 「士林夜市」があります。食べ物やアクセサリー・服などが売っていますが、値段は若干高め。 それでも私らはせっかくなので、何か買っていくことにしました。

 まず1つ目は「だんご3兄弟」がプリントされた子ども服(写真5)。よく見てください。 下の方に「じゆうちょう」の文字が……。つまり、日本で発売された 「だんご3兄弟じゆうちょう」の表紙をそっくりそのままプリントしてしまっているのです。
 次に「アンパンマン」と「ドラえもん」の子どもサイズのTシャツです(写真6・7)。 これもよく見ると「アンパンマン」の方には、「読者負担切手640円分」とか 「日本の歴史がわかる」といった文字や、他のキャラクターの頭に無理矢理 アンパンマンの顔をのせたりしている所があります。また、「ドラえもん」の方は 「ドラえもんのおすし新登場」という文字や、警視庁のピーポくんが描かれているなど、 やはり随所に変なものが見られます。
 どう考えてもニホンジンをナメているとしか思えません。 こんなのを着ている子どもはかわいそうです。もっとも、こういうのはあくまで ニホンジン相手での商売で、現地の人は「ニホンジンだまされて買ってったよバカだね」 とか思っていたりして。


左から写真5・写真6・写真7

5.ニホンジンもびっくりA

 他に台湾で驚いたことというと、『青澀寶貝』の人気、でしょう。 『青澀寶貝』とは、『センチメンタルグラフティー』のことです。 ちなみにアニメ(『センチメンタルジャーニー』)の方は『青澀之戀』という表記になります。 ところで、「寶貝」って『ポケモン』でも使われてるけど、「宝物」という意味らしい。 でも関連性が思い浮かばない。
 さて、なぜ人気か、というと、セブンイレブン(台湾はセブンイレブンがやけに多い)で こんなものが売ってたからです(写真8)。要するに「星座占い」の本なのですが(各75元)。 日本じゃこういうのは出なかったでしょ(多分)。しかし、これじゃ野郎向けなのか女の子向けなのか 判断し難いですね。ちなみに私らは12冊全部買ってしまいました。 さすがに店員さんは不思議そうな顔をしていました。
 更に、本の中に写真9がはさまってました。どうやらクレジットカードの申込書のようです。 各キャラの絵が用意されています。華信銀行という銀行が発行しているようです。  そこで今回は「台湾みやげ」ということで、このカードの申込書を12名にプレゼント! ただし、説明書きは中国語です。また、華信銀行の日本支店があるかどうか (口座をつくれるかどうか)は知りません。ということで、やっぱりやめます。

 あと少し驚いたのは、台湾の子ども。デパートのオモチャ売り場のゲームのデモプレイ場で、 地べたに座りながらゲーム(『ポケモンスタジアム』)を楽しんでいるのです。 ちなみにゲームもほとんどが日本産のもので、ゲーム中に使われている言葉も日本語ですが、 分かるのかなあ?子どもたちは意味不明な名前を入力していましたが。


左から写真8・写真9(©マーカス・甲斐智久・尖端出版・華信銀行)

 以上でレポート終わり。総じて、台湾と日本アニメはただならぬ関係にあると言える。
 なお、その他に台湾でゲットしたものに、『快楽快楽』(台湾版『コロコロ』)、 『強棒SD』(台湾版『ボンボン』)、『CCさくらテレビコミックス』の台湾版、がある。 もちろんみんな中国語なので、解読に四苦八苦。第二外国語は中国語だったんじゃないのか? 大学で習ったことなんて所詮こんなものである。


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