ここ数日、風邪で体調がよくなかったんですが、きょうは具合もかなりよくなってきたので、 午後からカレンコンポをいじってみました(^o^) まずはボアアップシリンダーとピストンをつけて、キャブをQRのものに換えて乗ってみました(^o^) シリンダーとピストンは、前にモトコ1号機にちょっとだけ付けて動かしてみたものがあったので それを使いました(^o^) メインジェットは92番に上げたんですがちょっとかぶり気味くらいで慣らしとしてはいい感じです(^o^) 次にプーリー廻りを新品に交換し、ウェイトローラーはちょっと軽めに10g×3と 8.5g×3を入れてみました(^o^) (デイトナのHONDA用のウェイトローラーを使用しました(^o^)) 組み上げてから、駆動部のカバーを開けたままエンジンをかけて、アクセルをひねってみると 今まではすぐにプーリーの外側まで変速してしまっていたVベルトが、しばらくは変速せずに 十分に回転が上がってから変速するようになりました(^o^) なかなかいい感じです(*^^*) あとは最高速を伸ばすために、プーリーボスを1mmぐらい削って短くして、プーリーの回転が速くなって 間隔が一番狭まったときに今まで以上に間が狭まるようにしました(^o^) これによって、今まではプーリーの外周から5mmほど内側のところまでしかVベルトが来なかったのが、 外周から2mmのところまで変速するようになりました(^o^) (プーリーのフェイス同志が接触するぎりぎりのところですので、プーリーボスをこれ以上削っても Vベルトは外側に来るようにはなりません;(=^^=); あとはプーリーのフェイスの中心部をなるべくきれいに 平面になるように削っていけば、もう少し外側までVベルトを変速させることができそうです(^o^)) この状態で走ってみるとトルクが太くなってて、最初の加速も今までよりかなり上がっています(*^^*) いや、”かなり”というのは今回では控えめな表現ですねー;(-^^-)ゞ ”劇的に”速くなったって表現のほうが ぴったりだと思います(*^^*) 最高速も55km/hまでは確認しました(*^^*) 「こりゃいいや!(*^^*)」って、しばらく近所をうろうろ走っていたんですが、 なんと、ここでオチがついちゃいました〜(^^;) 40km/hぐらいで調子よく走っていたら、いきなりリアがロックして停まっちゃったんです〜(笑)(^^;) (直線だったので転倒せずにすみました(*^^*)) どうやらエンジンが抱きつきを起こしちゃったようで、幸いにもキックをゆっくりと下げるとピストンは 動いてくれます;(-^^-); 家からの距離はかなりあったのでやむを得ずエンジンを再始動して 家まで乗って帰ってきました;(=^^=); リアがロックするほどの抱きつきを起こしていますから、シリンダーにはピストンのアルミニウムが 4カ所くっきりと筋で残っていました;(=^^=); ピストンのほうももちろん同じ場所に縦に筋が 入っています(^^;) 一応800番の紙ヤスリにオイルをつけて丁寧に傷を落としてみたんですが、先ほどまでと比べると 少しマイルドな加速になったような気がします(^^;) 抱きつき防止のために、オイルポンプの吐出量を上げて、念のためにタンクの中のガソリンも50:1の 混合にしていたんですが、本当に残念な結果になってしまいました(^^;) このシリンダーとピストンって相性が良くない(当たりが悪い)のかも知れないですね(^^;) このままだと乗ってていつ抱きつくかこわいので、元のシリンダーに戻すかもしれないです;(=^^=); |
新しいボアアップピストンを購入して取り付けました(^o^) 今度は前回の轍を踏まないように、組み付け前に丹念に外周を紙ヤスリで磨きます。 初めは800番を使って軽く全体を円周方向に磨きました。(ピストンの動く方向に磨いたらダメ ですよ;(-^^-)ゞ オイルの保持が悪くなって油膜を維持できずに焼き付き易くなります;(=^^=);) ピストンピンが通る穴の横の部分はアルミの肉が分厚いので、温度が上がると他の部分よりも 多く膨張してしまい、一番最初にシリンダーと抱きつくのでここは特に丹念に磨いておきます。 手持ちタイプのベルトサンダーに使い古しのベルトをつけて、通常使用する平面を出して削る側と 反対側(裏当ての無いところ)を使って、この4カ所を少し痩せさせます。 これで2ストオイルをたっぷり塗って組み付けました(^o^) そうそうっ、今回はカレンのシリンダーヘッドをモトコのものに換えました。 12Vカレンは、シリンダーヘッドにオートチョーク用の熱駆動弁がついているんですが、 ぼくの場合はオートチョークを外してモトコのチョークレバーでチョークがかかるようにしているので、 (単なる趣味の問題です(笑):(*^^*)ゞ もちろん、カレンのままでオートチョークを使うほうが 好みのかたは、そうやってくださいね(^o^))シリンダーヘッドからこの熱駆動弁を取ってしまっています。 これによって、シリンダーヘッドをモトコの正面から見て左上にあたるこの部分は 放熱が弱くなってしまっていたので、熱駆動弁の代わりにアルミ板で作った放熱板を熱駆動弁の 取り付け穴にボルトで固定していたんですが、やはりアルミの厚さの関係から言っても モトコのシリンダーヘッドに交換した方が冷却効率が良いに決まっています(^o^) さてガソリンタンクの中には25:1という高濃度で、WAKO’SのV−2Rというレーシングオイルを 混合しました。これで抱きついたら、もう知らないです(笑):(*^^*)ゞ このほかにもちろんオイルポンプも稼動していますから、すごい混合比でオイルがシリンダーに 送られています;(=^^=); こんなので1タンク分走ったらピストンヘッドの表面やシリンダーヘッドの内部は オイルベトベトでカーボンもいっぱい付くでしょうし、マフラーの内部もかなり汚れるでしょうが、 またあとでシリンダーを外して汚れた部分を清掃することにします。 その時にはマフラーも念のため 焼いて内部のカーボンを除去するつもりです(^o^) 今は、まずは抱きつかせないようにシリンダーと ピストンの当たりを取ることを第一に考えています(^o^) さて、エンジンをかけると白煙をマフラーから吐きながら力強く回転し始めました(^o^) 最初は十分に暖気をさせるために5分ぐらいそのまま放っておきました。 エンジン内部が暖まってきて 組み付けるときに塗っておいた2ストオイルもだいぶ飛んで、排気の白さもかなり薄れてきました。 (とは言っても、混合量がすごいですから、まだすご〜く白いですが:(*^^*)ゞ) とりあえず乗ってゆっくりと走り始めてみます。 うんうんっ(*^^*) なかなか力強い加速でいい感じです(*^^*) 燃えにくい2ストオイルが大量に 混ざっているのにもかかわらず、ぐいぐいと車体を引っぱってくれます(^o^) それでも、しばらくは慎重を期して20km/hぐらいで家の近所の路地を10分ぐらい走ってみました。 エンジンの感触は良さそうなので、もう少し速度を上げて40km/hまで出してみます。 いー感じです!(*^^*) 家から10kmちょっとのところにあるナップス港北店まで行ってみることにします。 55km/h以上は出る仕様になっているので、40km/hだとエンジンの回転も余力があって 無理をさせている感じがありません(^o^) 道の端をトコトコと走りながら無事抱きつきを起こすこともなく ナップス港北店まで着きました(^o^) せっかく来たのですから何か買っていくことにします。 手頃なところで、ヘッドライトのバルブを さらに明るいものに換えたらどうなるかを試してみることにしました。 今までは、(株)M&HマツシマというメーカーのハロゲンヘッドバルブPH7の12V 18/18Wを 入れていたんですが、これを1ランク上の12V 25/25Wのものと交換してみます。 パッケージの裏書きを見るとHONDA車では、”CRM50/80、ベンリィ50/90S、ベンリィCL50、 パル、モンキー、ダックス、ゴリラ、リード、イブパックス、カレンS、NSR50、DJ−1/R、 パックスクラブ、ジョイ、タクト、スペイシー、フラッシュ、スカッシュ、ロードフォックス、ランナウェイ”が 載っています。 んっ??? カレンの名前もちゃんと載ってるじゃないですか(笑):(*^^*)ゞ じゃあ大丈夫ですねー(笑)(*^^*) ちなみに、カワサキ車ではKSR−I/IIの名前も載っていました(^o^) 表書きには、「40/40Wクラスの明るさ」って書いてありますから、かなりの明るさが期待 できそうですね(^o^) さっそくナップスの駐車場でバルブを取り替えて帰り道につきました。 おー!(*^^*) たしかにさっきまでの明るさとはひと味違います!(*^^*) こりゃ安心して走れます!(*^^*) さっきまでもモトコと比べたら、メチャ明るかったんですが、今度のは普通のスクーター並みの バルブが入っていますから、これだけでも明るさが分かりますよねー(^o^) 帰りは、もう少し回転を上げて一瞬だけ50km/hまで出してみましたが、全然問題無く回ってくれて 家まで帰ってきました(^o^) もうしばらく、このままで慣らしを続けてみます(^o^) |
今回は今までのおさらいです(^o^) ウェイトローラー(WR)の交換の仕方等々について画像を交えて説明していっていますので 見てみてくださいね(^o^) まずはカレンの駆動部のカバーを外したところの画像です(^o^) おっと、リアタイヤ側に見えているクラッチアウターが錆びていますね(笑):(*^^*)ゞ 前後に渡ってかかっているのがVベルトです(^o^) なお、このカバーの外しかたはモトコンポの場合よりも簡単です(^o^)(中にモトコと違って オイルが入っていませんから、(Vベルトの回りは油っけ厳禁なんですよ;(=^^=); 滑っちゃうので;(=^^=); これは分解する際や組み付ける際にも気を付けて下さいね(^o^) もしも油っけが付いてしまったら、即パーツクリーナーで洗浄してください(^o^)) カバーの回りを留めている8mmのボルトを外して、さらにキックレバーを外すと簡単にカバーが 開きます(^o^) 開かない場合には、プラスチックハンマーで軽く叩いてあげてください(^o^)) 次にプーリーを外します(^o^) これは回転を止めるためのとっかかりが何もないので そういったところのナットでも緩めることができるエアーインパクトレンチを使用しました(^o^) このエアーインパクトレンチがどのような働きをしているかを簡単に説明すると、ナットにレンチを 噛ませたあとにハンマーでそのレンチを1秒間に数回〜十数回もカンカンと強く叩いているような ものです(笑):(*^^*)ゞ おかげで1回1回の衝撃のパワーではクランク軸が回ってしまうほどの 力はないんですが、連続してナットに緩む方向の衝撃を加えていきますので、数秒でプーリーを 固定しているナットを緩めることができます(^o^) もしもエアーインパクトレンチがなかったら・・・そのときには、キックレバーを取り付けて、ギアが 外れないように慎重に噛み合わせてそれでクランク軸を固定してナットを普通のレンチで 緩めていくか、クランクケースの反対側のカバーを開けて、発電ユニットの部分でどこか掴める ところがあればそこを固定してナットを緩めるかしかないと思います:(*^^*)ゞ さて、ナットがとれるとプーリーは簡単に外れます(^o^) このプーリーの裏側のフタを留めている3本のネジを緩めて、フタを外すと中にはWRが6個 入っています(^o^) (そうそう、右のフタの上に見えているOリングが古くなっていると伸びてしまっていて 一度取り外すと長さが余って2度と組み付けられないことがあります;(=^^=); ここを開ける前には このOリングを購入してからにしたほうがいいかもしれません;(=^^=); OリングのパーツNo.は ”その2”の記事に載せています(^o^)) 画像には出てきていないので判りにくくて申し訳ないのですが、実際にはこのWRとフタの間に もう一枚ランププレートという斜めに絞られた形の板が入っていて、このランププレートとプーリーを 遠心力によって外側へ動こうとするWRが押してプーリー間の間隔を狭めてVベルトを外側へ 移動させます(^o^)(このとき、プーリー側でVベルトが外周にかかるようになるとVベルトの長さが 足りなくなるのを補うために、リアタイヤ側のクラッチの部分のプーリーはセンタースプリングが 押し負けて、こちらのプーリーの間隔を拡げて、Vベルトが中心近くにかかるようにしています(^o^)) このようにして、低速側から高速側へと滑らかな変速が行われるのですが、このWRの重さを 変えてあげることによって、変速する回転数のタイミングを変えることができます。 つまり、WRを軽いものに変更すると、プーリーの回転数が上がってもWRが軽いために ランププレートとプーリーを押す力が足りずになかなか変速がおこらず、ずっとローギア状態で 引っ張れるということができるようになります(^o^) これによってノーマルの時よりも総合的な加速を 改善することができます(^o^) でも、あまり軽いWRを入れると今度はエンジンが最高回転数まで回っても、一番外側まで WRが移動することができずに、Vベルトも一番外側へと移動することができなくなってしまい、 最高速が落ちてしまいます;(=^^=); どのくらいの重さにしたらいいのかは、いろいろとWRの重さを変えて試してみて決定することに なります(^o^) ちなみに、ぼくは現在8.5g×6個の設定にしています(^o^) (WRは、3個ずつ同じ重さのものを使用して組み合わせで重量を調整していきます(^o^)) さて、次はカレンの最高速を少しUPさせてみましょう(^o^) Vベルトがプーリーの外周側に移動した時に、実はまだプーリーの最外周にまでは少し余裕が あるところで止まっています(^o^) もしも、Vベルトをもっとプーリーの外側にまで移動させることができたら、その分ギア比が高速側に なり、同じエンジン回転数でもさらに最高速が伸びる可能性が出てきます(^o^) どうすればVベルトをもっと外側にまで移動させることができるのかというと、プーリーの間隔を より狭めることができればいい訳です(^o^) そこで、プーリーボスの長さを削って短くします(^o^) 上の図を見ていただければ分かり易いと思いますが、プーリーの一方(緑色のほう)は プーリーボスにナットで締め付けられて押しつけられているだけです。 よって、プーリーボスの長さが短くなれば、もう一方のプーリー(赤色のほう)が近づいてきたときに 2つのプーリーの間隔を狭めることができる訳です(^o^) ただし、これもどんどん削ればいいのかと言うとそうではなくて、削って有効なのは”遊び”の部分の ほんの1mm程度です(^o^) それ以上削っても、今度はプーリー同志の面が接触してプーリーの間隔はそれ以上狭まらなく なります(^o^) (これもプーリーの中心部分をVベルトが触らないところだけ僅かに削ればもう少しプーリーの 間隔を狭めることができます(^o^) でもほどほどにしないとプーリーからVベルトがはずれて しまいますよ(笑);(=^^=);) で、これがプーリーボスの、元々の端面の画像です(^o^) 次に、こちらが約1mmほど削り落としたプーリーボスの端面です(^o^) ぼくは、卓上型の直角が削れるベルトサンダーで削ったので数秒で加工が済んだんですが、 手作業でヤスリを使って削るときにはなるべく直角にして削っていってくださいね(^o^) なお、削った端面はクランクケースの奥側に向けて取り付けます(^o^) この面を逆に 手前のプーリー側にして取り付けると、もしも加工で直角が出ていなかったら、プーリーをナットで 締め付けたときに、プーリーの面がねじれてしまうことになります;(=^^=); 奥側もランププレートの押しつけは、”点”で接触するよりは”面”で接触したほうがいいので、 なるべく直角を出してくださいね(^o^) プーリーボスを横から見るとこうなっています(^o^) 左側の端面が約1mmほど削った面です(^o^) これでプーリーを組み付けてしばらく走ってみたあとに、バラしてみたものが次の画像です(^o^) 右側がノーマルのプーリーボスといっしょに組まれて使われていたプーリーで、左側が今回約1mmほどけずった プーリーボスといっしょに組んで使ってみたプーリーです(^o^) プーリー外周部のVベルトの跡の位置が違うことが判るでしょうか?(^o^) 右側のプーリーでは、Vベルトが移動していない外側がまだ余っているのがよく判ると思います(^o^) 左側のプーリーではかなり外側までVベルトが変速した跡があります(^o^) ぼくの場合には、8インチタイヤを履いていた場合、最高速がこの加工無しでは50km/hぐらい だったのが、加工後には56km/hぐらいまで出るようになりました(^o^) |